坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

覚悟をもって生きること

2013年08月06日 | 展覧会
若い時は、本などでそういう人生論を呼んでいましたが、実際、年齢を重ねていくといろんな意味の覚悟をもっていかなければならないことが否応なしにやっています。
糸杉に、ひまわりに自己の魂を燃焼させ、30代半ばすぎで自殺したゴッホはもっとも覚悟を持って生きた画家の一人でしょう。
死に関する葛藤ではないのですが、私の内部にもいろんな葛藤が渦巻いていました。あまりにも人間的で母性の本能というものでしょうか。
それが解決したわけではないのですが、一つの区切りをみつけられるように今は思っています。
覚悟とは、自分の分身のように感じていたものの他者性を認め、尊重することでもあるのだということを感じます。
生きることのいろんな側面をみつめる年代に入ってきたと感じます。

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