人材マネジメントの枠組みに関するメモ
半蔵門オフィス 過去ブログアーカイブ
 



一昨年から昨年にかけて日経ビジネスに連載された小説が単行本になったものです。これから(来週?再来週?)読みます。

所謂2007年問題という、団塊の世代が停年を迎えて大量退職することによるスキル流出への対応が、多くの企業で課題になっていますが、団塊の世代のパワーが、今度は「企業」という単位ではなく、「地域」や様々な「夢」をキーにして集約せられて、社会を変えていくパワーになっていく、という話です。

いろいろな背景や条件が重なり合う中で、このような話には、現実味があります。というのは、日本は長期不況を脱した、という認識が共通のものになる中で、成熟した社会に向けて、今大転換期に入りつつあるように思うからです。

(今は、「経済回復優先」時代の最後の「駆け込み」がなされている状況でもあると言えるかと思います。たとえば、今、不動産のミニバブルが見られますが、金利が上がる前に、また、景観法など成熟社会に向けての新しい法律が施行される前に、借金をして土地を見つけて投資をしてビルやマンションを建ててしまおう、とういう動きがあります。)

これから、都市形成も、地球環境への取組みも、財政再建も、全て含めて、成熟した社会の形成に向けて、これまで準備されてきた様々な考え方が動き出そうとしている趣がありますが、そのタイミングと、団塊の世代が停年を迎えるタイミングとが、一致していることが、新しいパワーの可能性を予感させます。

しかし、そのパワーが具体化するためには、様々な条件が必要になるように思います。たとえば、世代間のデジタルデバイドの問題など。そのような、団塊の世代にパワーを発揮していただくための諸条件について、この本を読んで考察していきたいと思います。既に読んでいる人はいろいろ教えてください。(私は日経ビジネスは読んでいたのですが、連載中のこの小説は読んでなかったのです。商店街の復興のために7人の団塊の世代の侍が集まる、ということまで知っています。)



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 2006/05/15号 ... 2006/5/22号 ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。