りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

とげとげまるまる

2011-05-17 19:46:11 | ライブ・舞台・コンサート
昨日はスピッツのコンサートに行ってきました。
震災の影響で体調崩した草野さん。
最初、暗い舞台にメンバーが出てきて照明がつくまでの短い間に飛び交った
「草野さーん」「マサムネー」「マサムネさーん」のかけ声は、
歓声というよりもむしろ心配や気遣いの色が濃いように聞こえてしまったw
「マサムネ…さん…?(大丈夫?)」みたいな。

でもいつも通りでしたよ、草野さん。
声はよく出ていたし、トークのいけてなさもいつも通り。ははw
お元気そうでした。

あばれんぼベースの田村さんも相変わらず暴れてました。
かっこよかったいかしてた。
わりと前の方の左側の席だったのでよく見えて嬉しかったです。
田村さん見てるとこっちもぐわーっと熱くなって興奮しちゃう。
ライブハウスで見たいよ。




えーと、ポツネンさんはどうしたんだポツネンさんはという声が聞こえるんですが、
今回見に行かなかったんです。。。
ちょっと都合がつかなかった。
残念です。
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初源くん (10/6リンク先など追記)

2010-09-29 21:38:26 | ライブ・舞台・コンサート
昨日、星野源くんのソロライブに行ってきました。


SAKEROCKで大人計画の源くん。
新しくは『ゲゲゲの女房』ヒロインの弟・貴司役、岩のりの源くんです。

顔と名前は知っている、くらいの感じだったんだけど、
その貴司があまりにもよくて。
あの切ない笑顔にやられちゃって。
そしたら今年の6月に初めてのソロアルバムを出したらしくて、
「とってもいいよ」と勧めてくれるひともあり、聞いてみたら
これが本当にものすっごくよくて!
あの風貌を裏切らない、ゆったりまったりしっとりやさしーーいサウンドなのね。
なんだか知らないけどなんだか泣きたい、誰かに優しくされたい、
ってときに聞くとほんとにポロポロとあたたかい涙が自然に流れてくるような。
そして聞き終わったときには少しスッキリして、
優しくしてもらうのではなく誰かに優しくしてあげたくなっている。
なのにそれだけでは終わらなくて、
時たまドキッとするようなフレーズを混ぜてくるのが
また麻薬的によくて。

で、初のソロアルバム発売記念としての「挨拶まわりツアー2010」が
札幌でもあったので行ってきたのです。

もうね、もうね、よかったよほんっとに!!

ご本人は自分の声にコンプレックスがあったんだって。
(曰く「バームクーヘンみたいな声でしょ」って)
でも私は源くんの声が大好き!
少しかすれてて優しくて、切ない。大好き。
生で聞けてとってもよかったです。うっとりした。
目をつぶって聞きたいような、でも源くんの顔も見たいし、少し忙しかったw

とってもシャイだと聞いてたんだけど、トークもかなりしてくれました。
ほとんど1曲終わるごとくらいにしゃべってくれるの。
全然上手だったよ!
ちゃんとオチあるもん。グダグダなところは全然なかった。
でも7割方はお客さんではなく
メンバーの方を向いてしゃべってるところがかわいいなとw
源くんらしいのかなと思いました。

「ゲゲゲ」の話もしてたのでちょっこし紹介。
今日ツアー楽日だからもういいよね。
「ゲゲゲ」ファンのみなさん、向井ファンのみなさんはぜひ読んでー

劇中では、海釣りに行ったとき帰りがけに岩のりを取りにいって
波にさらわれてしまった貴司。
打ち上げのとき母役の古手川祐子さんに真顔で
「どうして海苔なんか取りにいったのー!」と言われ、
ほかのみなさんにも口々に「なんで海苔なんか」と言われて、
その日一日で貴司の名前は完全に「のりお」になってしまったんだって。

そして劇中では次女よっちゃんが貴司おじちゃんにもらった電話のおもちゃで
「貴司おじちゃん、また来てね」と声をかける号泣シーンがありましたが
(って書いてるいまも涙出てきたよ)、
よっちゃんのモデルとなった水木先生次女の悦子さんは、
実際にそのおもちゃの電話をまだ持ってるんですって。
なんか泣けちゃうよね。
貴司おじちゃん、いいおじちゃんだったもんね…うっうっ…

そして打ち上げの二次会。
参加者がそれぞれ余興をやることになってて、源くんは歌を歌ったんですって。
1曲歌ったらアンコールしていただけたので、2曲目は今回のアルバムにも入っている
「老夫婦」という曲をやった。
すると曲の途中から、向井くんの座っているあたりから「ふがっ。ふがっ」という音がする。
内心「ちくしょー寝てやがるな」と思いながら歌い終えた源くんがそちらの方を見ると、
なんと向井くんは曲を聴いて号泣してたんだって!
源くんは「すごい嬉しかったですねー。やった!イケメンにオレの歌が届いた!とか思って」
って言ってました。
うん、確かにね、すごくいい歌なの「老夫婦」。
あれを聞いて泣くとは、向井くんいいやつだ!
それにしても源くんは何度も「イケメンが」「イケメンが」と向井くんのことを呼んでて、
源くんの中の「無条件にイケメンに対しては距離を置いてしまう」根深い感じが
伺えましたw
なんかね、そういう、ただいいひといいひとじゃない、
ちょっとこじれてる感じも好きなんだなw

アルバム「ばかのうた」に収録されている「くせのうた」のPV。




アルバム「ばかのうた」のメイキング。




「金銭考」谷川俊太郎さんの詩を源くんが朗読。
BGMの曲はやはり「ばかのうた」に収録されています。




そしてさらに向井くんが涙したという名曲「老夫婦」も収録されています、
源くん初のソロアルバム「ばかのうた」!
ぜひ聞いて!
(クリックするとアマゾンに飛びます。「老夫婦」の試聴もできますよ~)
ばかのうた
星野源
ビクターエンタテインメント


あとね、あとね、源くんのエッセイもオススメです。
(クリックするとアマゾンね)
併せて買っちゃいな~♪
そして生活はつづく
星野 源
マガジンハウス
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BOXER

2010-05-23 21:06:56 | ライブ・舞台・コンサート
昨日、「が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2010」を見てきました。
1月からずっと30ヶ所以上を回ってきて、最後の地方公演がこの札幌公演でした。
お疲れさまでした!!

※以下ネタバレあります、27日からの東京公演をごらんになる予定の方はご注意!!



