素晴しい・・いけばな展

４月２７日、堺市役所ロビーで何時もナンヤカヤと催しをされていますので、覘いて見ますと「（財）エム・オー・エー美術・文化財団・・MOA山月光輪花」による生け花展覧会が開催されていました。ご説明によりますと余り技巧に偏らず自然状態を花器に再現するようにされる流派であるとのお話を聞かせていただきました。本日から４月２９日まで開催されています。生け花については全くの素人ですが、驚く程大変美しい・・いけばな展です。是非とも見学鑑賞なされることを推奨いたします。（写真は、許可を戴いて撮影したひとつの作品です。）

狭山池・仁徳陵ネットワーク水路再生へ現地調査

４月２０日、午後１時より５時過ぎまで半日をかけ堺市担当職員のご案内を戴きながら現地調査を実施した。天皇陵の清涼なる環境維持に日常的に取り組んでいる池尻議員と一緒に調査をしました。ペーパーで基本計画説明を受けていましたが、現地調査をした結果は大きな開きがありました。やはり、何事も現地主義を大切にしなければならない事を再確認することにもなったものです。計画図面では狭山池から仁徳天皇陵まで計画ルートがありますが、現地では水路自身が消滅している所があり水路再生事業のハードルの高さを感じることにもなったものです。世界遺産登録を目指している天皇陵の水環境整備が非常に重要であると思います。短期計画、中長期計画と分けて本腰を入れた取り組みをする必要があると考えます。市民への水路環境維持への理解と協力も必要となります。水利権問題も当然あるでしょう。利水・治水両面の対策も求められるものでありますが、智恵を絞って具体的な施策展開を求めて参りたいと考えています。（写真は百舌鳥梅北町付近に残る水路風景）

観光都市・堺を願って

４月６日、都市魅力・観光文化特別委員会として堺市内の観光資源視察調査を実施した。
歴史的遺産として価値あるものであっても、観光資源として活用価値があるのかどうかは別ものであると考えます。
この度は、日本最古の木造灯台の内部視察・世界遺産登録を目指している古墳群の規模や景観について唯一、俯瞰できる場所である平和塔屋上からの視察・登録有形文化財「旧天王貯水池」の外形と内部視察を実施した。
この度の視察調査の成果が観光行政発展の為に、議会で積極的な意見提言が出されることになればと期待しています。勿論、私自身も議員の一人でありこれらの貴重な資源の有効活用を図る為に提言を引き続きしていきます。
（写真は高さ６０ｍの平和塔屋上から望む仁徳天皇御陵風景・・世界最大規模）

菜の花畑の裏事情

写真は堺市南区内で撮影した長閑な菜の花咲き誇るシーンです。遠景には泉北ニュータウンが見えます。菜の花は白菜の花でして、花としては甘い香りも漂いなかなか美しいものでした。実は、春野菜として出荷予定していたものが不順な天候の影響で殆んど全て出荷できず廃棄することになったものです。
育苗、施肥から土を耕し苗移植、水やり、除草等々様々な農作業を積み重ねて野菜は市場出荷され消費者の手に届くことになるのですが、天候不順と云う自然現象には、到底人間の力では勝てません。
百姓とは、あらゆる知識・経験を踏まえたプロフェショナルな農業者を意味するものだと聞かされていますが、話を聞かせて戴きますと毎年同じ作業や時期を選んでも、決して同じ様な作物が育たないそうです。一見長閑な菜の花畑でも、このような百姓さんの苦労があることを知ってほしいものと思います。私自身、カメラシャッターを切るときに心苦しい思いがしました。

「慰安婦問題」・・解決への意見書採択

一昨年からの懸案であった標記「慰安婦問題」解決に向けた意見書が堺市議会議会運営委員会で継続案件として審議されてきましたが、漸く平成２２年３月２５日の議会運営委員会で激論の上、賛成多数にて可決。そして引き続く３月２９日の最終本会議でも賛成多数にて採択されました。
意見書修正案に対して賛成されなかったのは、民主党市民連合の１名と自由民主党堺市議団、自由民主党市民クラブ、プロジェクト堺でした。
政治的、思想的に様々な見解が議員相互にあり、議会運営委員会では相当なエネルギーを傾注して意見書採択に尽力を積み重ねられ、逐次、会派の議運委員から審議状況報告を聞き何とか採択できるように民主党市民連合会派として真剣に相談をして来ました。
この案件に対して積極的な運動をされている市民の方には、修正した意見書に対して不十分性があるとの評価がされるかも知れませんが、今議会で堺市議会としての意志決定をせず、さらに引き伸ばすことは政治的にも道義的にも許されないものであると思います。
自公政権を倒して民主党政権になったのであるから、過去に民主党が国会提出している慰安婦問題解決のための法案を成立させ、本当の意味での戦後を終わらせる必要があるのではないだろうか？その取り組みが民主党に期待されていることではないか？
尚、堺市議会で採択された意見書は次の通りです。

「慰安婦」問題について政府に誠実な対応を求める意見書

かつての戦争において、日本が近隣諸国の人々に多大な被害を与えてから、６４年が経過する。しかし、いまだに戦争被害の傷は癒されていない。
　平成１９年（２００７年）７月にはアメリカ下院議会が、「旧日本軍が女性を強制的に性奴隷にしたことを公式に認め、謝罪するよう日本政府に求める決議」を採択している。
　そして、アメリカの議会決議に続いて、オランダ、カナダ、ＥＵ議会などでも同種の決議が採択され、国連などの国際的な人権擁護機関からも早期解決を求める勧告が出されている。
　わが国においては、平成７年（１９９５年）７月１９日、日本政府のイニシアチブにより、「女性のためのアジア平和国民基金」（アジア女性基金）が設立され、国民から寄せられた募金総額５億６５００万円余は、フィリピン、韓国、台湾における２８５名の元「慰安婦」に「償い金」として届けられたという経緯があった。
　しかし、平成２１年（２００９年）７月には国連女性差別撤廃委員会第４４会期の最終見解においても、第３７項では「慰安婦」の状況に対処するために、日本政府がいくつかの措置を講じたことに留意するが、第二次世界大戦中に被害者となった「慰安婦」の状況の恒久的な解決策が見出されていないことを遺憾に思い、学校の教科書からこの問題への言及が削除されていることに懸念を表明するとしており、さらに第３８項においては、日本政府が「慰安婦」の状況の恒久的な解決のための方策を見出す努力を早急に行うことへの勧告が改めて表明された。
よって、国及び政府においては、「慰安婦」問題の真相究明、被害者の尊厳回復とともに、女性に対する暴力などの今日なお存在する女性の人権侵害の解決に向け、誠実な対応をされるよう要望する。

以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。