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ZARD、25周年記念“奇跡”のライブがフィナーレ
2016年05月28日 14:46
東京、大阪で全3公演が開催され、6500人を動員したZARDのデビュー25周年記念ライブ「What a beautiful memory ~25th Anniversary~」が、5月27日、TOKYO DOME CITY HALLで最終公演を迎えた。
坂井泉水の歌声と映像がバンドの生演奏とシンクロし、臨場感に満ちたステージを展開する同ライブは、坂井の追悼ライブとして'07年~'09年、そして20周年の'11年に行われて以来、実に5年ぶりの開催となる。チケットは全ての公演で完売となり、ZARDの“永遠”の人気を見せつけた。
最終公演が行われた5月27日、ZARDのボーカル・坂井の9回目の命日。会場には献花台も設けられ、思い思いの花束を手にしたファンの列は途切れることなく続いた。この日のチケットを持たないファンも多く、開場後にも周辺で献花台を撮影する人、献花後に駅に向かう人の姿も多く見られた。
予報が出ていた雨の気配もなくなった夜7時にライブがスタート。「負けないで」のストリングスに合わせ手拍子が起こり、ステージ中央に置かれたマイクにライトが当てられると同時に、坂井の「ZARDのライブにようこそ。今日は楽しんでいってください」という声が流れる。
同時に会場中から歓声が上がり、その歓声とともに始まったのは「揺れる想い」だ。坂井が生前に行ったライブ('99年船上ライブ、'04年「What a beautiful moment Tour」)でオープニングを飾った曲であり、今回のバンドメンバーのほとんどが当時のライブにも参加したゆかりのミュージシャンということで、まるで当時を再現しているかのようだ。
ステージに置かれたマイク、そしてチェアとテーブルは'04年のツアーで実際に使用されたものであり、センターステージの坂井を囲むようなバンドの配置からもその印象は強い。しかし、過去のライブの再現ではなく新たなZARDのライブなのだということを、早くも4曲目「Listen to me」から実感することに。
この曲は過去のどのライブでも演奏されていない初披露曲。イントロが流れると会場から声が上がる。スクリーンに映し出された坂井の歌唱映像も初公開であり、人々の目はくぎづけとなっていた。その他に「サヨナラ言えなくて」「二人の夏」「気楽に行こう」が初公開映像とともに今回のライブで初披露された。
さらに、ZARDゆかりのアーティストがゲストとして登場。大野愛果のピアノとともに「少女の頃に戻ったみたいに」、徳永暁人のアコースティックギター&コーラスとともに「永遠」、小澤正澄のギターとともに「愛が見えない」、池田大介のピアノとともに「My Baby Grand ~ぬくもりが欲しくて~」など、名曲の数々が演奏されると、会場の熱はさらに高まっていく。
途中、バラードの名曲「遠い日のNostalgia」「Forever you」では、ZARDカラーのサイリウムが会場中を埋め尽くした。曲に合わせて静かに揺れる青い光がステージ上のスクリーンの坂井の映像とともに映し出され、どこか厳粛で幻想的な雰囲気が漂う。
青い光を手にしたそれぞれの人の胸に、坂井への思いが優しく染み渡っていく時間だったに違いない。また、ライブ中盤には、ZARDのプロデューサーでもある長戸大幸が手掛ける新プロジェクト“d-project”の第1弾アルバムとしてリリースされた『d-project with ZARD』のバージョンで「愛は暗闇の中で」がプレイされ、新たなZARDの魅力をオーディエンスに発見させた。
ライブは後半になり、MCの「ZARDデビュー25周年にふさわしく、さらに会場一体になって大いに盛り上がっていきましょう!」の言葉を受け、「心を開いて」のイントロが始まると、アリーナから3階席までオーディエンスが一斉に立ち上がる。
