『ロシア製軍用機械時計の悪いところ vol.3』の続きです。
予想をはるかに超える人気のロシア製軍用機械時計の悪いところをご紹介しています。
前回のベルトに続いて次はゼンマイです。
ゼンマイは機械時計の動力でここがきちんと動作しないと使い物になりません。
中国製の時計をテストしたときにゼンマイが30時間ほどしか巻けないものがありました。
手巻きの場合30時間では大問題で、
朝寝坊をすると時計が止まっているという
最悪の事態になります。
また、別の自動巻き時計では手の動きが少ないとゼンマイが巻かれず
たとえば、1日PCで仕事をしたような日に止まってしまうこともありました。
ロシア製軍用機械時計はこれらの点は超優秀で、
いっぱい巻いたときに公称は36時間動くとのことですが
私がテストしたモデルは40時間動いたものもありました。
また、自動巻きの時計ではわずかな手の動作でも十分に巻き上げられ
この点では言うことはありません。
問題は手巻きの時計でゼンマイを巻くときにちょっとしたコツが必要だということです。
リューズはねじ込み式ですのでネジを緩めて
ゼンマイを巻く位置までリューズを出します。

定位置になったらリューズを回して巻いていくのですが
この定位置がとても神経質で、少しでもひっこんだり飛び出したりすると巻けません。
なれれば、問題ないのですが、
初めて巻くときは100%巻く位置をロストするというシロモノです。
当社がこの時計を通販で販売しない大きな理由です。
この感覚は一緒に時計をさわって理解していただかないとナカナカ難しいと思います。
そのまま販売したら半分くらいのお客様は不良品だと思うのではないでしょうか。
とはいうものの、コツをつかめば問題ありません。
これもお国柄なのでしょうか。
最後に取り扱い説明書ですが、基本的にロシア語です・・・。

何本かに1本は英語の訳が入っていますが、

全部に入っているわけではないようで、どんな基準で入れているのかもよくわかりません。
当社での販売分は日本語取り扱い説明書をつけますので良いのですが・・・。
色々とロシアの機械時計の悪口を書いてきましたが
致命的なものはなく使い方の感覚が日本とは少し違うということなのかもしれません。
基本性能は素晴らしいので悪い点を知ったうえで使用すれば素晴らしい時計です。
ここまで悪口ばかり書きましたので
良い点も・・・次回に続きます。

カタログのダウンロードはこちら

ムジカの総合カタログができました。
10月のイベント・・・お月見コンサート

出演:ニュートンズ
日時:10月21日(日) 開場18:00 開演18:30
場所:大垣市ソフトピアジャパン 水上ステージ
(雨天時は大垣市情報工房 スインクホール)
入場無料
チラシはこちらでダウンロードできます。