自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

矢追純一 UFOスペシャル 第4弾

2015-10-29 | 吹き替え
矢追純一 UFOスペシャル 第4弾
生きた宇宙人がつかまった!?
1991年10月13日放送

武藤礼子さんのご命日(10月29日)、なっちゃんのご命日(10月30日)です。
それで悟朗さん、武藤さん、なっちゃんの三人が共演なさった作品がないか捜してみたのですが見つかりませんでした。
(何かご存知の方はご教示下さい!)
代わりに悟朗さんと武藤さんの珍しい(?)御共演をご紹介します。

***

以前「UFOスペシャル 第5弾」をご紹介した事があります。
キャスト(目撃者の声等)がすごくて驚いたのですが、第4弾も、ものすごいキャストでした。

今回は1947年7月2日に起こったローズウェルのUFO墜落事故のお話です。
UFOの墜落と事故死した宇宙人(2人)、重症(1人)、生存していた宇宙人(1人)の目撃者の証言などがまとめてありました。
目撃者や専門家(?)はだいたいその人だけが喋っているのですが、今回は悟朗さんと武藤さんの直接対話があり驚きました。


サマンサ・デロスさん(武藤礼子)
UFOの墜落現場へ軍から回収部隊が出動したそうですが、お父さんがその部隊に所属していて子供の頃に聞いた話を証言していました。

取材班がUFOが墜落したと思われる場所をヘリで上空から限定してその場を訪れていました。
その取材にサマンサさんも同行。
現場はニューメキシコ州ホース・スプリングの広大な敷地内にありますが、そこの牧場主(納谷悟朗)に話を聞きます。

その場面を少しご紹介します。


牧場主のデビッド・ファーさん(納谷悟朗)
UFOの墜落時にはデビッドさんは高校の寄宿舎に入っていた為、実際の事件は目撃していないとの事でした。


デビッドさん(納谷悟朗)、サマンサさん(武藤礼子)

会話を少しご紹介します!(笑)

納谷: ホーススプリングスの人達は何だか飛行機が落ちたって言ってたな。
武藤: ああ、きっと軍がUFOの墜落を飛行機と言う事にしてしまったんだわ。
納谷: そうかもしらんね。(相当簡単に同意していました。爆)

***

デビッドさんと話した後、「飛行機」が墜落したと言われている丘の反対側の現場へ行きます。


子供の頃に話でしか知らなかった現場を初めて訪れるサマンサさんです。


現場(?)


UFOの墜落でなぎ倒された木(?)

***

この番組のすごい所は、ここが現場なのだ!と言う感じで、何でも断定する所ですね。(笑)
しかも矢島さんのナレがものすごいスピードでまくし立てるので、反論の時間もありません。(爆)

他のキャストも凄かったので、少しご紹介します。

*家弓家正
秘密文書などを説明する、二次的ナレーション担当でした。
矢島さんの突撃ナレとは対照的にじっくりとした喋りでした。


ジェラルド・アンダーソンさん(小林修)
5歳の時に家族でUFOの墜落現場を見たそうです。
そこで宇宙人を実際に目撃したと証言していました。
その現場には近くのバッド洞窟で調査をしていた考古学者達も来たそうです。
彼らは前日の夜に何かの墜落を目撃し、ここまでやって来たとの事でした。
そこへ軍が到着し、全員出て行くよう命令されたそうです。

ハワード・シーバーさん(声:?)、ジョン・マクローリンさん(声:?)によるとバット洞窟に関する本(レポート)が存在していて、その本の中に考古学者達が来ていた事が出ているのだそうです。
その本の出版者の夫妻を突き止めたが、話を聞こうとすると、夫は既に亡くなっており、また電話で話したばかりの妻も居なくなってしまったとの事でした。
どうして考古学者達を捜さないんでしょう????(笑)
しかも本を出版した夫妻はそんな事になっているのに、現場の牧場はそのままなんて・・・。(爆)
「永久立ち入り禁止区域」とかにしなかったのでしょうか??(笑)

*仁内達之
証言者の声を複数なさっていました。

*納谷六朗
証言者の声です。(複数)

