EMEのために2mバンドで500Wの免許を受ける予定です。2月下旬に検査を予定しており、東京ハイパワー製HL-500Vが、万が一スプリアス規制をクリアできないなんてことになったらまずいので、LPFを用意しておきたいと思っています。
そのために、ローパスフィルターを設計してみました。ARRLハンドブックなどを紐解いて調べていると、ELSIEというフィルター設計用ソフトがあるというので、早速ダウンロードして使ってみました。慣れるまで少々時間がかかりましたが、一応満足できる数値が得られました。
このソフトでは、バターワース、チェビシェフ、ベッセル、定Kなどの各種特性のフィルターが簡単に設計できます。このソフトの名前の由来はLC・・・エルシー・・・ELSIEということのようで、オヤジギャグ的なネーミングになっています。
私は、高周波のLCフィルターの設計は初めてですし、製作するのも初めてです。何でも挑戦しちゃいます。
チェビシェフのLPFは、図にから分かるようにパスバンドの終わりにインピーダンスが乱れるところがあります。2か所VSWRが低くなるところがありますが、最初の谷の方が2つ目の谷よりも幅が広いので、この谷が144.1MHzあたりになるように遮断周波数を245MHzに選びました。
3次高調波である432MHzでは18dB、5次高調波である720MHzでは43dBの減衰量が得られます。一方、144MHzでの減衰量は0.08dBでVSWRは1.01以下です。
実際には、この通りにできる訳ではないでしょうけど、設計値としては十分な性能です。
回路図も示しますが、文字が小さくて見にくいかもしれません。L入力型(T型)5次のチェビシェフLPFです。L1=L5=24.5661nH、L3=51.2318nH、C2=C4=16.9538pFです。