おなじみのが~まるSHOWから始まって、
マイケル・ジャクソンとブルース・リーがまさかのコラボをするコント、
透明人間が恋のキューピッド役を務めるコント、
そして最後は「BOXER」というタイトルのサイレント・ドラマ。

手痛い敗戦を喫して失意の底にいた一人のボクサーが
恋をきっかけに立ち直り、再びベルトを奪還する物語なんだけど、
ボクサーを演じたHIRO-PONがかっこよかった。。。(髪が黄色い方ですよ)
試合のシーンは一人でスローモーションの動きで演じてたんだけど、
飛び散る汗が、体重を受けてたわむリングロープが、はっきりと見える気がしました。
素敵だったなぁ~~~v
これは昔からある演目なんだけど、今回リニューアルしたらしいです。
元のも見てみたい。

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兄弟

2009-12-12 20:53:03 | ライブ・舞台・コンサート
ここまで楽しそうにピアノを弾く人たちを私はほかに知らない。




昨日、初めてLes Freres(レ・フレール)のコンサートに行きました。
楽しかったなぁ。
かっこよかったなぁ。
MCのたどたどしさがかわいかったなぁ。
クリスマス・ソングのアルバム「Noel de Quatre-Mains(ノエル・ド・キャトルマン)」の
発売を記念してのコンサートだったので、
そのアルバムからの曲、
つまりクリスマス・ソングをジャズ風に・ブギウギ風にアレンジした曲が多かったんだけど、
聴き応えがあったのはやっぱりオリジナル曲の方でした。
そしてその日限り・その場限りの即興曲もすごいーーー
圧巻だった!

惜しむらくは、客席のあったまりがいまひとつだったこと。
クラップしようよー
ノリノリで聞こうよー
楽しさが全然ちがうのに。
それで演奏も変わってくるのに。


それって何でしたっけ?っていう方はこちらをどうぞ。





それにしても、兄弟で世に出る人たちは例外なく
 兄-切れ長の目で頬はふっくらめ、包容力があって真面目で優しそう
 弟-くっきり二重のイケメン、やんちゃっぽさが魅力
な組み合わせなのはなぜ。


帰りに見た大通公園のホワイトイルミネーションがきれいでした。
イルミネーション越しの札幌テレビ塔。




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白いひとたち

2009-11-05 21:50:37 | ライブ・舞台・コンサート
チームナックスの大泉くん(10/27)や戸次さん(11/3)のあまりの絶賛ぶりにさすがに気になって、
昨日、札幌は cube garden で行われた白Aのライブを見てきました。

        



うん!面白かった!

BLUE MANのパフォーマンスを思わせるところもあり。
小林賢太郎がPOTSUNENのライブで見せるような、
映像と実物の人間の演技を融合させるような要素も多分にあり。
そんな中にももちろん、よそでは決して見られなさそうな、
彼ら独自の新しい表現がたっぷり。

はぁぁーん、こんなやり方が、こんな表現が、あるんだー!!って
目を開かされるような気分になりました。

「アベトシノリ」が一番笑えた(上の動画の中にもあります。昨日は少し内容ちがったけど)。
ジャジャ丸・ピッコロ・アベトシノリのたたみかけがたまらん。

1時間くらいのライブだったんだけど、もっと見たかった。
アンコールが2回あったんだけど、2回目のアンコールは明らかに、
「もうちょっとなんか見たい!なんかやって!!」っていう拍手。
だけど、出てきてくれたのはいいけど、みなさん困ったみたいにモジモジしてる。
ボーカルでMC役のヤナギくんが、
「あのー…1回目の拍手は想定してたんですけど… 
2回目は考えてなくて…
ボクら、あの、急になんかやれって言われても、
こう、おわかりになると思うんだけど、ムリなんですよね… すみません!!」って。
確かに、全部、音と映像の仕込みが必要だもんね。
わかるけど、でも、残念だったな。


            

左、ボーカルのヤナギくん。右、アベトシノリくん。
ヤナギくんはかっこよくてアベトシノリくんはかわいかった。
出口でDVDの手売りしてくれてたのです。

仙台を拠点に活動してるそうです。
お近くの方はぜひ。
お近くじゃない方。彼らはそのうち絶対、全国回るようになります。
お近くまで来てくれたときにはぜひ!ぜひ!足を運んでみてね。




おまけ。cube gardenのドリンクコイン。
      木でできてんの。かわいい。
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奇跡の人

2009-10-09 10:52:41 | ライブ・舞台・コンサート
舞台『宮城野』札幌公演を観てきました。

作:矢代静一
演出:鈴木勝秀
出演:草刈民代、安田顕


宣伝用ポスターを見ますと、草刈さんも安田さんもまーーー色っぽいのです。

     色っぽいお二人


ですから、その色っぽい二人、特に色っぽい安田さんに見とれるという目的で
見にいきました。

ところがお二人は、そんな私のヨコシマな目的など吹っ飛んでしまうほど、
緊迫感に満ちた濃密な世界をつくりあげていたんです。

以下、ネタバレ混じりの感想。






















*************************************************************************

まず草刈民代さん。

バレエを引退して女優に転身してから初の舞台作品に二人芝居を選ぶなんて、
なんというかこう、肝の据わった方でらっしゃるなぁと思いました。

やっぱり、やっぱりセリフは弱いです。
声の出し方、抑揚、間のとり方。
噛んだところも数ヶ所あったし、
のどに負担がかかるんじゃないかしらと心配になるような声の出し方だったし、
セリフを「言う」のに精一杯で自分の言葉になってない感じもあった。
二人芝居ではあるけど、
二人のやりとりではなく宮城野のモノローグの部分がたくさんあって、
そこは特に「ああ、大変そう」と観客に思わせてしまう感じだった。
公式HPやパンフレットによると、演出の鈴木勝秀さんは(「冬の絵空」の演出さんですねー)、
この作品では「声」そして「言葉」を特に意識して演出した、
という意味のことを言ってるんだけど、
その点については草刈さんは十分応えられたとは言い難い。

ただただ、だけど、それを補ってあまりある、あの表情。立ち居振る舞い。
……す、す、素晴らしかった!!