***

後半では南アフリカでのUFO墜落の話もありました。
その時の事を記した文書によると、この墜落の暗号名は「シルバーダイヤモンド」と言うそうです。
なかなか素敵な暗号名ですね。(笑)

他のキャストはちゃんと見ていなかった為、割愛です。(ほとんど分からなかったですが。笑)

***

矢追さんのUFOスペシャルは、やっぱり「どうして声がこんなすごいキャストになっているのか?」が一番の謎だと思いました。(笑)

<上記キャストのまとめ>
納谷悟朗、武藤礼子、家弓家正、小林修、仁内達之、納谷六朗、矢島正明
普通に映画の吹き替えですよね。(笑)
凄すぎです。

***

「矢追純一 UFOスペシャル 第5弾」をこちらに載せています。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/729.html




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スパイ大作戦 血の粛清

2015-10-23 | スパイ大作戦
熊倉さんのご冥福をお祈り致します。

悟朗さんのお別れ会で「悟朗ちゃんをずーっとずーっと愛してやってくださいまし」と仰っていたと言う熊倉さん。
その熊倉さんも星になられました。
熊倉さんは1956年にエコーに入団、悟朗さんは1959年入団でした。
熊倉さんが、仕事の後おふろで劇団に誘ったとインタビューで仰っていた事がありました。
お二人がコンビの舞台「サンシャイン・ボーイズ」もこれで永遠に幕を閉じました。

***

熊倉さんと言えばヒッチコックやポワロ、「宇宙家族ロビンソン」のドクター・スミス、そしてトラヒゲやガンバルニャン等が思い浮かびますね。
でも今回はそれらの有名どころを差し置いて(笑)「スパイ大作戦」から、何故か私がとても印象に残っているシーンがありますので、それをご紹介したいと思います。
パリスの悟朗さんと資料室の熊倉さんの掛け合いです。
熊倉さんが一生懸命悟朗さん(のキャラ)によいしょ(??)している感じが楽しくて好きです。(笑)

「スパイ大作戦」
第4シーズン19話 「血の粛清」
4-19 Phantoms (本国放送 1970年2月8日)

今回の任務は、自由な思想に傾く若い芸術家達を一掃しようとしている年老いた首相を権力の座から引きずり降ろす事です。
本国のあらすじ等には「スターリンの様な首相」と書かれていました。
スパイ大作戦では時々(?)使われる幽霊トリックが登場します。(笑)

パリスが資料に細工する為トロスク少佐に扮して資料室へ向かいます。
そこでのシーンをご紹介します。


トロスク少佐に扮したパリス(納谷悟朗)


資料室の警備係(熊倉一雄)
いかにも熊倉さんの役と言う感じです。(笑)

トロスク少佐に扮したパリスは、資料室のすぐ側まで来て中央資料室へ電話し、クール大佐の声でトロスク少佐が来ていないか訪ねます。
電話で熊倉さんに、トロスク少佐がクール大佐の命令でここへ来ると印象づけておいて、資料室へ。

納谷: トロスク少佐だ。ちょっと調べたい事がある。
熊倉: お、そうそう、実はトロスク少佐。あ~、今しがたクール大佐からお電話があって、お宅の方へお電話するようにとの事です。
納谷: ああ


クール大佐へ電話すると見せかけて、バーニー達のいる場所に電話するパリスです

納谷: クール大佐?トロスクです。いえ、今しがた着いたばかりでね。勿論必要な資料はすぐにも揃うと思いますが。
勿論重要性は分かっております。承知致しました。直ちに。
(熊倉さんに)国家的不穏分子についてのある資料をクール大佐が至急ご希望なんでね。
熊倉: 分かりました、トロスク少佐。
どうぞ。
最近はマイクロフィルムのお陰で資料の保管も大変簡単になりました。男は勿論、女子供にいたるまで国民の資料は全部ひと部屋に納まるんですからして、まあ便利なもんです。
納谷: 全く、大したもんだ。
熊倉: で、どんな資料を?
納谷: ご苦労だが、STRO(エスティーアールオー)とそれからGOLN(ジーオーエルエヌ)のフィルムを出してくれないか。

