本日横浜放送情報センターにて行われました公開セミナー第35回名作の舞台裏「マークスの山」に行ってきました。
実は、自分の名前で2枚、夫の名前で2枚、両方当たったらどうしよう?なんて思いながら応募したのですが、両方共はずれてしまいました。
ファン友達に聞くと、みんなはずれたとのことだったので、当日早く行っておこぼれを頂戴できたらラッキーと目論んでいました。
が、どうしても行きたい!観たい!の気持ちが通じたのか、運の良いファン友達に便乗できました。
「大地の子」セミナーの経験で、早く行って並べば、前の方で見られることが分かっていたので、13時30分開始のところ、10時30分に会場に到着して、並んで待っていました。
もっとうわ手の10時前から並んでいる方たちもいらっしゃいました。
私はできることなら少しでも前で見たいのですが、1番前は苦手という方もいらっしゃって・・・運良く最前列を確保することができました。
まずは、「マークスの山」第1話が上映されました。我が家の40インチのテレビで見るのより、大画面で迫力がありました。
第2部は15時から、いよいよ上川隆也さんのご登場です。
出演は、主演の上川隆也さん、監督の水谷俊之さん、制作の青木泰憲さん、そして、司会は渡辺紘史さんでした。
上川隆也さんは「遺留捜査」の撮影の合間ということで、糸村仕様でした。ただし、靴だけは普通の黒の革靴でした。
言うまでもなく、上川隆也さんは素敵でした。
一応メモを取りながら聞いてきましたので、内容を載せます。が、聞き違い、勘違いなどなど、あると思います。お許し下さい。
また、非常に長くなってしまいますので、ここで、まず簡単に感想を書きますと、とにかく上川隆也さんは素敵でした。
そして、ドラマの裏話が聞けて、とても興味深かったです。
また、WOWOWが視聴者からお金をとって、それをチョイスした人に良質なドラマを提供していることもよくわかりました。
さらに、WOWOWと上川さんの繋がりはこれからも続きそうだと思えて嬉しかったです。
以下、トークの内容を、だらだらと書きます。
この3人は「レディージョーカー」のメンバーでもあるので、時々「レディージョーカー」の話題も出ますとの紹介がありました。
「マークスの山」はWOWOWで2時間ドラマしか作っていない時にも制作の話があり、映画もあるので2時間では無理ということでそれ以上話が続かなかった。しかし、WOWOWで連ドラが作られるようになり、制作されることになったとのこと。
嬉しいことに、企画の時から隆也さんが主演で、水谷さんが監督ということは決まっていたのだそうです。
「震度0」で初めてこの3人で仕事をして、WOWOWの管理職に気に入られていたのだそうです。
WOWOWは上川さんに支えられているという事も言われていました。
制作にあたって、映画に似ないように。次を見たくなる物にしなくてはならない。犯人が誰かも分かっているのに、見たくなるものでなければならないとのことでした。
上川:合田が吐出した存在ではない。脚本に忠実に演じてきた。元奥さん貴代子さんとのエピソードでは一番ダメ出しをされた。
水谷:猟犬のように突っ走る合田。別れた女房とのことも丁寧にしておきたかった。
上川さんは台詞は完璧に覚えてくるが、リハーサルでは何をしたいかわからないところがある。ダメ出しをすると、分かっていて、いろいろなものを用意して、真っ白な状態で臨んでいる。そして、いろいろ言うと、あっそちの線でやりたいんですね。と
マークスのときは、お互いにやりかたがわかってきていた。
レディージョーカーの合田は、同じ人間だが、捜査一課でバリバリやっていたマークスのときの刑事と、所轄に転勤になってなんだか屈辱感も漂った刑事である。
「マークスの山」の撮影は志賀高原で4月末から始められた。撮影中吹雪にもなった。7月までかかり、ドラマの中では10月から後の設定であるから、猛暑の中、コートを着ての撮影は大変であった。→汗が映っていないのでメイクさんも汗を拭くのが大変だったと思う。
撮影の真っ最中に、テーマ音楽が完成。神に近づくイメージの音楽で、それに励まされて撮影していた。
「レディージョーカー」はその続きの音楽で、合田刑事が出てくるところでは、マークスの曲を使ったとのこと。
「レディージョーカー」も「マークスの山」も同じ出演者が多く出ているが「青木さん劇団」といわれて、WOWOWだからできる、うまい役者さんがそろっている。
WOWOWの視聴者は上川さんが大好きで、上川さんファンは、来年も、再来年も上川さんのファンなので、年に2、3回はやってほしいけれど、上川さんは忙しいのでそうはいかない。
渡辺:そういうプロポーズはどうですか?
