NHK BSで「ZARDよ永遠なれ」4月放送。平成の名曲誕生秘話と未公開の素顔

2019-03-14 21:17:22 | ZARD
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1173574.html

NHK BSで「ZARDよ永遠なれ」4月放送。平成の名曲誕生秘話と未公開の素顔
2019年3月8日 07:00

NHKは、「負けないで」や「揺れる想い」などのヒットを生んだZARDをBSプレミアム特集で4月20日に放送。仮タイトルは「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」。放送時間は午後9時~10時59分。

平成を代表する数々のミリオンヒットを生み出したZARD。デビュー前にプロデューサーから「アーティストとして生き抜くために、自分の言葉で歌うべき」と言われたボーカル坂井泉水が40歳の若さで亡くなるまで、作詞するために毎日のように膨大なメモを書き留めていたという。

そのメモを詳細に読み解き、これまで知られていなかった、歌詞に込められた思いなどを紹介。生前メディアに露出することがきわめて少なかった坂井泉水の素顔をとらえた映像や、収録音源など、これまで未公開だった貴重な資料も紹介。名曲誕生の秘密に迫る。

NHK、ZARD坂井泉水さん特番4・20放送

2019-03-13 21:14:20 | ZARD
https://www.sanspo.com/geino/news/20190307/geo19030720340041-n1.html

NHK、ZARD坂井泉水さん特番4・20放送
2019.3.7 20:34

 2007年に亡くなったZARDのボーカル、坂井泉水さん(享年40)の特番「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」がNHKBSプレミアムで4月20日午後9時から放送されることが7日、同局から発表された。

 坂井さんが作詞のために書き留めた膨大なメモや代表曲「負けないで」の幻の音源などを公開し、創作の舞台裏に迫る。

 同局は「平成が終わるタイミングで平成2年から16年間にわたり大きなウエーブを作られた坂井さんと平成のつながりが見えてくるのではないか、と企画した」と説明した。

ZARD、4月20日NHK BSプレミアムにて特番「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」放送決定。坂井泉水の魅力に迫る

2019-03-12 21:12:14 | ZARD
https://tower.jp/article/news/2019/03/07/tg009

ZARD、4月20日NHK BSプレミアムにて特番「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」放送決定。坂井泉水の魅力に迫る
2019年03月07日 18:01

4月20日にNHK BSプレミアムにてZARDの2時間特番「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」が放送されることが決定した。

1991年にデビューし、“負けないで”、“揺れる想い”をはじめとした大ヒット曲を世に送り出してきたZARD。同番組では、その楽曲の魅力、そしてZARDのヴォーカル 坂井泉水がその作品に込めた想いをひもとく。

もともと石川啄木が好きな文学少女で、時代を捉えるために毎日ニュースを見ていたという坂井。152曲もの楽曲を作詞した坂井が詞を生み出すために、デビューから40歳で亡くなるまでの16年間、毎日のように書き溜めた膨大なメモが残っている。そのメモには恥じらいや嫉妬、劣等感など自分の心の弱い部分も、時に長文で、時に短く綴られていた。一見恋愛ソングだが、よく聴くと人生の「何か」を歌っている坂井の歌。彼女は何を伝えたかったのか、生前公開されなかった収録の様子や素顔を捉えた映像、関係者の証言から、なぜ人々の心を捉えるのか迫っていく。ぜひお見逃しなく。

▼番組情報
NHK BSプレミアム
「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」
4月20日(土)21:00~22:59

ZARD、作品への想いを紐解く特番がNHK BSプレミアムで放送決定!

2019-03-11 21:06:51 | ZARD
http://www.wws-channel.com/news2/131118.html

ZARD、作品への想いを紐解く特番がNHK BSプレミアムで放送決定!
2019.03.07


1991年にデビューし、「負けないで」「揺れる想い」をはじめとした大ヒット曲を世に送り出してきたZARD。その楽曲の魅力、そしてZARDのボーカル坂井泉水がその作品に込めた想いを紐解く2時間特番が、NHK BSプレミアムで放送されることが分かった。放送は、新たな時代が目前に迫る4月20日。様々な世代から愛され、平成を彩ったZARD永遠のスタンダード・ナンバーは、これから訪れる新時代にも受け継がれていくのだろう。

【番組紹介】
NHK BSプレミアム「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」
2019年4月20日(土)21:00〜22:59

