先日、車の中でビートルズの音楽を流していました。
「ラブミードゥ」が流れた時、私は呟きました。「この曲でビートルズがレコードデビューしてから50年経つのよね。」
と、しみじみと。
1960年代、私がビートルズに萠えていた(燃えていた)中学生の頃のこと、ラジオでオールディーズとして流れる1950年代の曲を本当に古い音楽と思って聞いていました。
たった、10年前に流行った曲をです。
ところが、ビートルズの曲は、10年前どころか、50年も前のものになってしまったのです。
でも、その時は、そんな感慨を持っただけで終わりました。
今日、神田で開かれた相続問題のセミナーに参加した私は、まるで引き付けられているように夫を引っ張って日本橋三越に行きました。
ただ、美味しいお茶とケーキが食べたいという理由でした。
そこで“ビートルズデビュー50周年 記念ビートルズ展”を開催しているのを見つけたのです。
喫茶室はどこも満員で、このあと仕事が入っていた夫は時間がないと行ってしまったので、私は1人ビートルズ展に向かいました。
入場料800円也でかなり充実していました。
年期の入ったビートルズファンの私は結構知っていることが多かったですが、お初のものも結構ありました。
それぞれの出生証明書が展示されていたのです。
感銘を受けたのは、ボール・マッカートニーが学生時代に書いた小論文「使徒行伝とその終わり方について」です。
“凄い”と思いました。「使徒行伝(今はカトリックとプロテスタントの共同訳で『使徒言行録』と呼ばれています)の筆者ルカはパウロのこと
をよく知っているので、パウロの最期をもっと詳しくかけたと思うが、あっさりと終わってしまっている・・・。」というような中学生のポールが
書いた直筆の小論文が展示されていました。
懐かしい日本公演の時の資料もありました。
ジョンやジョージのサインは70万円くらいで売られていました。
取り敢えず、購入希望者を募って、複数いた場合は、抽選になるのだそうです。
それで、思い出して残念に思ったことがあります。
私が中学生の時、ビートルズが作ったテレビドラマ「マジカルミステリーツアー」を日本ではまず武道館で上映されました。
それを見た私は、プライベートレッスンを受けていた英語の先生に協力してもらって、ポールにお手紙を書いたのです。
で、返事として、ビートルズの白黒の写真に、彼らのサインが書いてあるものが送られてきたのです。
本物か、事務所の人がそっくりに書いたのか、疑うこともできますが、とにかく青のインクで4人のサインが書かれていたのです。
でも、長い年月が経って、どこのあるかわからないのです。
お嫁に行って実家に置きっぱなしだったので、母が捨ててしまったかもしれません。
残念でたまりません。今だったら“何でも鑑定団”に出て調べてもらうこともできたかもしれません。
日本公演のプログラムや、映画のプログラムもどこにしまっちゃったのでしょう。
そんなことを考えながら、たっぷり2時間かけてビートルズ展を見ました。懐かしかったです。
会場には、きっと昔熱烈なファンだったんだろうなと思われる年配の方々が多かったですが、結構若い人たちもいました。
11月5日(月)まで、日本橋三越新館7階で開催しています。
私はお土産に、ジョンレノンが書いた絵のTシャツとハンカチ、メンバーの写真入りクリアファイルを買いました。