少年野球とともに 

ここには少年野球の監督時代のあれこれを備忘として
書いていたけど、
今後は中国と日本語教育が中心になる見込み。

野球特待生問題に対して

2007-06-02 23:17:18 | ひとりごと

最近の特待生問題について

いろいろと世間をにぎわしていますが、皆さんはどう考えますか?

特待生制度を濫用している高校が悪い、高野連がおかしい、甲子園に絡んだ野球関係者が問題、金銭の授受がいけない、一芸を評価して何が悪い・・・。
どれも間違いでないかもしれませんが、私は「親の子育ての姿勢」が
問題の根源のような気がします。

勉強と野球とどちらが大切か? 学生ですから、
ここは論を待たないと思います。
しっかり勉強していろいろな知識やものの見方、考え方を学び、視野を広げて友達と集団生活の中で切磋琢磨する。
これが学校というものでしょう。
もちろん、部活は学校生活の重要な部分を占めますが、
第一優先にはなり得ないはずです。

といいつつも、わが家庭を振り返ると、長男次男は県立私立の違いこそ
あれ、高校の野球部に入ったのか、野球部の付属高校に入ったのか
わからないくらい、時間的にも精神的にも野球部の比重が大きく、
厳しいながらもそれを楽しんでます。
そこで、強い絆に結ばれた仲間たちと
目標に向かってひたむきに努力する姿は感動的ですらあります。

一方で、野球を優先するがために、野球で進学ができるのでということで、勉強をおろそかにすることを簡単に許していいものでしょうか。
特に小学校、中学校の子供たちが、勉強より野球優先でいいと
安易に思うようなら、それは親が、周りの大人たちがそう考えているからに他ならないのでは?
こどもたちは、目先の、楽しい安易で楽な道を選んでしまいがちです。
野球を一生懸命にやって、究極、プロ野球選手という道はあります。
しかしプロ野球選手になれるのは、たとえばドラフトにかかるのは
ご承知のとおり、日本全国で毎年
100人にも満たない数です。
この狭き門をデータを引っ張り出すと、昨年の東大入学者は
3,100名、
国内で最も難しいといわれる司法試験の合格者は
1500名・・
それと比べてもいかにプロ野球選手がハードルが高いかがわかります。
甲子園出場レベルまでにおとすと約
1,200名。
それでも東大の3倍の難しさ。高校球児は全国
62,000名もいます。
千葉には
180高校あり、野球部7200名中の25名、高校球児の300人に一人しか甲子園に出れないことになってます。

少し、視点を変えて、野球を通じての職業ということになると
幅はぐっと広がります。
教師、スポーツ記者、トレーナー、理学療法士、スポアナ、通訳・・
しかし、いずれも中途半端でない学力を求められます。
親が早くから子供の将来の選択肢、可能性を限定しないためにも、
学校でしっかり勉強させておいたほうがいいというものでしょう。
将来の職業選択のためだけでなく、人生を豊かに生きるためにも
学校で身につけることのできる基礎教養は必要です。

野球というスポーツは奥が深く、親も子も一緒になって、
時には何もかも捨てて夢中にさせる魅力にあふれてます。
こんなに危険で魔力を持ったものはなかなか他ではありません。
また、家族で一丸となれる楽しみはそれに浸ったものでないと、
わかりません。

しかし、野球中毒にかかっている大人たち(私も十分資格あり!)が、
子供のあふれる可能性や未知の才能を限定してしまわないように。
いつも心しておかなければ・・・。
子供の将来の方向付けは親も決して責任が小さくないですよね。
といいつつ、我が家の3人の子供たちの毎週末の練習試合の内容、結果に
一喜一憂、夕食の話題はほとんど野球ばかり、
これも楽しくてたまらない日常です。

さきの週末は試験休み中で、急に猛勉を開始した兄弟二人に
親としてエールをおくってました。
試験のためだけでなくい、ずっと勉強し続けることをあきらめずに、
がんばってしっかりやってほしい!   

     ・・親バカな結びとなりましたが・・・。

いかがですか?皆さんはどう考えますか?


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