「揺れる想い」「負けないで」100万枚を超えるヒット曲をはじめ、152曲もの楽曲を作詞した坂井泉水さん。詞を生み出すために、デビューから40歳で亡くなるまで16年間、毎日のように書き溜めた膨大なメモが残っています。もともと石川啄木が好きな文学少女で、時代をとらえる為に毎日ニュースを見ていたという坂井さん。メモには恥じらいや嫉妬、劣等感など自分の心の弱い部分も、時に長文で、時に短くつづっています。一見恋愛ソングだがよく聞くと人生の「何か」を歌っている坂井さんの歌。彼女は何を伝えたかったのか。生前公開されなかった収録の様子や素顔をとらえた映像、関係者の証言から、なぜ人々の心をとらえるのか迫りたい。

ZARD、“坂井泉水は何を伝えたかったのか”に迫る2時間特番放送決定

2019-03-10 21:03:57 | ZARD
https://www.barks.jp/news/?id=1000165221

ZARD、“坂井泉水は何を伝えたかったのか”に迫る2時間特番放送決定
2019.3.7 15:15

ZARDの楽曲の魅力、ボーカルの坂井泉水がその作品に込めた想いを紐解く2時間特番『ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた』が4月20日、NHK BSプレミアムで放送されることが明らかとなった。

坂井泉水は1991年のデビュー以降、「揺れる想い」「負けないで」など100万枚を超えるヒット曲をはじめ、152曲もの楽曲を作詞した。デビューから40歳で亡くなるまでの16年間、詞を生み出すために自身が毎日のように書き溜めた膨大なメモが残っている。

もともと石川啄木が好きな文学少女だった坂井泉水は、時代をとらえるために毎日ニュースも見ていた。そして、残されたメモには、恥じらいや嫉妬や劣等感など、自身の心の弱い部分が、時に長文で時に短く綴られているという。一見恋愛ソングに思える楽曲も、人生を歌ったもの。果たして、彼女は何を伝えたかったのか。生前公開されなかった収録の様子や素顔をとらえた映像、関係者の証言から、“坂井泉水がなぜ人々の心をとらえるのか”に迫る特番が『ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた』だ。

訪れる新時代に受け継がれていく、平成を彩ったZARD永遠のスタンダードナンバーを紐解く2時間となる。

■2時間特番『ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた』

放送局:NHK BSプレミアム
放送時間:2019年4月20日(土) 21:00〜22:59

ZARD・坂井泉水さんの魅力に迫る2時間特番がNHK BSプレミアムで放送決定

2019-03-09 22:09:42 | ZARD
https://www.rbbtoday.com/article/2019/03/08/168310.html

ZARD・坂井泉水さんの魅力に迫る2時間特番がNHK BSプレミアムで放送決定

ZARDのボーカル坂井泉水さんが作品に込めた想いを紐解く2時間特番『ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた』がNHK BSプレミアムにて4月20日よる9時から放送される。

 1991年にデビューし、「負けないで」「揺れる想い」をはじめとした大ヒット曲を世に送り出してきたZARD。その楽曲の魅力、そしてZARDのボーカル坂井泉水さんがその作品に込めた想いを紐解く2時間特番『ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた』がNHK BSプレミアムにて4月20日よる9時から放送される。




 坂井さんは数々のヒットナンバーを生み出すため、デビューから40歳で亡くなるまでの16年間、毎日のように膨大なメモを書き溜めていたという。もともと石川啄木が好きな文学少女で、時代をとらえる為に毎日ニュースを見ていたという坂井さん。メモには恥じらいや嫉妬、劣等感など自分の心の弱い部分も、時に長文で、時に短くつづっている。

 一見恋愛ソングだがよく聞くと人生の「何か」を歌っている坂井さんの歌。彼女は何を伝えたかったのか。同番組では、生前公開されなかった収録の様子や素顔をとらえた映像、関係者の証言から、なぜ人々の心をとらえるのか迫っていく。『ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた』は、NHK BSプレミアムにて4月20日よる9時から放送。

幻の音源など公開へ!ZARD坂井泉水さん特番、4・20NHKで

2019-03-08 22:05:08 | ZARD
https://www.sanspo.com/geino/news/20190308/geo19030805000015-n1.html

