記事によると( https://news.yahoo.co.jp/articles/8aa86d748e008d385f07b26c0869064c9be99acd )
①「山鉾巡行は神事であってショーではない」と、お酒を飲みながら神事を観覧する「プレミアム観覧席」の在り方を去年から問題視
②八坂神社 宮司が京都市観光協会の理事を辞任する意向
というが以下の4つの点において訝る
①祇園祭の神事は八坂神社だが、山鉾巡行は町衆の祭り
・もともと夏に水が悪くなる平安京では疫病退散として祇園社が神事を行ってきた、明治の神仏分離令により八坂神社(宮司)となった
( https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/1b48688846555dc1044dce985537dc67 https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/e0b4e09afe1a356c5a30240434c5f8d3 )
②山鉾は町衆が管理し、開催しているものであり、神事としての八坂神社(3基の神輿など)とは別物となっている
③山鉾巡行は町衆の祭りである以上、酒食を伴ったであろう見物があった( https://www.jcca.or.jp/kaishi/223/223_masui.pdf )、現在でも新町・室町では屏風祭とともに2階での山鉾巡行見物と酒食はある。道路上での観覧では酒食禁止という区分も我が国ではない。(欧米では公園での飲酒禁止は多いが)
④京都市観光協会がプレミアム席の販売をするが、これは「有料観覧席券の売上の一部は「祇園祭」山鉾巡行の保存継承に充てられています」( https://ja.kyoto.travel/event/major/gion/seat.php )とある。その内容は不明だが、山鉾の運営の資金難を考えると方策としては認めざるを得ないと思われる
問題は、山鉾の運営、八坂神社の役割、運営資金の流れとの論点が整理されていない
八坂神社が京都市への貢献を考えるなら、観光客に説明が不足している「神事」の神幸祭や還幸祭などさらなる広報( https://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion02/ )を観光協会とともに図るのが得策と思える
祇園祭は山鉾の展示と巡行だけではない