独占インタビューに成功!伝説の長戸大幸プロデューサーが語る坂井泉水の真実

2016-07-23 02:50:02 | ZARD
http://entertainmentstation.jp/36195/2/

独占インタビューに成功!伝説の長戸大幸プロデューサーが語る坂井泉水の真実
2016/07/22

メロディに合う言葉を持ってくるのは、舌をまくほど感性豊かでした

— 坂井さんの、アーティストとしての才能、長戸さんが最も評価されているのはどこですか?

メロディに合う言葉を持ってくるのは、本当にこちらが舌をまくほど、感性豊かでした。一回聴いただけで口ずさめる歌とでもいうか、彼女の歌詞のおかげで人気曲をたくさん輩出出来たと思っています。また、最初に決めたコンセプト(髪型、メイク、ファッション)を変更しないで守り続けたところは素晴らしい、と……。

— ジャケットを含め、坂井さんのビジュアルワークで一番こだわられたことはありますか?

先ほども話したように、女性を敵に回さないような写真や映像を出すように意識していました。亡くなってから、綺麗な写真やセクシーな写真も出していったので、「ああこんなに綺麗な人だったのか」と思った人が多いんじゃないですか。



— そして、ライブを本格的にやるにあたり、長戸さんが考えたこと。そして実際のパフォーマンスを観て、更に長戸さんはどんな印象を持たれましたか?

CDではあまり歌が上手いと思われないもの(ヘタウマ)を選んでいたので、ライブであんなに歌が上手いと皆さん思ってなかったんじゃないでしょうか。ライブはCDに忠実にやろうと思いました。アーティストの中にはライブとCDが違う人もいるけど、ZARDはCDを再現するようなライブにしたかったので、ステージでも坂井は動かなかった。

内容が非常に良かったので、2006年のベストが出た次の年にライブをやる予定で進めていたんだけど・・・。坂井泉水の急逝があって。しかし、メディアを始め、各方面や関係者、ファンの方からも、ぜひ何かをやってほしい、という声が沢山上がり、結果として追悼という形で、彼女の歌声、姿をバンドの演奏で届けていく、というスタイルでのライブ『What a beautiful memory』を開始することになったんです。

— 坂井さんの訃報に接したとき、もしくはその前後の長戸さんは? どんなお気持ちでしたか?

もちろん病気の心配をしていましたが、亡くなる2〜3日前に彼女が電話でレコーディングの話をしていたので、すごくびっくりした記憶があります。

— 改めて、ジャパニーズポップスシーンにおけるZARDを、どう評価されますか?

ごく普通の人が「歌ってみたい」「歌ってみよう」と思ってくださったのではないか、と思っています。歌というものを広く普及させる、という時代の流れの一部に居させていただけたかなと。先ほども歌詞のところで触れたように、メロディと言葉の一体感、特にサビ始まりや目立つ所にタイトルが入ることで、より多くの人に覚えてもらえたのではないか、と考えています。

— もし仮に現在も坂井さんが生きていたら、次はどんな曲を制作したいですか?

ダンサブルなロックをやりたい。5月にd-project with ZARDをリリースしましたが、あれはd-projectがZARDの曲、坂井泉水の歌声を使って、新しく蘇らせたらどうなるか、という作品でした。生前、大黒摩季とは仲が良く、本当に一緒にステージに立たせたかったけど、ちょうどタイミングを逃してしまった。これは一つの夢でもあったのですが。



— 長戸さんは、ご自身のことを伝説のプロデューサー、名プロデューサーと呼ばれることについて、どう思われますか?

僕は50年代、60年代、70年代のドーナツ盤のコレクターで、そこに関しては日本随一かもと自負している。あまりの数のコレクションに財団法人(ポップスレコード研究会)まで作ってしまった位です。そのためヒット曲の琴線に触れる感覚を感じていて、それが自分の中に構築されているんだと思います。もともとバンド上がりで、作曲家も編曲家もやり、マネージャーも経験があるし、この業界に入る前には洋服屋をやっていたこともあった。じゃあ、色々な人と一緒に音楽制作会社をやったらどうなるかということで始めたのが、78年に設立したビーイングでした。でも、決して順風満帆ではなくて。ようやく90年に入ってB’zの大躍進が始まった。そしてB.B.クィーンズ「おどるポンポコリン」の 大ヒットによって、色々な音楽の仕事が来てそれを全部引き受けるつもりで突き進んで行った。今も新人アーティストを出すべく、みんなで色々切磋琢磨している状況です。これらは自分だけではなく、音楽を作ってくれるアーティスト、ミュージシャン、作家、スタッフのおかげだと思います。なかなかこう言う話をする機会はないけど……。

— 90年代は様々なプロデューサーがヒット作品を輩出しました。小室哲哉さん、小林武史さん、つんくさん、等々。長戸さんのプロデュース手法と彼らの違いはあるのでしょうか?

僕は、小室さんも、つんくさんもよく知っているけど、音楽のしっかりしたバックボーンがあって、本当に音楽に詳しい。小林さんも含めて皆さん音楽のルーツをよく知っていて、それを上手く表現していると思います。そういう意味では先ほど話したように僕も音楽のコレクターだから、プロデュースとしての本質は一緒だと思う。強いて言うなら、彼らはアーティストもやっていて表舞台に出ているけど、僕は裏方だから、そこが違うかな。

— 今日は大変興味深いお話をお聞かせ頂き、どうもありがとうございました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