「Today is another day」から「マイ フレンド」、そして「Don’t you see!」と、人気曲、大ヒット曲が立て続けに披露され、熱気に包まれたまま本編は終了するも、沸き起こったアンコールの声を受けて、ライブが再び始まる。
アンコール開始とともに会場は再び総立ちとなり、「こんなにそばに居るのに」のインスト演奏とともにバンドメンバーが次々とスクリーンに映し出されると、会場からも歓声が上がる。坂井の歌声と歌詞の魅力がダイレクトに伝わってくる今回のライブは、坂井へのリスペクトと確かな技術と豊かな感性を持った彼らが居るからこそ実現したものなのだろうと、あらためて感じた人も多かったに違いない。
会場の熱気は上がり続け、ついに最後のステージへ。「ZARDが永遠のスタンダードになることを願ってやみません」という言葉に続き、数々のファン投票で1位を獲得した大人気曲「あの微笑みを忘れないで」、そしてまさに国民的スタンダードナンバーである「負けないで」が披露された。
“負けないで もう少し 最後まで走り抜けて”のサビでは全てのオーディエンスが、ステージに向かって腕を力強く振り上げる。観客もバンドメンバーも、その口元は坂井が歌うその歌詞を同じくたどり、会場が一体となった「負けないで」の演奏となった。
坂井の歌声、歌詞、映像とバンドの生演奏、そしてファン一人一人の心の中に在る坂井への思いが重なって作られた“ZARDのライブ”。奇跡とも言うべき出逢いにより生まれた感動の空間が、ついにフィナーレを迎えた。
坂井のフォトがスクリーンに映し出されると、バンドのメンバー、ゲストアーティストが振り返り拍手を贈る。会場からも惜しみない拍手が贈られる中、メンバーはステージに届けられた坂井のフォトパネルとともに、このライブで一体となったオーディエンスへと向けて一礼。
約2時間半にわたり、全33曲の楽曲が披露されたライブへの尽きることない拍手は、ZARDが“永遠のスタンダード”であることの何よりの証明でもあった。ZARDとZARDのファンは“どんなに離れてても 心はそばにいる”のだ。
なお、同ライブの模様は7月17日(日)の夜9時より、WOWOWライブで放送される。
ZARD、25周年記念“奇跡”のライブがフィナーレ
2016年05月28日 14:46
東京、大阪で全3公演が開催され、6500人を動員したZARDのデビュー25周年記念ライブ「What a beautiful memory ~25th Anniversary~」が、5月27日、TOKYO DOME CITY HALLで最終公演を迎えた。
坂井泉水の歌声と映像がバンドの生演奏とシンクロし、臨場感に満ちたステージを展開する同ライブは、坂井の追悼ライブとして'07年~'09年、そして20周年の'11年に行われて以来、実に5年ぶりの開催となる。チケットは全ての公演で完売となり、ZARDの“永遠”の人気を見せつけた。
最終公演が行われた5月27日、ZARDのボーカル・坂井の9回目の命日。会場には献花台も設けられ、思い思いの花束を手にしたファンの列は途切れることなく続いた。この日のチケットを持たないファンも多く、開場後にも周辺で献花台を撮影する人、献花後に駅に向かう人の姿も多く見られた。
予報が出ていた雨の気配もなくなった夜7時にライブがスタート。「負けないで」のストリングスに合わせ手拍子が起こり、ステージ中央に置かれたマイクにライトが当てられると同時に、坂井の「ZARDのライブにようこそ。今日は楽しんでいってください」という声が流れる。
同時に会場中から歓声が上がり、その歓声とともに始まったのは「揺れる想い」だ。坂井が生前に行ったライブ('99年船上ライブ、'04年「What a beautiful moment Tour」)でオープニングを飾った曲であり、今回のバンドメンバーのほとんどが当時のライブにも参加したゆかりのミュージシャンということで、まるで当時を再現しているかのようだ。
ステージに置かれたマイク、そしてチェアとテーブルは'04年のツアーで実際に使用されたものであり、センターステージの坂井を囲むようなバンドの配置からもその印象は強い。しかし、過去のライブの再現ではなく新たなZARDのライブなのだということを、早くも4曲目「Listen to me」から実感することに。