草刈さん演じる女郎・宮城野は、ものすごく哀しい女。
惚れた男のために、恨みも恋心も何もかもすべて呑み込んで、
ちがう女と幸せになるための逃避行に送り出してやる。

その哀しさが、最初に舞台に登場したときから最後の幕切れまで、
草刈さんの身体全体から一瞬も途切れることなく、漂い、流れ出し、あふれて、
会場全体を覆い尽くしていた。
矢太郎を見やるまなざし、突っ伏して泣きじゃくる矢太郎の背中に回した手、
矢太郎の描いた浮世絵を抱きしめる腕、
立っても、座っても、ふと微笑んだときですら、
哀しい。哀しい。圧倒的な、哀しさ。

すごかったねー
もうセリフなんかあんなになくてもよかったんじゃないかって思う。
そこにいるだけで十分だ。
最初に舞台に出てきたとき、舞台袖からゆっくり歩いてきて、
中央で立ち止まったかと思うとしばしそこで立ち尽くすの。
その立ち姿が、もうすでに、哀しいったらないのよ。
うわわわわー、こりゃすごい人出てきちゃったよ!!ってのっけから思わせる。
息を呑むほどでした。


そして相手役のニセ絵師・矢太郎を演じる安田さん。
安田さんもすごかったー

舞台では、チラシとちがって、目の下黒いし無精ヒゲ生えてるし月代も伸びてるし
きたない着物をだらしなく着てるしで、
全体的にもっと老けててやさぐれた風貌になっているの。
だからチラシの写真みたいな端正さは影を潜めて、色っぽさも減じてるんだ。

だけど、そんなことは全然気にならなかった。

最初は受け手に徹する感じで個性を押さえた演技だったのが、
写楽殺害の経緯を再現してみせるシーンで
どぎゃーんとお得意の「憑依演技」を披露してからはもう。もうもう。

嘘をつく。
本音を言う。
宮城野の話を聞きたくないと切り捨てる。
一転、やさしく聞いてやる。
宮城野に甘え、守ろうとし、寄り添う。
かと思えば踏み台にして自分だけ幸せになろうとし、
さらに次の瞬間には思い直す。

宮城野が、嘘をつくにしても本当のことを言うにしてもそれは終始一貫して
矢太郎のため、矢太郎の幸せのためなのに対し、
矢太郎は宮城野が何か言うたびに気持ちを揺らし、コロコロと態度を変える。
そしてその変化のたびに、舞台の上の二人のあいだにピンと糸が張りつめる。
その呼吸の見事さ。
スリリングでしたねぇ。たまらなかったですねぇ。

「憑依演技」のときは、ちょうど私のすぐ目の前が立ち位置だったの。
最前列の、少し上手寄りの席。
しかも舞台のフチまで出てきて、そこにあぐらかいて座っての演技だから、
なおさら近い。
前にさえぎるものが何もなく、直に、安田さんの奇跡パワーがガンガンぶつかってきて、
息が止まりそうだった。
ナックス公演DVDを見たことのある方はわかるでしょう、
彼のアップがしばし続く「安田さんの奇跡コーナー」。
かっと見開かれてるのにどこを見てるのか全然わからない瞳、
信じられないほどよく動く眉、
口の中でぬたりぬたりと動く舌。
劇場全体が、安田さんのパワーに圧倒され、覆い尽くされる。
あれを、生で、間近で、真正面で見たのです。
すー ごー かー っっっっっった、 よーーーーーー!!!
すごすぎて、笑いそうになっちゃったくらいです。
た、たすけて……って思った。
色っぽいどころの騒ぎじゃない。そんなんいってる場合じゃない。
って感じでした。


そして、二人のあいだの緊張が高まったとき、それをさらに盛り上げる音響もよかった。
舞台袖にヴァイオリンを手にした黒衣さんがいて、
音楽だけでなく効果音の一部もヴァイオリンで表現するの。
過剰でなく、絶妙なタイミングで絶妙な音で緊迫感を増長させる。

舞台上には、縦に、横に、斜めに、赤と黒に塗り分けられた細い糸が
何本か張り巡らされていて、
それを効果的に使う演出も素敵だった。
ラストシーンで、はらりはらりと糸が切られて落ちていく。
宮城野の悲しみ、辛さ、絶望感がその次々落ちる糸に象徴されているようで、
とてもよかったです。


見る前は長く感じるだろうなー、眠くなっちゃうだろなーと思ってたけど、
全然そんなことはなかった。
むしろずっと息を呑んで、ドキドキしながら舞台を見つめるという感じでした。
けっこう空席多かったんだよね~ もったいない。



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南の雄!

2009-10-07 21:48:10 | ライブ・舞台・コンサート
北のローカル劇団の雄がTEAM NACSならば、南のローカル劇団の雄はギンギラ太陽's。
……なの?かな?
その南の雄(断定)がついに北海道に上陸!
これは見にいかないわけにはいきません。


『翼をくださいっ!さらばYS-11』
作・演出・かぶりもの造形:大塚ムネト
出演:大塚ムネト、立石義江、杉山英美、上田裕子、中村卓二、ほか


演者は全員が飛行機かビルかロケットか作業車両のかぶり物をして登場。
人間の登場人物ゼロ。
というこの作品、成分の半分以上は「笑い」でできているのかな?と思っていたら、
予想外に真面目で、熱く、まっすぐな舞台でした。

ナックスの舞台に似てるわー。というか、ナックスリーダー森崎さんのつくる舞台に。

おバカをやって観客を笑わせる部分も確かにたくさん盛り込まれてるんだけど、
伝えたいこと、語りたいことをやる部分は、もうストレート。直球。ぐいぐい。全力。
すごいパワーでした。


……でね。
個人的な好みを言わせてもらうならね。
こんなふうに「おバカ部分」と「真面目に語る部分」がはっきり分離しているよりも、
全篇におバカがまぶされていて、笑って笑って、なのにいつのまにかジーンとも来ていて、
笑いすぎた涙なのか感動ゆえの涙なのか判然としない、
ああそうか、これを言いたくてあなたたちこんなに延々バカやってたのね…(涙)
みたいになる方が私は好きなんだなー。
大王作品やクドカン作品みたいなの。
メッセージをストレートに語られちゃうと、見てるこっちが照れちゃって、ひいちゃうんですよね……
そんな感じです。
わー、なんかすみません!
おバカ部分はすんごく楽しかったです!
ひねくれててすみません!(泣)


