院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

俳句の季語「金魚」

2011-12-01 00:54:17 | Weblog
    死に絶えし金魚の水を流しけり  沈丁

 この句の季語は「金魚」で、季節は夏である。金魚は一年中いるものであるが、なぜか昭和初期から金魚は夏の季語となった。

 今でも歳時記に載っている季語で、現在ほとんど見かけないものは多い。「ひとえ」(着物の単衣)、「ネル」なんて、今日び相当な古老でも着ていない。

 歳時記篇者は、どの季語を保存するか随分悩むそうである。季語には文化的含蓄があるから、現在使用されなくなったからと言って、軽々に排除してしまうわけにもいかないらしい。

 新しい季語もなかなかできてこない。冒頭の「金魚」は昭和初期だと書いたが、それでも相当に新しい季語なのである。

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2 コメント

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ほんとに金魚が (山の彼方に)
2011-12-04 20:44:40
冬とは思えない素晴らしい暖かな晴天に誘われて久しぶりに実家の裏山を散歩したら何と錦鯉と金魚を売っている釣り堀がありました。山の斜面の湧水がどどっと流れる生け簀に赤白金色の鯉や金魚が優雅に泳いでいました。
冬金魚山の彼方に泳ぎけり
夏越えて池の金魚は子づれかな
何処にいる布袋葵に金魚の尾
山裾に錦鯉住む冬日和
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冬金魚 (管理人)
2011-12-05 11:53:26
掲載句は山の彼方へさんの作品ですか?とても素直なお句ですね。私も一句。

  金魚たち封じ込めたる初氷
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