農家のコンビニと言えるのだろうか、農村部にて農家や工務店向けのホームセンターとして連続増益20年を続けているというコメリの紹介。763店、2636人で2474億円を売り上げているというからすごい。
その特徴は、農家にとっての利便性に焦点を当てたユニークな店頭づくり、サービス(収穫時決済等)のほか、チェーンストア理論のお手本のような徹底した合理的経営にあるようである。
特に、店頭をバックアップする仕事の専門化が効果的にはかられているようである。
- 店舗運営の効率化 ――― 「店員の作業量削減」に焦点を当てた専門組織と物流の仕組み
- 発注の精度アップ ――― 「在庫の削減(適正化)」に焦点を当てた専門組織と情報システム
- 品揃え ――― 店が地域に根付くために、地区本部別に地区商品の担当者を置き地域限定の商品を仕入れる。利用者の要望を入れながら独自商品をメーカーと共同開発する。
企業のパフォーマンスを、独立性の高い業務プロセス群とそれらのKPI(Key Performance Indicator)に因数分解し、それぞれの改善に専任組織を設けてあたらせる、ということには、業務/組織運営/人材育成のいずれの見地からも、どこまでも関心が尽きない。
・・・その因数分解の仕方が業種、業態によってどのように違ってくるか、前提条件の違いによってどのようなパターンが生まれてくるか、ということを考えなければならないわけであるが・・・(たとえばしまむらでは、店舗運営の効率化(=仕事を楽にすること)は、パート一人一人の改善提案を積み重ねることによって進めるわけである。)
お店の因数分解・・・算数好きの甥っ子とそのうち一緒に考えてみたいと思うに至った。