びっくりしたのは、お客さんがヒジョーにあったかかったこと。
え?ええ、私もお客の一人ですけれども!
でもそう思えたんだもん。
客席がね、半分弱しか埋まってなかったんですよ。
通路より後ろがまるっと全部空いてるのでびっくり仰天したもの。
だけど、冒頭からよく笑うし、泣くシーンではあちこちで盛大に鼻をすするし、
最後の拍手は満席のときと変わらないくらい大きかった。
九州の空港の話なので、ギャグは地元ネタばかりなの。
だから、「あ、知ってれば笑うところなんだろうな、ここ。でも知らないもんなー…」
ってとこがたくさんある。
でもちゃんとそれを拾ってみんな笑ってた。
やついくんの言う、「積極的に笑っていく」ってやつ。
幕が下りたあとの拍手もほんとに盛大だったよ。
半分弱しか埋まってないなんて信じられないくらい、大きい拍手だった。
そしてそんなに観客があったまったのは、やっぱりギンギラさんたちの力なんだろうな、と思う。
幕が開く前には、役者さんたちがみんなバスのかぶり物をして、
客席をあちこち歩き回って、一緒に写真を撮らせてくれたりしたの。
お客さんの中に妊婦さんがいるとわかると、客席中に散らばったバスたちを呼び集めて、
全員で取り囲んで「やーっ!」って安産祈願をしたり。
「観に来てくれてありがとう、今日は楽しんでってね!」という思いがとても伝わってきて、
ああ、こういうのはいいなぁ……とワクワクしたりジーンと来たりした。
私だけじゃなくみんながその思いを感じたから、今回みたいなあたたかい反応になったんだと思う。
終演後のカテコのときは、ステージの上と下で、お互い
「観に来てくれてありがとう」
「見せに来てくれてありがとう」
という気持ちが交差するのが目に見えるようで、会場全体がとても気持ちのよい空間になっていました。


いやぁ、劇場って、ほんっっとにいいものですね……
ではまた、金曜ロードショーでお会いしましょう。
水曜どうでしょうでももちろんかまいません。


撮って撮って!なバスくん


                   ジャグラーバスくん
                  

                         座り込んで世間話に興じるバスくん
                        

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ゲキ×シネ 『五右衛門ロック』

2009-09-14 22:01:34 | ライブ・舞台・コンサート
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
作詞:森雪之丞
出演:古田新太、北大路欣也、松雪泰子、江口洋介、森山未來、川平慈英、濱田マリ、
    橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと ほか


作詞が森雪之丞さんなら作曲は誰なのか。
クレジットされておりませんでした……なぜ。

ゲキ×シネ初体験です。
そして舞台版の『五右衛門ロック』見てません。

ゲキ×シネそのものに対する感想は、思ったよりいいもんだなぁ!でした。

生の舞台を劇場で実際に見たときの感動・楽しさ等を10とすれば、
それを収録してテレビ放映されたのを見た場合のそれは3ぐらいに思っとけばいいかなぁ、
と常々思っています。
舞台によってもちがうだろうけど、まぁ平均して。

ゲキ×シネは、6くらいに感じました。
本当は5なんだけど、ゲキ×シネの場合は逆に生にはない良さもあったから、
1増やして6。

金額のことをいうと前売り券が2000円だったのですが、
2000円の価値は十分すぎるほどあると思いました。

面白かった。長かったけど。でも面白かったの。かなり長かったけどね。
休憩入れて3時間半。腰が……ああ長かった。

でも面白かったよ!!(わかりましたから)


以下では、ストーリーには直接触れていませんが、
誰がどんな役柄だったとかよかったとかいう話をしています。
これから見る予定です、という方は先入観を入れないためにも
回れ右した方がいいかと思います。





















************************************************************************

いやぁ……総じてすべてよかったんですが、若者と老人が特によかった。
つまり。


未來くんに惚れました。


いやぁ、彼はすごい。
かっこいい。
できる。
憎たらしいくらいデキルやつなのよー、もーーー、何あの子!!

『R2C2』見たときに「まー、未來くんてすごいのね。おみそれしました」って思ったけど、
この作品ではそれ以上。
声がいい。
踊りがいい。(タップまでやるんだよ!できすぎ!)

そして何より、芝居してるときの目がいい!!

母親の敵に向ける憎しみの目、
大勢で歌い踊るときの快活そうに輝く目、
真実が明らかにされたときの呆然とした空っぽの目、
情愛と別れを悟ったときの切ない目……

これはゲキ×シネだからこそ味わえたところだろうね。
舞台では表情のアップは見えないから。
そう考えると7くらいの点付けてもいいのかも。

最初は普通に見てたんだけど、舞台進むにつれて
未來くんにどんどん入れ込み始める自分をビンビンに感じました。
生で見てたら、たくさん人が出てくる場面では未來くんに視線をロックオンしてたと思う。
すごいのーかっこいいのー
全然ぼやーとなんかしてないのー
ぼやーとした子だと思ってたんです。。
彼の出てる作品ほとんど見たことないんですけど、なんとなくテレビで見た感じで。。
だまされたーおばちゃんだまされてたヨーーー

ちょっとこれから注目していきたいと思います。
生で見たいぜ!


そしてもう一つよかったのが北大路欣也。

古田さん目当てで見たんですが、おいしいところはすべて北大路さんがかっさらってて、
古田さんはある意味かすんでいました。
力量とかじゃなくて、そういう脚本だったんだと思います。

すごくかっこいいのよぅ、北大路欣也。
女性キャストが全員惚れてる役なんだけど、無理ないです。
もちろんかっこいいのは役柄がかっこいいんだけど、
北大路欣也はその風貌と演技でその役に圧倒的な説得力を与えていました。
すごいわー
だてに何十年も時代劇スターやってないわー
かっこいいわー
威厳と色気のある年配の男性、大好きです。もーーー素敵!



ストーリー的に、ちょっとあんまりにも「それまんまルパンでしょ!?」
っていいたい感じはありますが(「五右衛門」なのにね~)、
あんまり四の五のいわずに楽しんじゃうべき作品だと思います。
(ちょっと社会問題的にタイムリーだった感もあって苦笑しちゃった。)

音楽も、村野の好みからするとキャッチーすぎてちょっとださいかな、って気もするんだけど、
迫力あってこの作品には合ってたと思います。
聞いたメロディを覚えてられない村野ですが、
主題歌のリピート部分は1日たっても頭に残ってて、つい口ずさんじゃいます。


こういう形態に生まれ変わらせるのに向いてる作品・向いてない作品あると思うけど、
なるべくたくさんの舞台がこういうふうに
たくさんのカメラで撮って凝った編集にして音もいろいろいじって聞きやすいようにして、
映画館でやってくれるといいのになぁ。
例えば地球ゴージャスの舞台なんてこういうふうに見せてくれると
たくさんの人が楽しめると思うよ~
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09年09月エレ片遠征!

