ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

歴史博物館

2009-09-05 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 ここからはソチ特集。カテゴリー「ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅」内に置き、前回紹介できなかった観光スポットを紹介していきます。


 昨年中は工事のため見学できなかった歴史博物館が既にオープンしていたので、見学しました。住宅地や商店が密集したローズ通り沿いにあるその博物館は、敷地内が既に歴史的遺物で溢れています。

 特に観てほしいのは、門を入って右手にある大きなブロック石。よく見ると面に大きな穴が開いています。人が通り抜けるにはやや小さい径。これはドルメンという遺跡で、遡ること年に造られたとされています。でも、誰が何のために造ったのか、たくさんの考古学者が興味を持ちましたが現在の走査技術を持ってしても、未だ解明されていません。まるで箱型に積み上げられた遺跡の中に、ミステリーとロマンがギッシリ詰まっているようです。


 館内に入場すると、鉱物化石古代の遺跡品(ドルメンの穴を塞ぐため?の栓パーツも)、民族衣装が多く展示されています。ソチは温暖な気候と肥沃な土地柄、四季折々の花が咲き乱れ果実がたわわに実り、眩い緑が潤沢に流れる滝水に揺れています。コーカサスに住む動物の剥製、黒海に住む生き物たちの展示もあります。ソチを取り囲むコーカサス地域の壮大さと悠久のロマンを感じます。

 館内では他にソ連時代の遺品や、現代ロシアを代表してソチ五輪誘致活動についても紹介しています。

 ソ連時代の遺品は大祖国防衛戦争時のものが多く、鬼畜独軍から如何に死闘を繰り広げられたか、如何にソ連官民が強く結束してこれに対峙したか、ひしひし窺えます。

 2014年に開催決定したソチ五輪の誘致は、この地を愛するプーチン前大統領に強力な手腕により形になって来ました。いま主要開催地域となる山岳クラースナヤ・ポリャーナから山麓の国際空港都市のアドレルまで、工事が急ピッチで進められています。


 入口を入って右手の小部屋が最終見学部屋です。ここにはソ連-ロシアが叡智と威信を賭けて取り組んでいる、宇宙開発の歴史展示コーナーがあります。人類初の宇宙飛行士であるソビエトの英雄ガガーリン、ソ連宇宙開発の父カラリョフ、女性初宇宙飛行士テレシコワらの偉業を紹介しています。

 日本の宇宙飛行士である秋山豊寛氏、古川聡氏、星出彰彦氏、山崎直子氏らの顔写真や直筆メッセージなども歴史博物館に展示されています。
黒海での練習風景(JAXAより)→http://iss.jaxa.jp/astro/ascan/ascan_rep9907.html
ロシア・ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(星の町)→http://www.gctc.ru/(露、英)
※ホスタとアドレルの間にあるクデプスタ(Кудепста)という各駅停車しか止まらない村に、宇宙開発事業関係者専用の訓練所&療養所があります。

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