この曲は過去のどのライブでも演奏されていない初披露曲。イントロが流れると会場から声が上がる。スクリーンに映し出された坂井の歌唱映像も初公開であり、人々の目はくぎづけとなっていた。その他に「サヨナラ言えなくて」「二人の夏」「気楽に行こう」が初公開映像とともに今回のライブで初披露された。
さらに、ZARDゆかりのアーティストがゲストとして登場。大野愛果のピアノとともに「少女の頃に戻ったみたいに」、徳永暁人のアコースティックギター&コーラスとともに「永遠」、小澤正澄のギターとともに「愛が見えない」、池田大介のピアノとともに「My Baby Grand ~ぬくもりが欲しくて~」など、名曲の数々が演奏されると、会場の熱はさらに高まっていく。
途中、バラードの名曲「遠い日のNostalgia」「Forever you」では、ZARDカラーのサイリウムが会場中を埋め尽くした。曲に合わせて静かに揺れる青い光がステージ上のスクリーンの坂井の映像とともに映し出され、どこか厳粛で幻想的な雰囲気が漂う。
青い光を手にしたそれぞれの人の胸に、坂井への思いが優しく染み渡っていく時間だったに違いない。また、ライブ中盤には、ZARDのプロデューサーでもある長戸大幸が手掛ける新プロジェクト“d-project”の第1弾アルバムとしてリリースされた『d-project with ZARD』のバージョンで「愛は暗闇の中で」がプレイされ、新たなZARDの魅力をオーディエンスに発見させた。
ライブは後半になり、MCの「ZARDデビュー25周年にふさわしく、さらに会場一体になって大いに盛り上がっていきましょう!」の言葉を受け、「心を開いて」のイントロが始まると、アリーナから3階席までオーディエンスが一斉に立ち上がる。
「Today is another day」から「マイ フレンド」、そして「Don’t you see!」と、人気曲、大ヒット曲が立て続けに披露され、熱気に包まれたまま本編は終了するも、沸き起こったアンコールの声を受けて、ライブが再び始まる。
アンコール開始とともに会場は再び総立ちとなり、「こんなにそばに居るのに」のインスト演奏とともにバンドメンバーが次々とスクリーンに映し出されると、会場からも歓声が上がる。坂井の歌声と歌詞の魅力がダイレクトに伝わってくる今回のライブは、坂井へのリスペクトと確かな技術と豊かな感性を持った彼らが居るからこそ実現したものなのだろうと、あらためて感じた人も多かったに違いない。
会場の熱気は上がり続け、ついに最後のステージへ。「ZARDが永遠のスタンダードになることを願ってやみません」という言葉に続き、数々のファン投票で1位を獲得した大人気曲「あの微笑みを忘れないで」、そしてまさに国民的スタンダードナンバーである「負けないで」が披露された。
“負けないで もう少し 最後まで走り抜けて”のサビでは全てのオーディエンスが、ステージに向かって腕を力強く振り上げる。観客もバンドメンバーも、その口元は坂井が歌うその歌詞を同じくたどり、会場が一体となった「負けないで」の演奏となった。
坂井の歌声、歌詞、映像とバンドの生演奏、そしてファン一人一人の心の中に在る坂井への思いが重なって作られた“ZARDのライブ”。奇跡とも言うべき出逢いにより生まれた感動の空間が、ついにフィナーレを迎えた。
坂井のフォトがスクリーンに映し出されると、バンドのメンバー、ゲストアーティストが振り返り拍手を贈る。会場からも惜しみない拍手が贈られる中、メンバーはステージに届けられた坂井のフォトパネルとともに、このライブで一体となったオーディエンスへと向けて一礼。
約2時間半にわたり、全33曲の楽曲が披露されたライブへの尽きることない拍手は、ZARDが“永遠のスタンダード”であることの何よりの証明でもあった。ZARDとZARDのファンは“どんなに離れてても 心はそばにいる”のだ。
なお、同ライブの模様は7月17日(日)の夜9時より、WOWOWライブで放送される。
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