432MHzの基本波に対して165MHzのスプリアスがあるので、これを除去する方法を検討しています。最初に思い付いたのは、HPF(High Pass Filter)です。QucsStudioを使ってHPFを合成しました。3次チェビシェフフィルターとし、カットオフ周波数を270MHzにすると、432MHzでリターンロスが最小になり、165MHzでは約16dBの減衰量になりました。
165MHzのスプリアスだけを除去するのであれば、その周波数近傍を阻止するフィルターを使うという方法もあります。この手のフィルターはBRF(Band Reject Filter), BSF(Band Stop Filter), BEF(Band Eliminate Filter), Notch Filterなどと色んな呼び名がありますが、どれも同じものです。3次チェビシェフ型のBRFで阻止周波数を150MHzから180MHzとして合成しました。
計算では、164MHzにおいて-206dBという非常に大きな減衰量が得られました。432MHzのリターンロスは-25.9dBなので、SWRに換算すると1.11です。
LPFは平坦な通過帯域を持っていますが、スプリアスを除去する目的なら、より大きな減衰量が得られるBRFの方が魅力的です。
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