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自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

銀河英雄伝説 第18話 その1

2006-06-09 | 銀河英雄伝説
銀河英雄伝説 第18話 「リップシュタットの密約」  OVA
役名:ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ

以前に「銀河英雄伝説」を全体的にご紹介しましたが、今回はその中から第18話をご紹介します。なお、原作は読んでいませんので、その点、ご理解の上でご覧下さい。

***

帝国では、新皇帝(幼帝)エルウィン・ヨーゼフ二世を擁する皇帝派、リヒテンラーデ公とローエングラム公、そして反皇帝派のブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム候との対立がエスカレートしていた。
貴族達は、自分はどちらに味方すれば良いのか、それぞれが頭を悩ませていた。

そんな中、マリーンドルフ伯(中村正氏)は、中立を望んでいたが、どちらかを選ばなければならないのであれば、ブラウンシュヴァイク公(小林修氏)に協力しようと考えていた。
帝国貴族としては、それが筋なのだから、と言うマリーンドルフ伯だったが、娘のヒルダは、ローエングラム公の勝利は必至と判断し、父を説得する。
マリーンドルフ伯は娘に全権を委ねた。

ヒルダはラインハルト(ローエングラム公、堀川氏)に面会を求め、そこでマリーンドルフ家の絶対の忠誠を誓う。

一方ブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム候は、貴族達を集結。
リップシュタット盟約を結び、ローエングラム撲滅を誓った。

ラインハルトの御前で部下達(森、若本、岡部、野田、土師各氏)が揃う中、オーベルシュタイン(塩沢氏)が状況を説明していた。
集まった貴族の数、3760名。兵力、2560万。そして貴族連合軍の司令官がメルカッツ提督である事を読み上げると、どよめきが起こった。
メルカッツ提督は、実績も人望もある名将で、敵にするには厄介な存在だった。
メルカッツはラインハルトに一目置いており、敵対する側に付いたのが、キルヒアイス(広中氏)には意外だった。
しかし、リップシュタット連合軍の貴族達を「敵にするには役者不足も甚だしい」と言っていたラインハルトは、メルカッツ提督の名前を聞いて、少し満足していた様に私には思えました。(笑)

ブラウンシュヴァイク公(小林氏)は、メルカッツを説得していたが、メルカッツはどちらにも着く気持ちが無かった。
ブラウンシュヴァイク公に、帝室への忠誠を如何に考えるのかと問われ、それなら尚更、皇帝陛下に弓引くごとき所業に加担する訳には行かないと、断言する。
ブラウンシュヴァイク公は、奸臣どもから皇帝陛下をお救い申し上げ、伝統ある秩序を取り戻すのだ。ゴールデンバウム王朝を守護するのは、選ばれた階級に与えられた義務なのだと、畳み掛けるが、提督は「何と申されましても。」と、固辞し続けた。

すると、ブラウンシュヴァイク公は、若い貴族達が、協力しない者は貴族の風上にも置けぬから、天誅を加えるべきだ。そうした者を血祭りに上げれば、神への生贄にもなるだろうと騒いでる・・・神への生贄と言えば、若い娘と相場が決まっているが・・・「そう言えば卿にも娘がおったな」と、一言。
「銀河英雄伝説」の全編を通して、メルカッツ提督の家族について直接触れているのは、この部分だけなのですが、提督のお嬢様・・・と聞いて、きっとその方は、メーテルや竜崎麗華の様に美しく、提督の事を「お父様」と呼ぶに違いない・・・と即座に思ったのは、言うまでもありません。(爆)(注1)

暗に娘に危害を加えると言う、ブラウンシュヴァイク公の脅しに、仕方なく司令官のポストを受けたメルカッツは、「では仔細の身ながら、お引き受けします。」と頭を下げた。
メルカッツは、司令官として、実戦に関する限り自分に全権が委ねられる事。命令に背けば、どんな高い身分の方でも、軍規に従って処断される事の二点を、ブラウンシュバイク公に承知させるが、それが守られない事も、実はちゃんと承知しているのだった。

ブラウンシュヴァイク公の館から帰宅する車中、部下のシュナイダー少佐(目黒氏)は、暗い面持ちの提督に、「大軍を率いて強敵と戦うは、武人の本懐と私などは思いますが・・・」と語りかけるが、メルカッツは、ブラウンシュヴァイク公は、条件を承知したと言っても、すぐに作戦に介入し、軍規にも従いはすまい。そのうち、ローエングラム公より、このわしを憎む様になるさ。「特権は人の精神を腐敗させる。自分を正当化し、他人を責める事は彼らの本能の様な物だ。かく言うわしも、軍隊で下級兵士に接するまでは、その事に気付かなかったが。」と答えるのだった。
メルカッツと言う人の人柄が伺える場面です。(注:メルカッツ提督も貴族です。)

メルカッツは、シュナイダー少佐に家へ寄って欲しいと頼む。
家族との「別れを済ませておきたいのだ。」
目を閉じたまま仰った、もの凄いお言葉でした。

フェルナー大佐(堀内氏)とシュトライト准将(戸谷氏)は、戦いでの無益な流血を避け、ラインハルトを暗殺して、一機に事を終結させるべく、ブラウンシュヴァイク公に提言するが、ブラウンシュヴァイク公はその考えに激怒する。
諦めないシュトライトは、ブラウンシュヴァイク公の忠実な部下、アンスバッハ准将(井上真樹夫氏)に、卿からも説得して欲しいと頼むが、アンスバッハは「公爵閣下は、正面からローエングラム公の軍を打ち破ってこそ、意味があるとお考えなのだ。」と聞き入れなかった。

フェルナー大佐は、独断で暗殺計画を強行するが、そこには、ローエングラム公の部下達が待ち受けていた。
この為、ブラウンシュヴァイク公らはオーディーンを脱出するが、625名の貴族達が拘禁された。

フェルナーとシュトライトは、ラインハルトの尋問を受けるが、ラインハルトはシュトライトの答えに「殺すには惜しい男」と、解放する。
またフェルナーの答えも面白く思い、ラインハルト側に付く事を希望したフェルナー大佐は、オーベルシュタインの部下になった。

ラインハルトは、皇帝陛下より帝国軍最高司令官の称号を賜り、リップシュタット連合軍(貴族連合軍)を「賊軍」と呼んで、討伐に乗り出す事になる。



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