幻の音源など公開へ!ZARD坂井泉水さん特番、4・20NHKで
2019.3.8 05:00

 東京・NHKで行われた同局会長会見で7日、4月20日午後9時からBSプレミアムでZARDのボーカル、坂井泉水さん(享年40)の特集番組「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」を放送すると発表。作詞のために書き留めていた膨大なメモや代表曲「負けないで」の幻の音源などを公開し、創作の舞台裏に迫る。同局は「平成が終わるタイミングで平成2年から16年間にわたり大きなウエーブを作られた坂井さんと平成のつながりが見えてくるのではないか」と企画意図を説明。


NHK、ZARD坂井泉水さん特番4・20放送

2019-03-07 22:12:24 | ZARD
https://news.nifty.com/article/entame/other/12273-212245/

NHK、ZARD坂井泉水さん特番4・20放送
2019年03月07日 20時38分

 2007年に亡くなったZARDのボーカル、坂井泉水さん(享年40)の特番「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」がNHKBSプレミアムで4月20日午後9時から放送されることが7日、同局から発表された。

 坂井さんが作詞のために書き留めた膨大なメモや代表曲「負けないで」の幻の音源などを公開し、創作の舞台裏に迫る。

 同局は「平成が終わるタイミングで平成2年から16年間にわたり大きなウエーブを作られた坂井さんと平成のつながりが見えてくるのではないか、と企画した」と説明した。


田中萌アナ、趣味の“ひとりカラオケ”で歌うのは……

2019-03-03 02:59:55 | ZARD
https://www.narinari.com/Nd/20190353473.html

田中萌アナ、趣味の“ひとりカラオケ”で歌うのは……
2019/03/01 18:01

テレビ朝日の田中萌アナ(27歳)が3月1日、公式ブログを更新。「ひとりカラオケでは何を歌うんですか?」というファンからの質問に、「最近はあいみょんさん歌いますね」「あと十八番はZARDさん」と回答した。

田中は以前、「リフレッシュ」と題したブログの記事で「わたし、趣味がひとりカラオケなんですよ」と告白。昼間に1時間ほど「ひとりカラオケ」を楽しみ、「友達と行くカラオケも楽しいんですけど やっぱり私は一人がいいですね」と明かしていた。

そして「アイドルグループの歌も歌うし 女性アイドルですけど」と続け、「この前、歌ってたら ドリンクを持ってきた店員さんが気まずそうに入って来て こっちも気まずい感じで。笑」「まあ考えすぎかな?」と、「ひとりカラオケ」だからこその、店員との気まずいエピソードも披露。

最後は「あー、ひとりカラオケしたくなってきたな〜」「また機会があったら行ってみます!」と、ブログを締めくくった。

メディア露出もライブ活動も一切なし! 「CD至上主義」を貫いたZARDが今でも愛されるワケ

2019-03-01 02:53:08 | ZARD
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12122-185276/

メディア露出もライブ活動も一切なし! 「CD至上主義」を貫いたZARDが今でも愛されるワケ
2019年02月07日 14時00分

平成が終わろうとしている今、90年代に始まったJ-POPの流れがひとつの節目を迎えている。あのアーティストの楽曲はなぜ、ヒットしたのか? 音楽ライターの青木優が徹底分析! 

 倉木麻衣がZARDの坂井泉水と共演した。2月1日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)での一幕である。曲は「負けないで」だった。

 その時に見た倉木には「大人になったなぁ」と思ったのだが、坂井のほうはひとつも変わっていなかった。それはそうだ。彼女は故人で、使われるのはいつだって若い頃の映像だからだ。そう、もちろんこのコラボは、2人の映像と音声を編集し、合成した上で実現したデュエットである。ただ、とにもかくにもビーイングに所属するシンガー同士が、長い時間を超えて共演したわけである。

 この「負けないで」は、ZARDが活動を停止してからもう何十年もたっているのに、今でも広く愛され続けている曲だ。うちの子どもも、テレビに映る2人の女性シンガーと一緒に、楽しそうに唄っていた。

 今回は、このZARDについて書こうと思う。

 ZARDといえば、90年代以降の日本の音楽シーンを代表する存在である。ヒット曲も多数。ただ、その印象がリアルにつかみづらいのは、歌番組に出たりライヴをしたり、あるいはプロモーションやキャンペーンでメディアに露出したりということが、初期の一時期を除いて、基本的にはなかったためだ。裏を返せば、そのぐらいZARDはレコーディング作品こそ最重要という姿勢を貫いていた。

