人材マネジメントの枠組みに関するメモ
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Nbonlineに連載中の『能力は現場で開発できる』も残すところあと2回となりました(原稿は既に出稿済)。教育学の世界から企業人事の世界への素晴らしいメッセージ『企業内人材育成入門』にインスピレーションを受け、同書の論点を参考にしながら、企業内人材育成の再構築を、企業の実務担当者のダイアローグ形式でシミュレーションしてみた、というところです。

『企業内人材育成入門』で触れられている論点をカバーしつつ、プラスアルファを加えることもできたのではないかと考えています。すなわち、企業のモノやコトを、学習教材や学習環境としてどのように用いるか、ということについて、新しい情報を付加できたのではないかと考えています。たとえば、モノとしての「プロダクトの設計図」や「顧客情報」の用い方、コトとしての「PDCAサイクル」「ミーティング」の用い方など。

同連載のストーリーに沿って自社の人材育成施策の再構築を考えてみることで、検討すべきたいがいの論点は検討することができる筈ではあるのですが、一点、十分論じていなかった点があることに気づきました。それは、「専門性やキャリア志向性の多様性を活かす仕組み」といったところのものです。

それはそれで大きなテーマでありますので、コンピテンシーのバージョンアップという形でご提示できればと考えています。コンピテンシーの狙いこそは、本来、「多様性を人事の中に取り込む」ことにあったと言えるからです。成果主義人事の文脈の中で、その本来の狙いがぶれてしまったり、うまい運用に落としこめなかったりしてきたことには、内心忸怩たるものがありますが、そろそろ、それらの一面では苦い経験も踏まえて、人材育成/活用の文脈の中でコンピテンシーのバージョンアップといきたいものです。その検討の素材を、本ブログでも少しずつご紹介できればと考えています。



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