りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

第23章(後半)

2007-09-28 11:48:59 | the Deathly Hallows
ハリー・ポッターシリーズ最終巻『HARRY POTTER and the Deathly Hallows』の
ネタバレ読書メモです。

未読の方はご注意下さい。

記事タイトルよりあとの章についてのネタバレコメントはご遠慮下さい

ここ、読み間違ってるぞ!というところがありましたら、ご教示いただけると助かります。

第23章(後半)です。記事を反転させてお読み下さい。






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うーむ、ハーマイオニーへの拷問が始まる前に助けが入るのではと望みをかけていましたが、
最終巻はそんなに甘くない

ハーマイオニー!ハーマイオニー!」とロンは半狂乱。

そして、ハリーたちが閉じこめられた地下室の中には、ルーナと、杖職人のオリバンダー老が。
ああ良かった、ルーナ、アズカバンじゃなくこっちにいたのね。

さて、頭上からかすかに聞こえてくるところによると、ベラトリクスはハーマイオニーに、
グリンゴッツ銀行の中のレストレンジ家の金庫に忍び込んだな?
と。
そして、他に何を盗った?
と聞いている模様。

あー、スネイプがニセものの剣を銀行の金庫に預けたっていう話が前にあったけど、
あれってレストレンジ家の金庫だったのか。
そこに忍び込んで盗まれたと思ってベラ姐さんは焦ってんのね。

だけど、他に何を盗った?ってどういうことでしょう。
他にも何か、ヴォルデモートがらみで大事なものが金庫にあったのかな?
それも盗られたかどうか確認したいのかな?

ヴォルデモートがらみで大事なものといったら、ホのつくあれしかありませんな~。
おっ、新たな隠し場所、判明!かな?
ハリー、気がついたかな?


イヤイヤそれよりまず、地下室から出なければ。
でも杖がないのにどうやって?
自分のポーチに何か役に立つものはないかと探すハリー。

スニッチ。ダメ。
折れた杖。全然ダメ。
両面鏡の欠片。
あ、またダンブルドアの青い目が映っている!
ムダを承知で「助けて!」とすがるハリー。

すると……

あ、あれ? ドビー? ドビー、ですか??

ふーん、ドビーなのかぁ。
いや、あたしゃね、救いの手が現れるとしたら、それは絶対クリーチャーだと思ってたんですよ。
せっかくハリーのことをMasterとして認めて、心から仕えてくれるようになったのに、
第12章で三人がグリモールド・プレイスを出て以来しばらく出てきてないし、
マルフォイ屋敷は彼ゆかりの場所だし。
きっとあのあとマルフォイ屋敷に来て、仕えるフリをしながら闇の陣営の動向を窺ったりしてるんだろう、
ハリーたちが屋敷にとらえられてることを知ったら、大喜びで助けに来てくれるに違いない、
と思ってたんだけどな

ドビーの方だったか……
でもどうして、ハリーたちが危機に陥っている、マルフォイ屋敷にとらえられている、
ということがわかったんだろう。

(いや、もちろんドビーでも全然いいのです。助けてくれさえすれば。
ただクリーチャーが助けに来る、というこの予想は絶対だ!と自信があったので

とりあえずルーナ、オリバンダー、ディーン、グリップフックを連れて、
ビルとフラーの住むShell Cottageに飛んでくれるようドビーに頼みます。

さあ、ハリーとロンはハーマイオニーを助けなきゃ。

折良く、ドビーたちが消えたときのクラック音を聞きつけたルシウスが、
様子を見てくるよう、ワームテールに命じます。
(最初、ドラコを行かせようとしたのに、気が変わってガッカリ。
ハリー・ロンがドラコと格闘するシーンが読めるかと思って期待したのにな。)

地下室に降りてきたワームテールに、ハリーとロンは飛びかかります。
ワームテールに絞め殺されそうになったハリーは、息も絶え絶えにいいます。
「僕を殺すのか? お前の命を助けてやったこの僕を? 
お前は僕に借りがあるんじゃないのか、ワームテール!」
すると、ハリーの首を絞めていたはずの銀の手は、今度はワームテール自身の首に回され……

ワームテールは事切れてしまいました。

うーん?? 何で??
ハリーがワームテールの命を救ったことと、ワームテールがヴォルデモートに銀の手をもらったことは、
直接の関係はないよね?
なんか…よくわかんないな。

