人材マネジメントの枠組みに関するメモ
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いい記事である。大手の進出が相次ぐ中、栃木県内のカメラ関連商品の扱いで首位を維持しているカメラ店についての記事。

明快かつ緻密な会社であるという印象。経営理念がわかりやすく、しかも実効性がある=具体的な行動指針、マニュアル、教育研修にまで落としこまれる。

そのような経営理念とは何か?

「思い出をきれいに残す」

・・・これである。だから、そのために必要なことは全て、サービスとして行うことになるし、接客も、仕入れも、お客様が「思い出をきれいに残す」ために何が一番の近道か、という観点からなされる。

だから、接客法も独特であるという。顧客が来店すると、「誰が何をどんな状況で撮りたいのか」と質問を始め、「撮影する人は右利きか左利きか、手は大きい方か小さい方か、握力は強い方か弱い方か・・・」と聞いていくそうだ。
社員は各々「お客様ノート」を持ち、丹念に記録をし、・・・

このような、ノートのとり方に及ぶ細かい仕事の指針はおそらく従業員教育のためであろうが、仮にマニュアルがなくても、経営理念が生きていれば、従業員は個々にあったやり方を捜し求めることができる。・・・現に、店内レイアウトなどの店舗運営は基本的には現場に任せる、ということだ。いずれにしても、何を管理するか、何を教育するか、指針を与えてくれる経営理念の模範であると思う。

経営理念としての構造、その人事評価指針や教育プログラムへの展開可能性について、次により突っ込んだ分析やシミュレーションを行ってみたい・・・

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