ノキアの特集。ノキアは携帯電話の全世界シェアの33.5%を占める(2005年)。日本メーカー10社を合計しても9%とのこと。日本の携帯メーカーは、技術やニーズが特殊な日本市場対応をしている間に、世界での存在感はほとんどなくなった。
しかしながら、日本の電機メーカーはノキアを初めとして世界の携帯メーカーにかなりの部品を納入していることは知られており、だから「携帯電話完成品の売上高のシェア」ではなく、「携帯電話産業の付加価値全体の中で占めるシェア」を問題にしなければならないことになるが、そういう統計はないのだろうか?(誰かが推計して業界情報にしているのだろう。)
そしてノキアは、ますますパートナー戦略を強め、自前主義から脱却しているとのこと。部品はモジュール化を進め、組織はマーケットセグメント別に再編しているとのこと。そして従来型の携帯だけではなく、顧客ニーズに合わせて、スカイプあり、音楽プレーヤーあり、になりつつあるとのこと。・・・つまりデル化である。
とすると、日本メーカーは、新しい携帯電話産業構造の中における部品プラットフォーム戦略とともに、(日本という)特殊なニッチマーケットセグメントから得られるノウハウの蓄積と活用方法を考えることになる。そのノウハウは、ノキアの先の顧客(世界の通信会社)への提案もにらんで、体系化される必要があるだろう。