坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

ゴッホ展ほか特集記事の掲載

2010年09月03日 | 展覧会
展覧会の特集記事を担当しています『アートマインド』秋季号が発行されました。
今回は、「ゴッホ展」と「フランダースの光」展の展覧会内容、作品解説などを書きました。
ゴーギャンとともにポスト印象派の世代となるゴッホですが、日本人にとってとりわけ芸術家としての精神、生き様が心打たれます。ゴッホ自身かなりの読書家で研究熱心、日本美術からの影響で、誰もが成しえなかった色彩のオーラを放っています。
・掲載画像は、晩年のサンレミの時代の作品「サン=レミ療養院の庭」(1889年)
もっとも輝かしいアルルの時代を経て、この療養院生活の中でもゴッホはアイリスのシリーズなど新たな絵画の扉を開いていきます。
19世紀の中期にフランスから発した印象派は各地へとその影響を及ぼしていきます。もう一つの「フランダースの光」展は、美術史的にはフランドル派の巨匠を輩出したベルギーの北部のフランダース地方の芸術村で起こった印象派的画風の展開を魅力ある作品群で紹介しています。
『アートマインド』の問い合わせ先:03-3831-6639(ジャパンアート社)
 http://www.jpn-art.co.jp サイトで西洋美術史の連載がアップされていますので、
そちらも良かったらご覧くださいませ。

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