院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

嬰児殺しを非難する欺瞞

2015-07-23 07:02:09 | 社会

(フランシスコ法王と握手するコロンビアのサントス大統領。AFP・BBニュースより引用。)

 生まれたらすぐに赤ん坊を殺す嬰児殺人が話題になっている。押入れから嬰児の遺体が4体も出てきたという。マスコミはその母親を鬼のように言うが、彼女は鬼でも何でもない。人工妊娠中絶の知識とお金がなかったのだ。

 カトリックは人工妊娠中絶を禁止しているけれども、カトリックには前科がある。地動説を唱えたガリレオを弾圧したことは有名だし、ほかにも未開地支配権をスペインとポルトガルだけに与えたり、間違ったことをいっぱいしている。カトリックは、そんなに命の選別が駄目だというなら、むかしのように電気も水道もない暮らしをやってくれ!事実アメリカには電気も水道も自動車もない生活で、移動は馬車しかない暮らしをしている村があるのだ。むかしの日本のように「四つ足」は喰わないでくれ!もっと言えば、生き物である植物も喰わないでくれ!

 ちょっと7,80年前なら「間引き」は当たり前だった。いま「お利口さん」が嬰児殺しはいけないと(当たり前のことを)、鬼の首でもとったように言うから、あえて言ってみた。


※今日、気にとまった短歌

  火の言葉次から次へ吐く女(ひと)に憧れてをるお茶啜りつつ (愛知県豊川市)河合正秀