長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

479 棲み場所の整備

2017-06-07 23:51:53 | 日記
  今日は40年前に数年住んだ家が取り壊された。小さな小さな建売である。いまの家の近所でたまに通りがかっていたが、壊されると一つの歴史が消えたようである、とはいってもセンチメンタルにはならない。また、小さな家が作られて僕より少し若い家族が住むのだろう。棲み場所を整備するのは生物の基本である。おおらかにいこう。
  よく知られていいるように地球は太陽放射で暖められ、その熱は宇宙空間に放出される。太陽の熱と地球の距離だけで考えると地球の気温はマイナス15℃あたりになるのだが、大気の温室効果で今の気温が成立している。地球が受ける太陽放射の何割かは地表で反射して加温につながらない。この反射率がアルベドである。南極や北極の氷は白いからアルベドが高い。温暖化でそういうのが減ると加温がより増加してしまう。さて、前回からの温暖化対策であるが、そういう専門家ではないので、いい加減に算数的に考えてみた。アルベド増加作戦である。とにかく、今の人類が暑くて困るのを何とかしようと団結したとする。
  雲が増加すればアルベドは高まるが、これのコントロールは難しい。地表に反射率の高いシートを敷けばアルベドを高められる。大面積をコントロールする必要がある。難しいが少しは出来る。地表で反射してもそのいくらかは大気の温室効果で捕まるから全反射には至らない。そうだ、大気圏外で反射すればよい。世界中のロケットを利用して、大気圏外にアルミの薄い箔をばらまく(ちぎれても良いだろう。一年間に1000トンを低緯度地域上空に運びあげる、実行可能だろう。ちぎれた箔が約1000平方キロメートルを漂うとする。そのアルベド増加では加温防止には足りないようだが、これを百年続ける。上述の地表反射増加作戦と合わせると、何とか太陽放射を0.1%ほど低化させられるのではないか。地球物理の人や温暖化対策の専門家はこんなシミュレーションはとっくにしているのだろうか。
  とはいっても、こんな「地球最後の日」や「ディープインパクト」みたいな全人類的な活動はローカルな問題を乗り越えられるかにかかっているだろう。うっかりやりすぎて、冷害の土地でおろおろ歩く人が増えても困るわけだ。食物のグローバル分配が誠実に実行されねばならない。全人類的意思決定・実行なんてできるのか。今日もテロだの戦争だの、不信任決議案だの起っている。