昨日、筐体がほぼ出来上がったので、今日は、筐体のガタを修正して完成させました。ローパスフィルターの部品であるLやCを手作りして、組み上げました。
まず、Lですが、線径2㎜のIV線の被覆を剥き取って、材料にしました。
L1とL5は長さ40mmの線材をL型に曲げただけです。L3は直径6㎜のアルミパイプに4回巻き付けて、両端を長さを調整(カット)して、凡そ52nHになるようにしました。インダクタンスの測定には、VNAを使用しました。
まず、Lですが、線径2㎜のIV線の被覆を剥き取って、材料にしました。
L1とL5は長さ40mmの線材をL型に曲げただけです。L3は直径6㎜のアルミパイプに4回巻き付けて、両端を長さを調整(カット)して、凡そ52nHになるようにしました。インダクタンスの測定には、VNAを使用しました。
C2とC4は、ケースの材料として用いた片面銅張基板を用いました。ガラスエポキシ基板の比誘電率を4.6とし、厚みを1㎜とすると、16.96pFの容量を得るには416.26平方ミリメートルの面積で良いと計算で求められます。しかし、色んな要因で計算通りに行かないことがありますので、予備実験として、44.3x47.6mmのプリント基板の小片をプリント基板の銅箔面上に置いて、テープで固定し、VNAでキャパシタンスを測定してみたところ、約65pFでしたので、計算値よりも2割程小さな値になることが分かりました。
結局、C2とC4は、22x47.6mmのプリント基板の小片を用いて、銅箔を40x12.5mmのサイズにカットしました。計算では20pFですが、8割なら16pFです。ガラスエポキシ基板の耐電圧は29kV/mm(空気の約10倍)なので、500Wの電力にも十分耐えられます。
結局、C2とC4は、22x47.6mmのプリント基板の小片を用いて、銅箔を40x12.5mmのサイズにカットしました。計算では20pFですが、8割なら16pFです。ガラスエポキシ基板の耐電圧は29kV/mm(空気の約10倍)なので、500Wの電力にも十分耐えられます。
VNAを用いて、伝達特性とSWRを測定してみました。遮断周波数は約290MHz(-3dB)で、各周波数における減衰量は、144MHzで0.43dB、432MHzで22dB、720MHzで32dBでした。144MHz帯でのSWRは1.23でした。SWRがあまり宜しくないのですが、ギリギリ使える範囲でしょう。
何かをいじれば、もう少し改善するかもしれませんが、後日の宿題とします。
なお、このローパスフィルターに設計については、1月17日のブログに記しています。遮断周波数や432MHzでの減衰量は設計通りなのですが、SWRがちょっとねぇ~・・・って感じです。まぁ、有り合わせの材料でいい加減に作った割には、ヨシとしましょう。
なお、このローパスフィルターに設計については、1月17日のブログに記しています。遮断周波数や432MHzでの減衰量は設計通りなのですが、SWRがちょっとねぇ~・・・って感じです。まぁ、有り合わせの材料でいい加減に作った割には、ヨシとしましょう。