院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

小説にかんする誤解(1)「金色夜叉」

2017-07-19 05:55:53 | 読書
s0a82x


上の写真は熱海にある「貫一お宮」の銅像である。貫一は下駄をはいている。貫一は本当に下駄をはいていたのだろうか?

「金色夜叉」の本文を読むと、「(貫一の)靴音が去って行った」という記述がある。じつは貫一は熱海では靴をはいていたのだ。つまり、この銅像は大いなる誤解である。

次の岩波文庫の挿絵は、ちゃんと靴をはいている。これが正しいのだ。




※私の俳句(秋)

     法師蝉聴き漱石の「こころ」閉づ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。