蒸し暑い夏の晩、
いつもの公園を歩く。
空には
真っ黒な雲がたなびき
三日月が輝いていた。
外灯の周りを
コウモリが飛んでいる。
派手なジャージを着た若い女性は
ケータイで声高に中国語を喋っていた。
あちらの男女の声は韓国語らしい。
隣のグラウンドで、ボールを蹴る若者たちが
スペイン語のような言葉ではしゃいでいた。
いつの間にか、公園客も国際化か‥。
歩く。
次々と、縁もない、
見知らぬ人々とすれ違いながら。
ふと、
大きな風が
道を吹き抜ける。
背の高く生えた草むらから
秋の虫の声がわいている。
歩いていると、
空が降りてくる。
夜空を‥いとしく感じる。
遥かに、
失われた太古の時を想い、
未来に流れる同じ時間を想い、
いつまでも変わらぬ空を、ひとり、歩く。
いつもの公園を歩く。
空には
真っ黒な雲がたなびき
三日月が輝いていた。
外灯の周りを
コウモリが飛んでいる。
派手なジャージを着た若い女性は
ケータイで声高に中国語を喋っていた。
あちらの男女の声は韓国語らしい。
隣のグラウンドで、ボールを蹴る若者たちが
スペイン語のような言葉ではしゃいでいた。
いつの間にか、公園客も国際化か‥。
歩く。
次々と、縁もない、
見知らぬ人々とすれ違いながら。
ふと、
大きな風が
道を吹き抜ける。
背の高く生えた草むらから
秋の虫の声がわいている。
歩いていると、
空が降りてくる。
夜空を‥いとしく感じる。
遥かに、
失われた太古の時を想い、
未来に流れる同じ時間を想い、
いつまでも変わらぬ空を、ひとり、歩く。