熊倉さんフィルムを取ってきます。

熊倉: お待たせしました。
納谷: ついでにセットしてもらおうか。
熊倉: はい。(セットして)セット出来ました。
納谷: どうもありがとう。
熊倉: 他に何かご用はありませんか?
納谷: いや別に
熊倉: ではおコーヒーでも
納谷: いや、結構だ
熊倉: はい


納谷悟朗、熊倉一雄

***

熊倉さんの「おコーヒー」とか最高でした。(笑)

このエピソードには山田さんや平井さんもご出演で(平井さんの声がはっきり分かりませんでした。スミマセン)エコーの方が沢山出ていらっしゃいました。
ちょっと自信がないのですが、テレビのインタビュアーに扮したIMFメンバーは和田文夫さんだった様に思います。(違っていたら済みません。)
ほぼエコーのユニット吹き替え状態で楽しかったですが、それにも増してそのエコーの皆さん全員が鬼籍に入っていらっしゃるのだと思うと淋しかったです。

「スパイ大作戦」
第4シーズン19話 「血の粛清」
4-19 Phantoms (本国放送 1970年2月8日)

レオ・ボルカ首相(ルーサー・アドラー):早野寿郎
クール大佐(マイケル・ベイスレオン):小林昭二
ノーラ<IMF>(アントワネット・バウアー):平井道子(スパイドラマ倶楽部様)
資料室の人(ジャック・ベルナルド、ベルナルディ):熊倉一雄
ステファン・ザーラ(ジェフ・ポメランツ):山田康雄
受付の兵士ゴーマル(グレゴリー・シーラ):羽佐間道夫
バルジン副首相(ベン・アスター):中村正
モーア<IMF>(アイバー・バリー):和田文夫???

***

エコーのユニット吹き替え状態だったので、少しキャストをご紹介します。


今回の女性IMFメンバーのノーラ(平井道子)


若い芸術家ステファン(山田康雄)


英国テレビ(?)のインタビュアーのモーア(和田文夫??)、バーニー(田中信夫)


和田文夫?、ボルカ首相(早野寿郎)


オマケにジム(若山弦蔵)です。
太ぶち目がね、良いですね!(笑)


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殺しの分け前 ポイント・ブランク

2015-10-16 | 吹き替え
悟朗さんと家弓さんの御共演作の中からもう1作御紹介します。
この「殺しの分け前/ポイント・ブランク」は評価が高いらしいのですが、私は例によって最初拝見した時にあまり良く分かりませんでした。(苦笑)
折角なのでまた拝見しました。


「ポイント・ブランク」のポスター

主人公のウォーカー(リー・マービン)は、とにかく自分の分け前の9万3000ドルを取り戻す事に執着しています。
悟朗さんの役はリー・マービンの元相棒で彼を裏切ったリース。
家弓さんはマフィアの中ボスで、悟朗さんの上司(?)にあたります。

カメラがとても凝っていて(スローモーションや鏡など)面白いと言えば面白いのですが、それが多すぎて私にはやりすぎな気もしました。
回想シーンも多く、今回もやはり難しかったです。(笑)
全体的にとても不思議なテンポの作品でした。
(この映画は92分の作品だそうですが、私が拝見した吹き替えは70分程なので理解するのが更に難しかったのかもしれません???)

ラストシーンですが、私は単にウォーカーが金を取りに出て行ったら殺し屋に撃たれると思って、隠れて様子を伺っていたのだろうと思っていたのですが、どうなんでしょう??(笑)
(カーターとの取引の時もそうしていましたね?)


ウォーカー(小林清志)と元妻のリン(吉田理保子)


上記写真のシーンの後で寝室へ入り、(リースがいると思って)撃ちまくるウォーカー


クリス(平井道子)、リース(納谷悟朗)


カーター(家弓家正)、ウォーカー(小林清志)

***

悟朗さんと家弓さんの直接対話シーンがありますのでご紹介します。
(写真なしですがご了承下さい。)

