院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

私の愛読書(理科年鑑)

2012-01-13 16:56:11 | Weblog
 今でもあるのだろうか?小学生時代の私の愛読書は「小学理科年鑑」だった。

 未知のことが沢山書いてあって、挿し絵やグラフも豊富で、何時間見ていても飽きなかった。サイズは電話帳の半分だが、厚さが電話帳くらいあって、一回読むのに何日もかかったが、強制されたわけではないので、寝転がって同じ本を何度も読んだ。

 おかげで小学校で習う理科は自習できてしまった。炎のフロジストン説というのが載っていて、それは学校で教わらなかったので、面白かった。

 炎がコップをかぶせると消えるのは、炎がフロジストンという物質を出しているからで、コップの中がフロジストンで満タンになると、これ以上フロジストンが出せなくなるので消える、という昔の(酸素などが発見される前の)説だった。子ども心に面白いなぁと思った。

 木の葉の葉脈だけを取り出す方法も書いてあった。自分で葉脈標本を作りたくて、溶剤を作るための水酸化ナトリウムを薬局に買いにいったら、売ってくれた。親の承諾なぞいらなかった。水酸化ナトリウムといえば、飲んだら粘膜が溶けて死ぬ猛毒である。親は、持っていてもよいが、使用するときは親に断るようにと私に言った。

 翌年の年鑑が発売されるのが楽しみだった。子どもにとって、一年間というのは、とてつもなく長く感じられた。

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