2009-09-09 22:19:51 | ライブ・舞台・コンサート
陽射しがけっこうあるから家の中は温度が上がるけど、
窓を開けると風がとっても冷たくて寒くなっちゃう昨日今日の札幌です。
今朝の気温、12℃。

土日に東京に行ってたのですが、東京は暑かったなぁ。
ご一緒したイエティさんは長袖着て涼しい顔してたけど、暑かったなぁ。
やついくんがブログで海に行くほどではないけど気持ちのいい天気なんて書いてたけど、
海に行くほどだよ。道民ならこぞって海行くよ。陸に一人も残らないよ。


そんな中、土曜日は「ブルーマン」のショーを見にいきました。
面白かったなぁ。
口を利かず、無表情、ジェスチャーも最小限。
目の動きと仕草と諸々の小道具だけであんなに笑わせられるものなんですね。
マシュマロキャッチにはびっくりした。
草なぎくんも真っ青だ。
どんな口してるんだろう……

そして思ったよりドラムパフォーマンスの要素も大きかった。
私、パーカッション上手な人に弱いんだよね~ かっこよかったです。

若い人から年配のご夫婦、母と娘、小学生の親子連れなど、
文字通り老若男女な客層でした。
リピーターさんもたくさんいた感じ。
いいねー、ああいうのはいいよ。
未見の方は、機会があったらぜひ。

終演後は3人がロビーどころかビルの外の広場みたいなところまで出てくれて、
大撮影大会。
間近でよーく見るとまつげばっさばさで鼻が高くて、
こりゃかなりなイケメンですよ…って人もいました。

イエティさんと軽くお茶したあと、私は横浜のママ友宅へ。
3人の子供たちと遊びつつ、晩ごはんをごちそうになりつつ、
積もる話もしつつであっという間に夜8時。
話し足りないなんてもんじゃないけど、今夜の宿はもう一人の横浜在住の友人宅。
1時間くらいかかるというし、あまり遅くなるわけにいかないので、
名残惜しみつつ辞去。
友人宅に9時半ごろ着いて、そこからどわーっとおしゃべりが止まらなくなり
寝たのは午前3時頃。翌日の予定がなけりゃ徹夜でしゃべり倒してたはず……


明けて日曜日のメインはエレ片ライブ「コントの人3」。
ライブの前にCCCでパスタ食べようということで、
友人と私はイエティさんと下北沢の駅で待ち合わせ。
自覚はなかったが、いきなり少し違う方角へ歩きだしたらしい。
だってこれが目の前に現れたから。



ほんだー! お初です。
どっちにしろすぐ近くだからついでに前まで行ってみるつもりではあったけど、
ちょっと道まちがえてるってことにおかげで気づき、戻る。
今度は(わりと)すぐ見つけた。



だ・け・ど……
11時開店だと思いこんでいた私たち。
なんだよ12時じゃん……待ってたら13時の開演に間に合わないよ……
注文してから5分で出てきて5分で食べたら間に合うけど、
5分で食べるのは何とかするとしても5分で出せとは言えない。
諦めて、別のところで食べようとうろうろする。
が、あたりは12時開店の店ばかり。
やっぱり下北の人は全員がミュージシャンか芸人だから、朝が遅いのだろうか。
やっつんも、13時開演なのに「午前中だけど笑えよ!」みたいなことを客席に言って、
「午前じゃねぇよw」ってつっこまれてたし。。。
すると、こんな店の前を通りかかりました。

  

イエティさんが「あ!アンゼリカのカレーパン!」と声を上げる。
「え、何何?有名なの?」と私。
……そーなんだよねー、すっかり忘れてたよ。
「ドーデスに出てきましたやん」って言われても
「水曜どうでしょうにそんなん出てきたっけ…?」って思いましたよ。
ドトールのミルクレープしか覚えてなかったよ~
で、「じゃ、それ食べなきゃ!」ってことになって、3人で買いました。
そして3人、駅のホームで食べました。
だって、コンビニのおねーさんに聞いたら、この辺公園とか広場とかないって言うんだもん。
でもいま考えたら、会場は新宿御苑のすぐそば。
御苑って公園だもんねぇ、そこで食べればよかったよね。
おすもう強い仁さんかわいいよね。(「百年日記」より)



これが「アンゼリカのカレーパン」だっ
でもDVDで確認したら、「アンゼリカのカレーパン」って言われたときには、
出かかっていたドーデスくんがまた少し引っ込んでるんだもんね。
あんまり好きじゃなかったんだね(笑)

そしてちょっと早かったけど会場前へ。
ちょっとおされっぽい外観。

  

「コントの人3」はねー、もうほんとにねー、面白かった!!
共演者が一瞬「うっ」って絶句して、それから「ぶっ」って吹き出したりするんだよ。
アドリブ言ったわけでもないみたいなのに。
そんなコントライブありますか?

6日昼では、言った本人がものすごく気に入ったらしいアドリブの一言もありました。
何度も言うの。言うたびほかの2人は大ウケ。
エレ片ラジオで、仁さんがバカ笑いしたあげくに息も絶え絶えに「おもしれーーー」
って言うことよくあるじゃないですか。
あんな感じです。

生の舞台でしか出ない瞬発力。
稽古もそれほど万全じゃない状態で本番を迎えてるから、
「できあがったもの」を見せられてるんじゃなくて、
舞台の上で笑いのタネが生まれてそれをふくらませていく過程が見える気がする。
その臨場感がエレ片ライブの醍醐味かもなぁ、と思いました。

きっちりやった作品も面白かったけどね。
すごい好きなキャラクターがありました。もう1回見たいなぁ、あれ。
シリーズ化してほしいなぁ。


大阪、完売してないみたいですね。
ブリーズのあのまっ黒なハイセンスな箱で中2病の3人を見るのはきっと面白いよー。
中2というより5才だろうよ…と思わせる瞬間も。
関西方面の方はぜひぜひぜひ。


終演後は代官山へ。
今月限りという猿式箱。

  