家弓: だいぶ忙しいようだが、どうした?
納谷: カーターさん、ぜひあんたの力を貸して欲しいんだ。それだけの義理は・・・
家弓: 義理だ?そんなものはないさ。
納谷: 助けてもらえば必ず恩は返しますよ。
家弓: 困った男だ。またトラブルか。これだから君を仲間にしたくなかったんだ。君の行くところ、トラブルがついてまわる。
納谷: 助けて下さいって頼んでるんだ。断るんじゃないでしょうね。
家弓: 名前は?
納谷: ウォーカー
家弓: そりゃ苗字だろ
納谷: 誰もウォーカーとしか知らないんだ。おれだけじゃく、女房もそうだ。
家弓: 女房の事も原因になっているのか。
納谷: まあね。
家弓: だろうな。去年、15万ドルの金を払えずに問題を起こしたが、そいつに関係があるんだろう?あれは奴の金か?
納谷: 奴の分は9万3000ドルですよ。
家弓: ただの9万3000ドルか。話してみろ。
納谷: ひと仕事したんです。アルカトラズの仕事ですよ。今はシンジケートがやってるけど。
家弓: ウォーカーは向こうの人間か?
納谷: いや。仲間だった。
家弓: 金と女房を頂いて、逃げたのか?その女?
納谷: 死んだ。
家弓: 君の居場所を、知られてるのか?
納谷: 捜してるところです。
家弓: ようし。それならいい手がある。あ~、どこにいるか教えてやるから、殺しに行くんだ。

***

「殺しの分け前 ポイント・ブランク」
Point Blank 1967年 米
1972年4月1日(土) NET

ウォーカー(リー・マービン):小林清志
リース(ジョン・バーノン):納谷悟朗
ヨスト(キーナン・ウィン):北山年夫
クリス(アンジー・ディキンソン):平井道子
リン(シャロン・アッカー):上田みゆき
カーター(ロイド・ボシュナー):家弓家正
ブルースター(キャロル・オコナー):島宇志夫

***

今回調べていて、悟朗さんのジョン・バーノンさんと家弓さんのロイド・ボッシュナーさんがお二人ともカナダのご出身と知りました。
そして偶然にもお二人とも2005年に他界なさっていました。

ジョン・バーノンさん(1932年2月24日~2005年2月1日) カナダ出身
ロイド・ボシュナーさん(1924年7月29日~2005年10月29日) カナダ、トロント出身

***

出演者が、リー・マービンさん以外はどちらかと言うとテレビの俳優さんが多いので(バーノンさんもボシュナーさんも「スパイ大作戦」等でお見かけしていました。)最初テレビムービーなのかと思ったのですが、そうではないそうです。

<オマケ>


リンが飼っていたらしい白ネコです。


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スパイ大作戦 セシューム138

2015-10-08 | スパイ大作戦
家弓さんの一周忌の追悼をもう少し続けます。
「スパイ大作戦」で家弓さんがゲスト出演なさった「セシューム138」です。

「スパイ大作戦」
第21話 「セシューム138」
1-21 Snowball in Hell (本国放送 1967年2月18日(土))

家弓さんの役はリカルド・モンタルバンさん演じる残忍な元刑務所長です。
この刑務所は厳しい拷問等の為に悪評が高く、5年前に閉鎖されていますが、所長は引き続き囚人のいない刑務所に残っています。
今回の任務は、所長の持つ「セシューム138」(核兵器製造に使う物質)と、所長が記憶しているその化学式を処分する事です。
所長の頭の中にある化学式を抹消するには所長も抹消しなければならないので、良く考えるとものすごい指令ですね。

ローランは雑誌記者、バーニーはその相棒に扮しています。
バーニーは実はこの刑務所の元囚人と言う設定です。

***

セリフを少しご紹介します。


取材に来たと言うローラン(納谷悟朗)とバー二ー(田中信夫)


所長(家弓家正)

納谷: ニューヨークの雑誌社ワールドニュースの者です。この刑務所の事をストーリーにして写真と共に、読者に紹介したいと思いましてね。
家弓: この刑務所の事をストーリーにするだ?
納谷: つまりカメラとペンで囚人の側から見た刑務所を再現して・・・あ、こちらはピエル・グリロ。
ピエルには、囚人のモデルをしてもらおうと思いましてね。
家弓: ふん、帰れ。
納谷: しかし、許可もこの通り。地方長官から。ご協力を頂けると言う事で来たんですが。
家弓: だから君達には腹が立つ。さんざここの事をやれ残酷だ、やれ非人道的だと非難しといて、閉鎖させときながら、今度は一握りの読者の為に囚人の生活を、そっちの言葉を借りりゃあ、再現したいとこうくる。見たけりゃ勝手にに見りゃいいだろう?止めやせん。
納谷: ああ、そりゃどうも有難う御座います。それからついでに当時の制服を着た所長の写真も撮りたいんですが。
田中: それと囚人服を一着。

