イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

その後

2013年07月29日 | イコン
修道院にしたいと計画されていましたが、
私は利用される前に離れました。

十年以上に及ぶ「岡山の人間は無能なバカだらけだ」という夫妻の罵りが
広く社会に知られ、
私の両親やまわりの人々が
「信仰とは別のところ、個人的な問題がある」とわかってきたので
私に離れるように促してきました。

修道院を作る作らないは教会の判断なので、私はノータッチです。

画家に「私はイコンを描くから、あなた手伝いなさい」と言われ
「修道院にして、イコン工房を作るから、手伝いなさい」と言われ

母が「岡山をバカにするくせに、自分勝手なことばかり言って!
娘は私たちの介護でくたびれているのに、これ以上自分たちのために利用するつもりか!」と怒りました。
父は洗礼は受けていませんが、
「おかしいから離れなさい。イコンの先生としては、あまりにも個人の欲が入りすぎる」と言いました。
父は若いときには、仏画家や仏師との交流があり
宗教画、宗教の美術の在り方を知っています。

人間は完璧な人間などいないのだからと思って、おつきあいをしていましたが、
自分が一度も会ったことのない人を紹介したり、
奇妙な行動が続いたり
金のトラブルは次々おきたり
まして、自宅を寄付して修道院を作るなんて
家族は洗礼を受けていないのですから
そこに他人が入ると、
さらに金の問題が起こるのは想像できました。

他人様の家の後始末に、私や教室の生徒が巻き込まれていくわけで
これは、まっぴらゴメンでした。

家が売れないから修道院にしようということもありますから、
それならば、金銭も出し、
自分たちで働き、修道院の形を作ればいいのに、と多くの人の意見でした。

私は個人の理想の修道院建設より、
被災地のサポートの方が先だろうと思っていました。
私は「イコン描けるなら、イコン描いて被災地に贈ればいいのに。
イコンが高くて買えないから、欲しいと思っている方々は多いから」と思いましたが
「イコンって、そんな簡単なものではないのよ。
私たちのイコンは高いから、きちんと描かないと恥ずかしいの」と言いました。

その考えからして、もう決定的に違います。
幼い子どもが一生懸命描いた下手くそなイコンでも、私はイコンだと思います。
神父様に「なぜ、イコンを売るのか?」と聞いたら
「画家がイコンを売るのは生活の糧だからでしょう」と言われました。

生活の糧にイコンを売ってはならないとされているのだから
もう、そこで私は信仰など無視していて、
土産物屋のイコンと同じだなあと思いました。

画家を責める気はないけど
仏画でも、こういう問題はただの一度もなかったので
画家の信仰の在り方が、こうなのだから
両親が怒り、私はつきあわないと決めました。

岡山の芸術の賞がイコンで欲しかったようで、
「あの人、私に賞をくれるって言ったのに、なぜくれないのかしら?」といろんな人に言っていました。
これは、おそらく研究者が阻止してくれたものと思います。

仏画で、何か個人的な賞をもらったなんて聞いたことがない。
イコンで個人的な賞をもらって、
自分を誉めたたえて欲しいなんて
奇妙だと多くの人が思いました。

でも、そのやり方がイコン画家のスタイルなのでしょうから
私はそのスタイルにはとてもついてはいけない。
夫妻でギャラリーにやってきて
そこで展示している作家をけなしまくるスタイルにもとてもついていけません。
私もやられたひとりです。
岡山の作家たちに嫌われるのは当然でしょう。
人の嫌がることをする作家のアシスタントなんてうんざり!
(でも、他の作家を罵り、自分たちが素晴らしい作家だ、という表現スタイルの夫婦だと思えばいいわけです。
私や両親はそう思うことにしました。)

それに、画家夫妻が亡くなるまで
岡山や岡山の人たちへの罵りを聞かされるなんて
もう、嫌で嫌でうんざりです。
そんなに岡山が嫌なら住む必要はない。
なぜ、いつまでも岡山に住んで、岡山の悪口を言い続けるのでしょうか?
出ていけばいいのに。

東京に帰れば、イコンだってたくさん売れるだろうし、
個人的な賞も誰かくれると思います。

修道院は教会の判断におまかせすればよし。
仏画をたくさん描いていた祖母が
「画家は絵だけ描いていればいい」と何度も言っていました。
私も祖母が言う通りだと思います。
絵を描く以外の欲は持つ必要はないのです。

私は今日するべきことをするだけです。

岡山の悪口を今後言わないでください。
ま~だ言ってるのか?とみなさん思うと思います。
何か病気であれば、家族が黙らしてください。
本当に無礼な夫婦でした。









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