人材マネジメントの枠組みに関するメモ
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痛恨のオーストラリア戦であった。

私は、オーストラリア戦に対してポジティブな予想を持って臨んだ。欧州型なのかブラジル型なのか、と迷ってきた「日本のサッカー」というもののスタイルの自覚が、チームにも観衆にも出来てきて根付いてきた、初めてのW杯だと思ったからである。自分のスタイル、勝負パターンが見えてきたら、(人でも組織でも)あとはどんどん伸びていく。  

しかし、もちろん、不安もあった。それはもちろん、日本代表がゴールを襲えない/奪えないからである!なぜ得点できないのか、ジーコはシュートの特訓をしていたと聞く。しかし漏れ聞こえてくるジーコの声というのが、「ゴールを良く見て打て」だとか「ボールを良く見て打て」だとかいうものであったため、私は不安が募っていた。

ボールやゴールを見ていたら点なんて入るわけないじゃん!

私のつたない経験から言うと、点を入れるためには、メンタルイメージの中で、自分の体とゴールポストの間に常にピンと綱を張っておく。・・・これしかない。常に、自分の体とゴールポストの間に綱が張ってあるのだから、どこでボールを受けようと、ゴールに背中を向けていようと、ゴールの位置は明確だ。その(メンタルイメージの中に常に存在する)綱をガイドにトラップし、体を入れ、シュートを打てばいい。結果として、もちろん、ゴールも見えるし、ボールも見えるけれども、それは結果としてであって、ゴールやボールが見えてから打とうとしたら、そんなの、信号が脳に行ってそして反応するまでにコンマ何秒もあるのだから、シュートになるわけないじゃん!!!それがジーコへの最大の疑問であった。ジーコにとっては、ゴールがどこにあるのかなんていうのは当たり前なんだろうけど・・・ 

もう一つ、1点目をとられる直前になっての不安、川口がファインセーブして、スローインになったのだが、その時、川口と、よくやった!と両手でタッチしに行ったやつがいたことだ。

そんな場所で誉めるなよおお!!!

いやな予感がした。案の定、ハイになって舞い上がった川口は、ロングスローに飛び出していった・・・その光景に、日本の会社の光景を思ったのである。お互いに批判せず、人格のエッジを丸め、ヨイショしあってお互いを動機づけあう、日本の会社の光景を思ったのである!あるいは、私の住む地域の会合の光景、そしてそれを通して、日本のムラの光景を思ったのである!

しかし、それにしても、昨日の試合で、「中盤がうまい」なんて言ったって意味ないじゃん!という自覚が、選手の間にも、サポーターの間にも、初めて、「強烈な自明の共通認識」として出てきたと思う。これからは違ってくると思う。

以上、このブログのテーマに照らすと、「脳髄反射、脊髄反射よりも深い意識の根幹からの動作」から成り立つ、「ゴールゲットできる組織論」を目指したい、ということで、締めたい。



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