ひと言で言うと「その男」の主催者であるテレビ東京の宣伝番組ですが、なかなか上手く編集されていて、観劇がますます楽しみになりました。
まずは、池波さんが書いた「その男」の原稿が映し出され杉虎之助出生の場面の紹介。
続く稽古初日の
本読みのシーン。
そして、
殺陣の振り付けをしているところ
誠実さとさわやかさで人気を得ている今が旬の俳優
上川隆也と紹介されていました。
さすがに、お名前の間違いはありませんでした。
主な出演者,そして演出家のラサールさんを紹介した時に彼がはじめて時代劇の演出をした
燃えよ剣のシーンも映りました。土方さん素敵です。
つぎは作曲の上妻宏光さんの紹介。
音楽も期待が持てます。
そして、いよいよ上川さんがその男の江戸下町の世界に迫っていきます。
池波正太郎さんが生まれ育ち、こよなく愛した東京下町。
原作の舞台になるところを上川さんが訪ねて、小説の一部を
朗読していました。
虎之介の住んでいた場所の紹介。
当時の地図と今の映像で、小説の中の場所がより身近に感じられました。
池波さんは大正12年生まれで「ふるさとは浅草と上野」とおっしゃっているとのこと。
私の父は大正9年生まれで、まさにふるさとは浅草。
そう言えば生前、父は池波正太郎が好きだと言っていたような・・・。
私の母方の祖父の名は「とらのすけ」だし・・・実は「寅之助」なのですが、
皆が元気だったらきっと喜んだだろうな~、このお芝居を見せたかったな~とつくずく思いました。
番組の中で上川さんが、安楽寺の住職さんにお話を聞いていました。
この界隈は日本橋の大店の別荘があったとか、別荘というと聞こえがいいが実はおめかけさんを囲う場所だったそうです。
安楽寺のある台東区根岸は、日本橋から近すぎず遠すぎず、ちょうど良い場所だったそうです。
維新に埋没せず、傍観した男、杉虎之助は池波さんの人生に通じるとのことでした。
「稽古は熱気と緊張感で満ちていました。・・・すべての出演者がそれそれの役を掘り下げて、絶えず新たな発想や表現方法を考えては、皆に意見を求める。その努力と熱意が積み重なって活気と情熱にあふれたシーンが次々と出来上がっていきます。」と紹介。
上川さんは「本読みをしてこの人たちと作っていけることをうれしいと同時にやっていける手ごたえが湧いてきた。」と語っていました。
六平さんは「満員の劇場でないとやる気が湧かないから、是非劇場に見に来てください。」と呼びかけていました。
「笑いあり、涙あり、アクションありの楽しい作品に仕上げたいと思っていますので是非皆さん劇場に足を運んでください。どうぞよろしくお願いします。」と上川さんが結んで終わりました。
その男を語る上川さん素敵です。