今日も、3時過ぎに市場出荷するブドウを農協に届けた後、ブドウ農家YさんとAさんを訪れました。ブドウの収穫時期には、色々忙しいので、他のブドウ農家を訪問したりしたことはありません。今年は、安芸クイーンを求め彼方此方を巡っているのです。
最初に訪れたYさんは、会社組織で農業経営している方で、自営の直売所を持っていて、色んな種類のブドウを栽培されています。実は、中学校時代の同級生でもあるので、助けを求めて連絡したのです。安芸クイーンを見せてもらったところ、かなり小型に(400g程度に)作ってありました。そうしないと、色付きが悪いというのです。クイーンニーナという品種も見せてもらいました。こちらは600g程度の房になっていて、外見や食味は安芸クイーンと良く似ていますが、安芸クイーンよりは色付きが良いらしいのです。しかし、収穫時期はもう少し後とのことでした。
クイーンニーナという品種なら、農業大学校の同期生であるAさんを思い浮かべたので、その足で彼の直売所を訪ねてみました。彼は約1haものブドウを栽培しているという噂を聞いていましたが、訪れるのは今回が初めてです。直売所では、3人の女性従業員の方が出荷作業をしていました。流石に、1haもあると家族だけでは手が回らないようです。
農協出荷に行く前の忙しい時間帯でしたが、安芸クイーンとクイーンニーナの樹を見せてもらうことができました。地面に白いシート張って、横にも白いシートを吊るしていて、更に房袋に透明の樹脂製のものを使っていました。凄い企業秘密を見せてもらった感じです。色付きは良好でしたが、彼も安芸クイーンとクイーンニーナを各1本植えているだけとのことで、しかも、しっかり手を掛けて育てているので、私の希望する単価での販売は難しいとのことで、残念でしたが、樹を見た後だったので、彼の言葉は十分理解できました。
ブドウの収穫時期に、安芸クイーンを求めて多くのブドウ農家を訪ねた結果、安芸クイーンという品種の育て難さや、色付きの悪さを実感しました。どうやら、私の安芸クイーンの色付きが悪いのは、棚が倒れたことだけが原因では無さそうです。
来年以降、安芸クイーンを栽培し続けるか、それとも伐ってしまうか熟考する必要がありそうです。