 僕は、あまりにも完成度の高いその音世界が気になって、ZARDについての原稿を音楽情報誌「WHAT’s IN?」(エムオン・エンタテインメント)に寄稿していたくらいだった。ただし残念ながら、坂井にインタビューしたことも、接見したことも、ない。こちらからアプローチしたことといえば、メール……じゃなくて、当時だからFAXでの質問票を介した、文章上のみのインタビューくらいだ。だから歌を聴きながら、果たして彼女はどんな人なのかを考えたものだった。

 そんな仕事をしていた関係で、周りから時々、坂井についての話が間接的に入ってきた。といっても、大したことではない。ある出版社の方は、雑誌の取材を受けるために彼女が来社したことがあったそうで、「それらしい女の人をチラッと見かけましたよ。思ったよりも小さかったな」と教えてくれた。それだけだ。

 ZARDのアーティスト写真を撮ったことがあるというカメラマンさんは、撮影の合間に坂井とちょっとだけ話をしたという。「普段は何をしてるんですか?」と訊いたところ、彼女は「詞を書いてますね」とだけ答えたらしい。「いかにも」な話すぎて、こちらとしてはひとつも盛り上がらなかった。



 そのぐらい坂井泉水という存在は、誰に対しても、近くなかった。ZARDといって多くの人の頭に思い浮かぶヴィジュアルは、どこかアンニュイな坂井の像だろう。写真の多くはソフトフォーカスで、映像にしてもあまりクリアーではなくて、表情は豊かではなくて。その画の中で、彼女が道にたたずんでいても、ステージで唄っていても、またレコーディングの風景だとしても、遠い世界にいる人のような感じがいつもしていた。

 もっとも、このあたりは……テレビ出演やライヴもしていたデビュー当初はそうでもなかったことを思うと、だんだんとイメージ戦略化していった気配がある。この世に確かに存在しているのに、ミステリアスであるというか。

 さて、90年代の前半はガールポップと呼ばれたジャンルが人気を博した時期でもあった。谷村有美や久宝留理子、永井真理子に森高千里……。それまでのシンガー・ソングライターとも、またアイドルとも違う、まさにJ-POPの時代にふさわしい、新しいタイプの女性アーティストが大挙して現れた頃だ。

 しかし、ZARDはそのシーンとも完全に距離を置き、独自の道を歩き続けた。なにせメディア露出もライヴ活動もせず、その世界はひたすらスタジオでクリエイトされるのみ。これだけ孤高のままメジャー・シーンを突き進んだアーティストも、そうはいない。

 そして今聴いても思うのだが、ZARDはとにかくクオリティの高い作品群を残している。ZARDの代名詞といえば、やはり先ほどの「負けないで」になる。1993年にリリースされたこの6枚目のシングル曲は、ZARDにおける大きな出世作でもある。だが、これ以外にも名曲、秀作は数多い。

 僕個人の感覚では、8枚目のシングル「揺れる想い」のインパクトのほうが強かった。坂井の清涼感あふれるヴォーカルが映えるポップチューンだ。この頃くらいまでは特にそうなのだが、ZARDの出発点はバンド編成で、それもブリティッシュ・ロックをベースにしたサウンドが主体だった(「負けないで」のアレンジはダリル・ホールの「ドリームタイム」を想起するが)。これが徐々に坂井のひとりユニットのように変化していったわけだが、ともかくその音と、彼女が唄うポップ・メロディとが見事に融合していた。

 もっともビーイング制作なので、ZARDの音も優秀なスタジオ・ミュージシャンたちが集って奏でられたものだ。それだけ練り上げられたサウンドで、それがよくできすぎている……完結しすぎているせいなのか、ZARDが音楽好きの知人関係で話題になった記憶がない。

 当時、ロック好きの友人が、たまたま僕が書いた記事を見たらしく、「青木くん、ZARDなんかの原稿書いてるの?」と言ってきたことがあった。まあ、確かにJ-POPのド真ん中を行ってるメジャー・アーティストで、しかもビーイング所属というのは、当時は、特にロック界隈ではそんなにいいイメージはなかった(まあB’zが昔も今も別格なのはさておいてだ)。彼が、ZARDの良さがピンとこなかったのも理解できる。完成度が高くて面白みがない、というところだと思う。

