院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

高利貸という賤業を銀行も始めた

2014-11-07 03:43:02 | 経済

(どこの駅にもある消費者金融。ウィキペディア「サラ金ビル」より引用。)

 むかし「サラ金」(サラリーマン金融)と言い、いま「消費者金融」と言います。

 「サラ金」は2つあったグレーな法定利息の高いほうを採用して大儲けしました。批判を受けて、上限利息は一本化されました。「サラ金」の時代はバックには隠れて大手銀行がついていました。(上限利息が一本化されて)「消費者金融」と名称をが変わってからバックの銀行は堂々と名乗るようになりました。

 信用がなくて銀行が貸せない人に「消費者金融」は高金利で貸します。銀行と消費者金融の棲み分けが行われるようになったのです。国際的に信用がない国の国債は利息が高く、信用がある国の国債は利息は低いのと同じことです。信用がない人は信用をお金(高い利息)であがなわなくてはなりません。

 大手銀行は「カードローン」というものをしきりに宣伝するようになりました。「カードローン」は「サラ金」や「消費者金融」と同じです。金利が異常に高いのです。

 「サラ金」も「消費者金融」も「カードローン」も要するに高利貸です。高利貸は江戸時代明治時代からあって、守銭奴として賤業と見なされてきました。いま銀行は素知らぬ顔をして名称だけ次々と変えて高利貸をやっています。

(銀行が「カードローン」を薦めるのは、借り手が行員に顔を見られないようにするためです。「サラ金」も「消費者金融」も借り手が顔を見られないで済むように自動化に努力してきました。借り手の後ろめたさを知ってのサービス、というより策略です。)

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2 コメント

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Unknown (西川嘉伸)
2014-11-07 02:04:47
小さい頃、銀行とは誇り高い貴い企業だと思っていました。今になって誇り高い卑しい企業だということが分かりました。江戸時代、士農工商と商人が一番卑しい位とされていたことがなんとなく納得できます。
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堕ちた銀行 (管理人)
2014-11-07 03:40:40
一流大学卒ばかりがいる銀行本体が「カードローン」を始めたので驚きました。あれはプロミスやアコムのカードとまったく同じものです。
金利は4%~14%と言っていますが、4%で借りられる人は「カードローン」で借りなくても普通の融資が受けられる人です。ギャンブル依存の人でも14%で200万円まで貸してもらえます。銀行がなりふりかまわなくなったのですね。
ただし「カードローン」で借りられるのは65歳未満です。私はあと3週間で「カードローン」でさえ借りられなくなります。
齢をとったからか、こんな時間に目覚めるようになってしまいました。
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