お店の前の看板。この小さい字、鉛筆書きです。いいですねぇ。

猿式箱の商品は見るだけにして、山田さんの本を買いました。



お店で買うと、「百文字原稿用紙 山田バージョン」1枚と「山田みくじ」が
おまけで付いてきます。
「かなりの吉」でした。
「待ち人→来るといいですね。」
うん、そうですね。。。っていうか来ないわけ?
「学問→算数ドリルをやってみると難しい。」
ドリルでつまづいてるようじゃ大したことないな。。。
「失せ物→ハナからなかったと思えばよい。」
ダメじゃん!
ほんとに「かなりの吉」なのか疑念が湧きますが、
「全体→よい。」
と力強く言い切ってもらったのでよいことにする。

そしてggコーナーで、大好きな陶芸作家、伊藤剛俊さんのカップ&ソーサーを。



2客あったけど1客でガマン……
ほかにほしいのもあったけどガマン……
ちょっとずつ集めよう……

イエティさんとイエティさんのお友達も一緒だったけど、
お二人はエレ片夜の部も見るのでここでお別れ。
戻るとき、駅まで一緒に行ってくださいね、といわれてたのに、
私がもたもた買い物してたんで、時間の迫ったお二人は先に出発。
あとで聞いたらやっぱり迷ったんだって……ごめんね。

私と友人はその後も代官山を散歩したりお茶したり。
暗くなった頃三軒茶屋に移動して、いーい感じのところでごはんを食べました。
すごくいーい感じの店。幸せな気分で過ごせました。

その夜も同じ友人宅に泊めてもらう。
11時頃帰って、また2時頃までトークトークトーク。

翌朝、9時半発の飛行機に乗って帰ってきました。
友人宅から羽田まで、途中何度か乗り換えながらおもに京急線で行ったんだけど、
朝のラッシュにモロかぶりして、もー大変な目にあった!
「圧死」という2文字が何度も頭をよぎったよ。
毎朝あれで通勤してる人もいるんだよねぇ……
寿命確実に縮んでると思うよ……


1年ぶりの東京(そして横浜)、大変楽しかったです。
残念もありましたがそれは旅のスパイスってことで。

一人で遠征すると、帰るときに、
「あー帰りたくないよーっっ」って気持ちと、「家族に早く会いたいよー」って気持ちで
ジレンマに陥るんだよね~
今回もそうでした。帰りたいけど帰りたくない!
といっても、予定通りに帰る以外選択肢はないんだけどね。
次はいつ行けるかな~

コメント (4)
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叩けばわかる

2009-08-03 15:30:55 | ライブ・舞台・コンサート
7月30日、南アフリカからやってきたドラムパフォーマンスを体験してきました。

“ドラムストラック”

「ジェンベ」と呼ばれるアフリカの伝統的な打楽器を中心に、
様々なパーカッションを使って演奏される音楽、歌、ダンスのパフォーマンスショーです。
「見てきた」「聞いてきた」のではなく「体験してきた」というのは、
客席すべてに一つずつジェンベが置かれ、観客全員が一緒にドラムを叩く場面が
随所に用意されているから。

本当に、思ったよりずっとたくさん一緒に叩いて楽しむ場面が用意されていて、
すごく楽しかった。
ちょうど手が疲れた頃に、今度は参加せずじっくり鑑賞する演目が織り込まれている
といった具合。

ラスト近くでわーっと盛り上がったときは演者が舞台から降りてきて、
観客を前に引っ張り出して入り乱れて一緒に踊る、みたいな場面があって、
一番前の席だった村野家も引っ張り出されてマラカス持たされて
一緒に踊りました(笑)


アパルトヘイトによって生じた民族間の溝を埋めるために
ドラミングを使ったイベントを行ったのが始まりなんですって、このステージ。

年齢、皮膚の色、育ってきた環境、考え方……いろいろなことがちがっていても、
一緒にドラムを叩き、リズムを感じ、ハーモニーを奏でれば、解り合える、
お互いを認め合えるようになる。
そんな思いがダイレクトに伝わる、いや、観客もそれに参加することによって
伝わるだけではなく自ら実感できる。
そんなステージでした。

うううーーーん、軽い気持ちでチケット取ったけど、
思ったよりずっとずっと楽しくて素晴らしい舞台だったなー。
行ってよかったー

これから焼津(8/5)、名古屋(8/6)、大阪(8/8・9)、広島(8/11)、
高松(8/12)、松江(8/14)、福生(8/16)、東京(8/18~30)と
全国回るそうですよ。
けっこうまだ席が残ってるみたい(イープラスの公演情報)なので(東京・大阪も)、
お近くで都合のつく方はぜひ!
幼稚園くらいからのお子さんも楽しめそうよ。



コメント (3)
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Best Live 『トウキョウ、ゼロサン』

2009-06-22 22:40:44 | ライブ・舞台・コンサート
20日土曜日、東京03の単独ライブに行きました。

初の全国ツアーですって。初なんだねぇ。

会場はcube garden。Office Cueが運営してるホールです。(関係ない情報。)

以下の感想、ネタバレはありません。




「おぎやはぎが好き」
     ↓
「その所属事務所である人力舎が好き」
     ↓
「したがって人力舎に所属してる東京03もわりと好きかな」

という、あいだにいくつかはさまってる感じの好き方だったので
それほど詳しくは知らなかったの。
(今回やったネタもすべて初見。ベストライブだというのに。)

で、乏しい03経験の中で培ったいままでの印象は、
「ほんとはもっと面白くなりそうなのに、なんか、どっっっか、残念なんだなよぁ~」
っていう、不完全燃焼的なものでした。
前ふりは終わって、さぁあとはもう盛り上げるだけ。
よしよし上がってきた、いいよー、あとはボケの波状攻撃だ!いまなら何を言っても面白いぞ!
っていう状態になってるのに、最後のその波状攻撃がいまいち不発のまま終わっちゃう。
予定調和的で、ウェルメイドかもしれないけどパワーに欠ける、物足りない。

あるいは、3人の演技がうますぎて自然すぎて、ボケがボケとしていまひとつ力を持たない。
ボケが力を持たないから、ツッコミも「ただの少し怒りっぽいひと」に見えてしまう。
なので、最初から最後まで、「あれどうしよう、くすりとも笑えない……」っていうことも時々。

ただテレビや動画で見てたら「くすりとも笑えない」地味なタイプのコントも、
生で見たら3人のつくりだす空気で「クスクス笑っちゃ」えるような気がする。

そしてそこそこ面白いけど盛り上がりきれなくて終わっちゃうタイプのコントも、
生で見たら違うのかもしれない、違う気がする。

そんな期待で、今回ライブを見にいきました。

(あ、あと、とよもっちゃんの女装を生で見たかった、というのもある



生で見たら。

いやー、かわいかった。



あ、ちがった、

いやー、面白かった!