所長が囚人服を取り出します。

田中: 汚れてますね。
家弓: 囚人らしい方がいい。そうだろう?
納谷: いろいろどうも済みません。ではまず独房から拝見させて頂きます。それじゃあ。

***


独房の中を「見学」と言う名目で、細工するローランとバー二ーですが、そこへ所長がやってきます。
そして所長は独房へ降りる為のロープをとってしまいます。
画面が暗いですが、所長とローラン達の立ち位置をご覧に入れたくて載せました。(笑)


驚くローランとバー二ー


ハハハハ・・・とマッドな笑いの家弓さんが最高です。
が、そのすぐ次はCM用に切れていて、そこに繋がるシーン(笑いも入っています)は菅生さんの追録になっていました。
家弓さんに追録して頂きたかったです。

「スパイ大作戦」は再放送した際、カットが違うバージョンが複数存在していた事を確認しています。
このシーンの家弓さんの吹き替えがあるカットも存在していました。
本当はカットの違う物(少なくとも2バージョンが存在)をつなげて、最初の吹き替えに近い物を再現して欲しかったのですが、やはりそれは難しかったのでしょうか。

ずっと後になってローランを悟朗さんに追録して頂いた事は私にとってはとても嬉しい事でしたが、出来れば悟朗さんの追録版と、オリジナルに近い長尺版の吹き替えと両方拝見したかったです。

***

所長がロープを下ろしてローラン達が上がって来ました。


家弓家正、納谷悟朗

納谷: いやぁ一時はどうなる事かと思いましたよ。
家弓: いくら何でも君、君達をこんな所へ閉じ込める訳がないだろう。ハハハハハ・・・・
ところで今度は何を見たい?
納谷: 何しろここの懲罰は有名でしたからね。その名残を拝見出来ますか?
家弓: お安いご用だ。

***


嬉々として拷問の部屋を見せる所長です。
家弓家正、田中信夫(バーニーは囚人服を着ています)、納谷悟朗

家弓: 当時ここには、ここ独特な懲罰方法がいろいろとあってね。
納谷: いやあ全く。独特ですな。でも今時ムチとは。
家弓: 我々はここで君の想像のつかないような連中を相手にしてたんだよ。
悪の中の悪。人殺し。売国奴。そういう手合いには通じないんだよ、生ぬるい方法では。
あ、例えばこんな具合に。(バーニーに)ちょっとここ行って。
こうやっといて背中に思いっきり。分かるね。勿論裸にしてだ。

バーニーの服を破いて背中を見ると、ムチの跡がありました。

家弓: ムチの跡だ。今時ムチとは、また。
田中: 事故に合いましてね。
家弓: 事故か。成る程ね。
納谷: ああそれから、次は警備室を拝見したいんですが。どの辺にあるんでしょうか。
田中: 廊下を突き当たった・・・
家弓: どうして知っている?
田中: そりゃ、いろいろ研究したもんで。
納谷: ここへ来る前に資料を見たり読んだりしましてね。
家弓: じゃあ私にはもう用がないかな。勝手にどうぞ。事務所にいるよ。

***

家弓さんはお得意の笑いではマッドな感じでしたが、それ以外のセリフは普通で、むしろインテリな感じでした。
モンタルバンさんご自身が結構上品な感じなので、それに合わせていらっしゃったのでしょうか?(笑)
昔の作品は、むこうの俳優さんも吹き替えもどこか上品でしたね!(笑)

***

「スパイ大作戦」
第21話 「セシューム138」
1-21 Snowball in Hell (本国放送 1967年2月18日(土))
ジェラード・セフラ所長(リカルド・モンタルバン):家弓家正
ドクター・クローネン:高塔正康



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