龍の棲む家 2008年05月15日 12時05分03秒 | 読書・鑑賞雑感 玄侑宗久氏の『龍の棲む家』(文芸春秋)を読む。 痴呆症の父と、介護する息子、若い女性ヘルパーの物語である。 そんな話とは知らず、私は、サラサラと流れる水のような文章に 自然と浮かんでは、心地良くたゆたい運ばれていた。 70代と思しき父親は、元市役所勤務の課長であり、既に妻は亡く、 介護をする息子・幹夫もヘルパーの佳代子も、バツイチの独り身、 さらに隣家に住む幹夫の兄も、妻に先立たれたシングルで . . . 本文を読む