それに、ワームテールはもっと大事なところで、いろいろあった末に
死ぬだろうと思っていたので、
なんだか拍子抜け。
こんな簡単に死んじゃうと思わなかった。

銀の手には何かまだ読者に知らされてない秘密があったんでしょうか。
それともワームテールの件についてはこれで終わりかな。
だとすると、なんか釈然としない。あとで説明があるといいけど。


さて、ラッキーなことに自由になれて、階上の部屋へ戻るハリーとロン。
ハリーの頼みを聞き入れて、グリップフックがこの剣はニセものだといってくれたため、
剣についてはとりあえず一件落着となり、
ついにヴォルデモートが呼ばれてしまいます。

そしてハーマイオニーは、用済みだとばかりに、人狼の手に渡されそうになる。

わーい、ロンがキレた!
策も何もなく、とりあえず部屋に飛び込んじゃった!


そしてここから上を下への大騒ぎが始まるわけですが。

7巻の特徴でもあると思うんですが、この章では特に、杖がやたら飛び交うんです。

いままでは、それぞれの杖はそれぞれのもので、
たまに武装解除されて手から離れてしまうことはあっても、
自分の杖が他人に奪われっぱなしになってしまったり、
他人の杖をしばらく使うことになったり、ということはほとんどありませんでした。
個人と杖との結びつきは、とても強固なもので、めったに解けるものじゃないような印象でした。

ところが、最終巻ではどうも様子が違います。

ハリーの杖が折れて修復不能になったのを初めとして、
どうもいろんな人の杖がフラフラと手元を離れやすくなってる感じ。

23章のこのクライマックスの場面では特にそれが顕著で、
それぞれの杖がめまぐるしくあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
このあとも読んでて、あれ、いまこの人の杖はどこにあるんだっけ?
この人はいまどの杖使ってるんだっけ?
と混乱しました。

そこで、このシーンでの杖の動きを整理してみたいと思います。

1.まずこのドタバタが始まる前の、各自の杖の状況。
ハリー:折れた自分の杖は、首から下げたポーチの中にいまも持ってる。
最近使っていたのは、ロンが家出(?)した際、Snatcherから逃げるときに奪った、
blackthorn(サンザシ)の木で出来た杖。
グレイバックたちに捕まったときに奪われた。

ハーマイオニー:自分の杖をずっと使っていたが、グレイバックたちに捕まったときに奪われた。

ロン:自分の杖をずっと使っていたが、グレイバックたちに捕まったときに奪われた。
客間に飛び込んだ時点で、地下室で倒れたワームテールの杖を持っている。

マルフォイ家・ベラトリクス等、敵側:各自、自分の杖を持っている。


2.ロンが客間に飛び込み、ワームテールの杖を使って、ベラトリクスを武装解除。
飛んだベラトリクスの杖を、ハリーがキャッチ。

3.ベラトリクスがハーマイオニーを人質に取ったので、ロンとハリー、杖を手放す。
ドラコがそれ(ワームテールの杖とベラトリクスの杖)を拾う。

4.天井のシャンデリアが落下。
その混乱に乗じて、ハリーがドラコの手から三本の杖を奪う(もう~、ぼっちゃん弱い……)。
ここで、ワームテール、ベラトリクス、ドラコの杖がハリーの手に。

5.三本のうち一本をロンに渡し、めでたく全員、その場を脱出!


こんな感じです。
そうか、一読したときはずいぶん複雑に感じてたけど、
何のことはない、
ハリーが借りてた杖、ハーマイオニーの杖、ロンの杖がマルフォイ屋敷に残って、
代わりにこっちには、ワームテール、ベラトリクス、ドラコの杖が手に入ったんですね。
なるほど。


さてさて、いま「めでたく全員脱出」と書いたけど、正確には違います。
ドビー……ドビーが
かっ、かわいそうに……
どうせ死ななきゃならないとしたら、ハリーを助けて死ねたんだから本望かもしれないけど、
でもかわいそう
ハリーはたまらんだろうな……




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4 コメント

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(^^) (yuuhi)
2007-09-29 04:53:05
タイトルと関係のないコメントでごめんなさい
m(--)m
今日、運動会です。いってきまーす。
返信する
秋の (りん)
2007-09-30 12:21:40
「大」運動会だね(^^)
きっきちゃん、張り切って参加してた?
返信する
(^^) (yuuhi)
2007-10-01 05:35:59
土日雨が降ってしまい中止でしたー (><)
返信する
それは残念 (りん)
2007-10-01 12:40:06
こっちは土日とも、秋晴れのいいお天気だったんだけどねー。きっきちゃんガッカリだったでしょう。
返信する

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