面白かったよー。
全部が全部…ではないんだけど(ごめんね)、予定調和じゃなくて、
その枠をはみ出て、3人それぞれが思いっきりやってる!ってコントが見れた。

地味なタイプのも、ウン、ライブで見れば楽しめました。
あれはあれでいいんだと思えた。03の味なんだよね。

そして、いままでいつも豊本くんばかり注目して見てたけど、
今回、角田さんがかっこよかったです!
顔ちっちゃいし、鼻筋通ってんですよね~
私の記憶の中の角田さんより髪が伸びてて、おでこが全開じゃないのもよかった。


カテコでは、結構長くトークしてくれました。
スタートのとき、暗転中の舞台にライトがついて角田さんと豊本さんの姿が現れると
客席からどよめきのような歓声のような声が軽く「おおー」と上がって拍手が起きたんだけど、
それがめちゃめちゃ嬉しくて、嬉しすぎてお二人は内心動揺しちゃったそうです。
飯塚さんは途中からの登場なのでそのときは拍手が起きず、
「ズルいよー!うらやましいよー!」って嘆いてました。
いつもの東京のライブではないことだし、前日の札幌初日でもなかったんだって。
「あれは、何? わー、本物だwみたいなこと?」と3人のうち誰かが聞いてたけど、
うん、たぶんそんな感じ?
あと、来てくれて嬉しいよー、ありがとーー(喜)という歓迎の気持ちだと思います。
札幌はお笑いライブ少ないからなぁ。
角田さんは「オレ、札幌大好きになっちゃった!住もっかな!」って何回も言ってました。
他の都市ではどうかな~


そして終演後は、お三人がロビーに出て、物販の手売を!!
そして求めれば、握手も快く!!
開演前に買ってなくてよかった!
ていうか、ほんとは何も買うつもりなかったの。
でもご本人たちが売ってくれるとなれば話は別です。
ツアーTシャツとDVDを買ってしまいました。
角田さんと飯塚さんは同じ長テーブルにいたんだけど、
DVDを売ってた豊本くんはちょっと離れた別のテーブルだったんだもん、
豊本くんとも握手したいならやっぱりDVDも買わなくちゃねぇ……

Tシャツを売ってた角田さんに
村野「角田さんが着てらっしゃるのは何サイズですか?」
角田「これねー、Sなんですよー。だからSだとちょっと大きいかなー?」
(といって、手にしてたTシャツを村野に当ててくれる角田さん。)
村野「あ、私じゃなくて夫に着せようかと思って」
角田「あ、そうなんですか。ご主人、何センチですか?」
村野「あんまり大きくないです、170くらい……だけどだいぶ厚みはあるかな…」
(横を向いて自分の厚みを見せてくれる角田さん。)
村野「んー……どうかなー……」
角田「これでボク、けっこうぴったりって感じなんで、もしかしたら、Mの方がいいかなー?」
村野「あー、じゃあMにします」
角田「はいっ、ありがとうございます!」

……って、角田さんは店員さんかっ。
ごめんなさい。すごくいい人でした。
あまりのいい人オーラについ甘えてしまいました。
Tシャツ入れた袋を手渡してくれるときは
「ご主人によろしく」とも言ってくれましたよー

DVDを売ってる豊本くんには、4種類くらい置いてあったので、
「どれが一番おすすめですか?」
って聞いちゃいました。すみません……
「どれかお持ちなのあります?」って聞かれたので、
「どれも持ってません!」って答えました。
返す返すもすみません……

握手した手の印象が、それぞれご本人の雰囲気と同じなので笑っちゃいました。

角田さんの手はガッシリしてて、ぐっと力強く握ってくれて、
飯塚さんの手はやわらかくて、ちょっと汗ばんでしっとりしてて、
豊本くんの手はほそっこくて、へにゃ~と弱々しい握り方。


会場を出たあと、近くでコーヒーを飲んでたら、外を通りかかる3人を目撃しちゃいました。
複数のスタッフさんたちと大勢で。
昼公演と夜公演のあいだの時間、食事に行ったんだろうな。
私は一人だったから騒げなかったけど、やっぱり昼のライブを見たあとらしい子たちが
わーっと歓声上げて店の中から手を振ったら、振り返してくれてたよー


今度は東京でやったライブをそのまま札幌に持ってきたいね!って言ってくれてました。
うん、来てね! 待ってます。


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おおお。。。まさやん。。。(2回言った)

2009-06-06 00:34:43 | ライブ・舞台・コンサート
        


終わったー、札幌2days。

今日は昨日よりさらに楽しかった!

タオルぶんぶん振り回して、汗かきました。

まさやんもすげニコニコ楽しそうでした。

ゲンタさんのドラム熱かった。

自由なキタローさんは今日も自由、そしてキュート。

10列目中央、全体も細かいところも表情も、舞台の上のすべてが見えて、
さらには視界の周囲を観客の楽しそうに揺れる背中たちが縁取って、
最高の席でした。

大満足。


大 満 足。
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おおお。。。。まさやん。。。。(ネタバレなし)

2009-06-04 23:54:49 | ライブ・舞台・コンサート
あああああーーーー

いまたいへんにワタクシは幸せなのです。

こんなに幸せでいいものか。

みなさんにも分けてさしあげたい。

「要らん!」とか言われてもむりやりにもらっていただきたい。

聴いてきたの。観てきたの。同じ空気吸ってきたの。



音響最悪!

パンフ2冊で6500円!

でも許す!

だってまさやんは最高だから!





