2つ前のエントリでも述べたように、「教育」「職業カウンセリング」「企業人事」の3分野間の交流はどうやら驚くほど存在しない。各分野の従事者が活動する場所と目的、アウトプットが異なる、ということが大きな理由だろう。
- 教育 ・・・ 学校 ・・・ 授業を効果的に行い生徒の才能を伸ばす
- 職業カウンセリング ・・・ ハローワーク ・・・ 安定的に仕事に就いてもらう
- 企業人事 ・・・ 企業組織 ・・・ 業績を上げてもらう
しかしながら、直感的に考えても明らかなように、これら3分野における成功要因は同一である。すなわち、
- 個々の資質に合ったテーマに、合ったやり方で取り組めるようにすること、
これである。
その成功要因を安定的に確保するためには、多様性を活かす仕組みが企業や社会の中に必要になる。「多様性を活かす仕組みとして何がありますか?」「ではその仕組みをプロセスとして描いてみてください。」・・・この質問にすぐに答える準備は、ほとんどの場合、できていないというのが実情だろう。「多様性」をどのように認識するか、ということについて、具体的に答えることができなければならないからだ。