 ただ、ZARDはビーイングの中ではちょっと文科系寄りで、坂井の歌声や詞も内省的なところがあったりして、僕はそこに惹かれていた。「負けないで」は人生の応援歌だなんて言われたりするが、ZARDにはもっと繊細な心模様を唄っていたり、主人公がなかなか踏み出せない心境を吐露する歌もあったりして、その微細な描写も優れている。

 こうした楽曲の世界は、作を追うごとに研ぎ澄まされていった。「もう少し あと少し…」「きっと忘れない」「この愛に泳ぎつかれても」「こんなにそばに居るのに」「あなたを感じていたい」「愛が見えない」「サヨナラは今もこの胸に居ます」「マイ フレンド」「Don’t you see!」「永遠」……。音の傾向もアメリカン・ポップスやソウルなど、多彩に拡大していった。自分としては、そんなに有名な曲でもないけど「風が通り抜ける街へ」の、その名のとおり、風通しのいいポップ・センスが特に好みだった。

 こうした楽曲に加え、坂井の歌声と美貌も相まって……そう、女子フェロモン満載の歌世界によって、ZARDはヒットを出し続けた。先ほど繊細な心模様と書いたが、ZARDの歌には内面に強さを抱えた女性の姿が見える瞬間も多く、それもまた坂井の凛とした声質に合っていた。思えば90年代頃までは、映画でもマンガでもアニメでも小説でも、やや強気な女性像のほうがウケる傾向が強かった。もっとも、これもステロタイプ的な女性観ではあるのだが……。今ZARDを聴き返すと、当時の坂井泉水に、そんな時代背景までが重なって見える。



 こうしてZARDはメディアや人前に出ないスタイルのまま、活動を続けていった。99年に一度だけライヴを行っているが、それは本当に例外的なものだった。

 しかし2007年、坂井が亡くなったというニュースがいきなり流れ、世間に衝撃が走る。

 彼女はがんの治療のために長らく入院していて、その院内で転落死したというものだった。本当に驚いた。享年は40と報道されたが……それもリアルに響かなかった。いや、事実として解釈しようとはするのだが、やはりそれだけ違う世界にいる人のような感覚があったからだ。何しろ時を経る中で、「この娘も大人びたな」とか「成長したんだな」みたいな、普通のアーティストならこちらがいくらでも持つような感慨が一切ないままだったのも大きい。

 だから、そもそも病気だったとかも……彼女が入院生活を送っているとか、薬を飲んだりしている光景すら、想像がつかない。当時はそれを自分の頭で必死に理解しようとしたものだった。こうした悲しみに包まれながら、ZARDは活動を終えていったのだった。

 今思えば、坂井が亡くなったことで、ZARDのイメージは神格化されたように感じる。ZARDの音楽が時代を超えて訴求し続ける要因のひとつには、このこともあると思う。

 しかし、なんといっても一番の理由は、ZARDの音楽に息づく普遍性だろう。残された作品の中には時代性がうかがえるアレンジ(シンセやギターの鳴りは、いかにも90年代だ)や言葉もあるが、基本的には時や場所など関係なく響くポップスである。時流に左右されずに聴ける歌ばかりだし、その中で人の心のスキ間に入ってくる言葉が多いと思う。

 07年以降のZARDはここまでの間、残された音源や編集盤のリリースはしてきたものの、それ以外のことは基本的には一切しないままでいる。そこはスタッフたちもあの頃のZARDのままでファンの記憶にとどめられることを望んでいるのではという気がする。

 今回の倉木とのコラボも、あくまで番組内での企画だ。ZARDは、坂井泉水の歌は、今のまま、みんなの心に、それぞれのものとして残っていくのが、僕もいいと思う。

 でも、彼女の姿を何年ぶりかにテレビの画面で見たことは、昔のさまざまな記憶を呼び起こしてくれた。そして思い返した。一度だけでいいから、彼女の姿を生で見たかったことを。あの歌を生で聴きたかったことを。

 この思いは、たくさんのファンの方々も、きっと同じはずである。

●あおき・ゆう。
1966年、島根県生まれ。男。
94年、持ち込みをきっかけに音楽ジャーナリスト/ ライター業を開始。
洋邦のロック/ポップスを中心に執筆。
現在は雑誌『音楽と人』『テレビブロス』『コンフィデンス』『 ビートルズ・ストーリー』『昭和40年男』、
音楽情報サイト「リアルサウンド」「DI:GA online」等に寄稿。
阪神タイガース、ゲッターロボ、白バラコーヒー、ロミーナ、 出前一丁を愛し続ける。