地震の予測というものが随分と出来るようになっているみたいだ。
だが、今回の青島大地震では、当局が予測情報を無視していた。
数人の専門家が前日までに、時間や日取りなども正確に予測していた。
青島の玉樹周辺は、かつて核関連施設があり、それが今回の外国救援隊拒否の原因ともささやかれる。
他方、四川の時よりは解放されているとの情報もネット上で確認できる。
http://www.epochtimes.jp/jp/2010/04/html/d81233.html
注目すべきなのは
「4月10日付の沈委員のブログに掲載されていた「2010年全世界M8の大地震に対する短期予測に関する報告(2)」によると、2010年4月13日±7~14日間以内に環太平洋地震帯(特に台湾省と近隣海域が要注意)、ユーラシア地震帯(特に中国西部または西南部が要注意)、中国大華北地区(特に小華北地区)にM7・5~8・5の大地震が発生する恐れがあるという。」
という部分。
4月13日±7~14日間以内ということは、最長5月2日までということで、
ポリネシアや台湾、青島などの地震が4月に入って連続していることから、最短27日までは注意が必要だ。
だが、こうした情報って、国内でもうちょっと喧伝されたほうがいいんじゃないのかね?
東海沖地震とかの、予測情報ってあるんだろうか?
あんま大きくは聞かないけれど、実は毎日ラジオで流してもいい情報なんじゃないのかね。
そういうものが在ったとして、原発を推進したい政治・経済の思惑とソレは、相反するよね。
ウインドブロウのあった御前崎にだって原発あるし。
原発が地震が来ても大丈夫なんて、とうてい信じられないわけです。
数十年内に
地震が来ることが明確な地域にすら、原発建ててるわけですから、これは明らかに問題です。
また同じく中国では、昨年起きた四川大地震において、予測情報を無視した国家地震局を被災者が訴えました。
http://www.epochtimes.jp/jp/2009/12/html/d15136.html
原発の利権が絡んで、日本でも正しい情報が出されないようなことの無いように、しっかりと求めていきたいものです。
御前崎のほうは、東海沖地震に直接関連する「駿河湾トラフ」という海溝の真上にあります。
http://www.bo-sai.co.jp/toukaijisin.htm
より引用
昭和53年(1978年)6月15日に公布された「大規模地震防災対策特別措置法」で、東海地震だけは発生の数時間から数日以内に予知でき、それを前提に「注意情報」「予知情報」「警戒宣言」を発令する仕組みとなっている。
最近では、一部で予知できないこともあり得るとして中央防災会議は一部大綱等で計画の見直しを図ったが、一般市民は警戒宣言発令後に地震が発生するものと思い込んでいる人が多い。しかし、東海地震は本当に予知できるのだろうか、私は極めて困難だと考えている。
東海地震が予知できる可能性があるとする根拠は、東京帝国大学地震学教室の今村明恒主任教授が行っていた静岡県掛川市~御前崎間の水準測量から始まった。今村教授は、宝永、安政地震など、この地域で発生する巨大地震の予知を試みた人である。その測量を開始したのがちょうど昭和の東南海地震(1944年)が発生する一ヶ月前であった。地震発生当日も測量を行っていて、この時の測量結果から、地震前日から当日にかけて地震発生時とおなじように御前崎の方が持ち上がる動きが確認できた。もしも、このような動きが次の東海地震の前に現れれば、現代の観測機器なら確実にとらえられるに違いない。という考えが基本となって現代の東海地震予知体制がつくられたのである。
岩石実験や地震発生理論では、大地震の前に岩盤がゆっくりとずれ始めることが分かってはいる。しかし、昭和の東南海地震の直前に御前崎の方が約20mm程度持ち上がったその一事だけを根拠として、今後の東海地震が予知できるとするのはいかがなものか?。もちろん、観測機器を埋設して研究を続けることは重要だと思うが、過去の一つの地震事例だけで地震予知の根拠とするのは、あまりにも短絡的であると思う。
それにより、市民や行政は警戒宣言が発令されたら?に防災対策の力点が置かれ、突発的地震発生時対策だけをとる場合と比較して、防災体制が分散されてしまう懸念がある。政府は今からでも遅くはない、東海地震は予知できたら儲けもののつもりで、原則は予知できないことを前提にした防災対策に切り替えるべきと考える。
なぜならば、予知を前提としたこの法律制定後26年、この間に発生した大地震(北海道南西沖地震、鳥取県西部地震、芸予地震、宮城県北部地震、十勝沖地震)は、どれ一つ予知できていないからである。法律で定める以上、もっとしっかりとした根拠によるべきではなかろうか。そうしないと膨大な予算の無駄遣いと現場の混乱を更に続けることになる