上川:非常に嬉しいです。バラエティーやってごめんなさい。民放とWOWOWのフィールドの差も楽しめる。
青木:どんな質問にも上川さんは優等生の答えをする。悪口を言わない。
水谷:WOWOWはスポンサーを気にせずできる。「レディージョーカー」は地上波では無理。
地上波は大衆演劇で、WOWOWは歌舞伎的、ストレート演劇
渡辺:チケットを買って見る映画のようなところがある。
青木:原作の合田刑事はスーツにスニーカーとなっているが、誰が似合うかと言われたら、上川さん以外は浮かばなかった。
水谷:なんで白いスニーカー履いているの?という疑問に答えるように“毎日靴を洗って一日の反省をしている”というセリフを加えた。
上川さんがスニーカーを洗っているだけで、本当に反省している感じが表れる。
ところで、「遺留捜査」を見たら、あれ?糸村聡がなんでスニーカー履いているの?なんか似ていない?と思ったけれど、なんで?
上川:遺留捜査の監督が「マークスの山」の合田のようにと考えたから。
水谷:高村さんの作品は20年前の民放だったら可能だったかもしれないけれど、今はできない。ニーズが違う。だからWOWOWが作る。
渡辺:小劇場から「大地の子」で一躍メージャーになった上川さんは、条件の整ったところから立ち上がったわけじゃないけれど、最初の経験はどういうふうに生かされているか?
上川:難しい質問ですね。僕は恵まれた環境にいると思っている。楽しくてしょうがない日々を送っている。紆余曲折とは思っていない。好きなことをやっていたら、色々な方と巡り合って、いろいろな役を出来ることが幸せな人生。芝居にネガティブな思いはない。→分析する質ではないので、楽しんでいる。
青木:7、8年前から上川さんと知り合ったがその時から今もずっと低姿勢で変わらない。若い人にはない誠実さが出ている。
ファンもずっと付いてくる。
ここで、レディージョーカーの宣伝映像が流れた。
上川さんは、慌てて舞台から降り横で立って見ていた。
そして、質問コーナー
質問:「砂の器」を民放でやったのにはがっかりしたが、映画のような質でWOWOWでできないか?
答え:映画が素晴らしい作品だったので、映画を越えられないと思ったら、WOWOWでは作らない。
質問:刑事の演じ分けは苦労しているか?
答え:キャラがかぶるとか、恐れを抱いたことはない。
水谷:ちなみに僕から質問
上川:え~?
水谷:憑依タイプ?
どっちでもないですよね。
上川:わかってるじゃないですか!?
水谷:憑依タイプじゃないけれど、演じているうちに、だんだん熱くなる。
質問:合田の寡黙なところが原作の魅力だと思うけれど、映像ではいろいろ喋らなくてはならない点、どうですか?
上川:お芝居は、脚本がなによりも大切。原作とは違う合田かもしれないが、脚本のとおり演じている。捨てるべきものは捨てていく。
質問:長く続くシリーズのドラマの企画はあるのか?
答え:出来れば作りたい。上川さんはストイックで、アウトロー的なところもあり、やや弱いところも出て母性本能をくすぐる、とても魅せられる存在だが、何分にもお忙しいので・・・。
だらだらと、書いてしまいましたが、こんな感じで、私たちファンにとって、とても楽しい時間でした。
アンケートには、「祖国」「震度0」「レディージョーカー」のセミナーをお願いしますと書いてきました。
隆也さんは、この後撮影所に戻って、また糸村聡になるんだそうで、お疲れ様です。
そうそう、「真田十勇士」のあと浅丘ルリ子さんと共演お芝居もあるそうですね。まだ、情報は少しだけですが、間違いないようです。
追記:ドラマに甲本さんを入れてくれたのはとても嬉しかった。と隆也さん。
私は、この言葉がとても嬉しかったです。
甲本兄弟はとても仲良しだから、もしかしたら、甲本兄と隆也さんも仲良しかも・・・なんて、勝手の妄想を抱いて、ヒロトと隆也さんと、そして雅裕くんのショットを想像してドキドキしているのでした。