ああー、もー、ほんとにかっこよかったよ……

腰が砕けたよ……

ダイブしようかと思ったよ……




寿命が延びました。

明日も観れるんだよーーーしゃーわせv





ちなみに音響が悪かったのは、席のせいなのかも。
前方下手寄りでスピーカーが近かったから。
まだ耳が少しぼわーんとしてます。
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舞台版『キサラギ』

2009-05-15 12:01:16 | ライブ・舞台・コンサート


5月3日に札幌公演を観てきました。

作:古沢良太
演出:板垣恭一
出演:松岡充、今井ゆうぞう、佐藤智仁、中山祐一朗、今村ねずみ


以下、感想です。
ストーリーに関するネタバレはありませんが、
これから公演を観る予定のある方で先入観を持ちたくない方は
回れ右でお願いします。
はい、ぐーっと下げますよーーー





































*************************************************************************

結論を先にいいます。

面白かった。
けどそれは脚本が面白いからであって、舞台ならではの面白さはなかった。
もっというと、キャストがよかった映画版の方が面白かった。

舞台版のキャストも悪くはありませんでしたが、
映画版のキャスティングの秀逸さには及びません。。。
そして、密室の息詰まるような緊迫感も映画の方が上だった。

ただ、映画はストーリーを知らずに見たけど、
舞台はストーリーをもうわかっちゃった上で見てるから、
どうしても最初に見たときの方が面白かったと感じてしまう部分はあると思う。
その辺は割り引いてあげてください。

最後のシーンは、映画ではできない、舞台ならではの演出が
ぴたりとはまっていてよかったです。
あと、映画を見た多くの人が「ここは蛇足だろー!!」って言ってる(村野もそう思う)
最後の最後のシーンが、舞台版ではなかったので、そこがよかった。


個々のキャストについて感想を述べましょう。

松岡充さん。
可もなく不可もなく。。。かなぁ。
コミカルな部分を頑張っていたけど、どうもぴったりはまらないというか、
浮いちゃうというかで、残念でした。
「はい、いまちょっとふざけましたよ!笑うところですよ!」と声を大にして
言われちゃう感じ。
ご本人はきっとコミカルなの好きなんだろうけどな~
あと、体型的に。。。舞台にはあまり。。。向いてないような。。。ごにょごにょ


今井ゆうぞうさん。
今回の村野のお目当て。
さすが、動きがよかった。足どりが軽い、仕草にリズムがある、動きに花がある。
チャラチャラと軽くて調子のいいヤツ、というキャラクターがはまってた。
(パンフレットでご本人は自分からすごく遠い役で苦労した、といってたけど。)
ただ滑舌が!聞き取れない台詞、いっぱいあったぞ~。


佐藤智仁さん。
映画では塚っちゃんがやった役。
塚っちゃんがあまりにもうまくてはまり役でその印象が強いから、
どうしてもなぁ……
塚っちゃんの安男とは違うけどこれはこれでいいね、というところまでは
いけなかったね……


中山祐一朗さん。
初めてちゃんと拝見しました。
この役も、映画で観た香川照之さんの印象を塗り替えるまでには至らなかったかなぁ…
でも中山さんならではの味も少し感じた。
きっと面白い人なんだと思う(なんちゅう言い草。すみません。。)。
今度はオリジナルキャストをやってる中山さんを見たい。


今村ねずみさん。
今村さんも今回初めてちゃんと拝見しました。
素敵だった。舞台映えするお人ですね。
ただこの役も……ユースケがやることで「オダユージ」に大きな付加価値がついたわけで。
やはりこの人も、オリジナルキャストで見たい人です。
私のお目当てはゆうぞうお兄さんだったけど、
みなさん誰目当てで来てるんだろう、やっぱり松岡さん?とか思ってたんだけど、
今村さんてすごい人気なんですね。
カーテンコール、今村さんへの拍手喝采が段違いに大きかったです。
一人ずつ出てくるとき、最後の今村さん、バレエのピルエットをしながら登場したの。
歓声まで上がってました。



映画を観てなかったら、ものすごく面白い舞台だった、どのキャストもよかった、
演出もよかった、ってなったと思うんだけどね~
脚本も演出も、映画とほとんど同じだったの。
なんか、もうちょっとこう、なんか……舞台ならではの……
うーーん、難しいか。
私も、もっとここをこうしたらよかったのに、っていう具体案はさっぱりありません。
ないけど、もうちょっと、なんかこう……ってどうしても思っちゃうんだなー。
コメント (3)
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LIVE & TALK at FAbULOUS

2009-05-14 09:27:32 | ライブ・舞台・コンサート
連休中の5月2日、『阿部海太郎×植原亮輔と渡邉良重 LIVE & TALK at FAbULOUS』
というイベントに行ってきました。


阿部海太郎さん。音楽家。
花王ソフィーナボーテのCMの音楽を手がけたり、
蜷川幸雄演出のシェイクスピアシリーズや映画『ホノカアボーイ』に楽曲を提供したりされてます。

植原亮輔さんと渡邉良重さん。アートディレクター・デザイナー。
パナソニックやNTTドコモ、麒麟麦酒等々の広告・販促を手がけるデザイン会社ドラフトに所属し、
その関連会社であるD-BROSの製品の企画・デザインをされてます。
(ちなみにドラフトは水野学さんがgdcを立ち上げる前に所属されてたところ。)
植原さんはこのほど、「THEATRE PRODUCTS」というファッションブランドのアートディレクションのお仕事で
第11回亀倉雄策賞というデザイン界の大きな賞を受賞されました。


ちびっちょが通う子どものためのアートスクール『まほうの絵ふで』。
絵ふでの校長は以前に札幌で美術系の予備校で教えてて、植原さんはその頃の教え子。
その縁で、今回札幌でこういうイベントが実現しました。


くわしいレポは絵ふでのサイトに上がってるのでそちらを見てくださいな(丸投げ)。


阿部海太郎さんの曲は絵ふでの教室でしょっちゅう流れているので
なんとなく耳にはしていて、そのときは「淡々と耳に心地いい音楽」という印象でした。
だからライブに行く前、もしかしたら寝ちゃうかも、と少し心配だった。

だけど寝なかった。
ちゃんと聞いたら、眠くなるような音楽ではありませんでした。

すごく映像的なの。
聞いていると、頭の中にいろんなイメージが次々と湧いて出てきて、寝るどこじゃない。
古いモノクロのヨーロッパの映画フィルムがカタカタ音を立てて回っているのを
見ているような感じ。

そして、思ってないときに思ってない音が来る。
コード進行、メロディライン、時々フッと外される。
でもそれが不快じゃない、逆に妙に気持ちいい。クセになる。
そんな音楽でした。


このお三人が、翌日はモエレ沼公園で子どものためのワークショップをしてくれたのです。
それはまた別の話


<参考>
 阿部海太郎さんのサイトはこちらですが、
 去年10月に東京のギャラリー册というところで催されたライブ&トークショーの様子が
 このページにアップされていて、そこを見るとどんな方かどんな音楽をされているかよくわかります。
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