えーとえーと、長らく止まっていました『ポツネン氏の庭』レポ。
ようやっとの最終回です。
今日、新作のツアー初日ですよね。
すみませんすみません。
新作の情報を拾うつもりで検索していてここへ来ちゃった方、すみません。
これはあなたの探していたそれではなくて、
去年12月に札幌で行われたライブのレポです。
ごめんなさいっ
そして、さすがに2ヶ月も空いちゃうと記憶がすっかすかでして、
最後のはもうちょっとちゃんとレポしたかったんだけどダメでした……
面目ねぇ。
それでは以下ネタバレスカスカレポでございます……
********************************************************************************
8.でーでん
舞台下手奧から、舞台上手手前に向かって斜めに、大股に歩いてくる。
一歩ごとに「でーでん」と重々しく歌いながら。(映画『ジョーズ』のBGM風に)
言葉でいってしまえば、もう、ただそれだけの演目です。
(右足踏み出して)「でーでん」
(左足踏み出して)「でーでん」
(また右足踏み出して)「で…」と言いかけ、急に足をそろえてキヲツケして正面向いて、
『ロッキー』のテーマ曲。「でーでででーでででーでででん で でーでででーでで…」
途中で急にまた斜めを向いて一歩踏み出し、「でーでん」。。。
こんなふうに、途中で急に「でーでん」からいろいろな歌になりつつ、
また急に「でーでん」に戻って舞台上を歩む。
つり上がってるけどうつろな目で一点を見つめ続けるその表情、
でーでんから歌に、そしてまたでーでんに戻るいきなりさ、
選曲の絶妙さ(ヤマトのテーマやら何やら、すべて「で」と「ん」で歌う)。
もうバカでバカで最高でした。
本公演『TOWER』でやった「ハイウェスト」が好きな人は、これも好きだと思う。
9.思う壺
手の平に載るくらいの小さな黒いゴム製の壺。
片方の手の平に載せて、もう片方の手は壺の後ろに添えて、微妙に動かしながら、
かわいらしい透き通るような声で。
(ああー、セリフはほとんど忘れてしまった)
「こんにちは。壺です。ボク、いろいろなことが気になるんです。
いろいろ思うことがあるんです。思う…ツボ。
今日はみなさんに、そんなボクの思いを聞いてほしいんです」
「ツボ…思うんですよね… 東急ハンズのロゴが、最近変わりましたよね。
両手だったのが、片手になりましたよね。
ツボ、思うんです…… だったら、ハン「ズ」じゃなくて、ハン「ド」だろ、って……」
ツボ…思うんですよね…の決まり文句からすべて始めて、
いろいろ世の中の「気になること」を指摘していく、というコント。
10.白い紙芝居~エンディング
ワゴンの上に、紙芝居。(『DROP』の「走れメロス」で使ったのと同じだと思う)
額に入っているフリップにはなんの絵も描かれていなくて、真っ白。
「あるところに、白い服を着た白髪で色白のおじいさんとおばあさんがいました」
2枚目。やっぱり真っ白。
「冬のある日、白い服を着た白髪で色白のおじいさんは雪山へ芝刈りにいきました」
こんな具合で、どんなにお話が進んでも画面はひたすら真っ白。
最後にようやく、白いフリップのまん中に黒い●が一つぽつんとある画面。
「これ、黒い●にも見えますけど、紙に穴が空いているようにも見えますよね」
額の中からフリップを引き出して、その●をポンポンと指で弾く。
「でも、空いてない」
また額の中に入れて
「でもこうするとやっぱり空いているように見える」
その上にまた真っ白いフリップを入れて、ゆっくり引き出して見せたり、
いろいろやっているうちに、いつのまにか。
「あ、ほら、やっぱり空いてました」
●が描かれていたはずのフリップのまん中は、見事に本当の穴が空いていました。
そこからそのまま、話は冒頭の「一坪の王国」の続きへ。
ワゴンの上に、さっきのホワイトボード。
大きい直角二等辺三角形と小さい直角二等辺三角形二つと小さい正方形のマグネットで
形作られた船。
憧れの国へ向かう航海中、王様は建国の夢を語る。
世界中の人に知ってもらうには、オリンピックで活躍すればいい(マグネットで表彰台)。
どうせならここ(表彰台の一番上)に乗りたい。
どんなスポーツがいいか。
……などなどいろいろ語るうち、ああほら、憧れの国に着いたようです。
見えてきたのは、彼の国のシンボルにもなっている、美しい山。(マグネットで山の形)。
そして山の上にぽっかりと……
ここで、縦長に立てておいてある2面のボードの、
裏を向いてる方をさっと上に上げてこちらに見せる。
そこにはさっきの●。
それはまるで、霊峰の上に浮かぶ美しい満月。
晴れ晴れと嬉しそうに、どこか懐かしそうに月を仰ぎ見るポツネンさん。
「ポツネンの音楽」が急に高まって―― 暗転。
カーテンコール
「気楽なガーデンパーティ」と言っていただけあって、
終演後の賢太郎さんはいつもの公演のときほど消耗度が激しくなく、
4回くらいあった(かな?)のカテコのたび、機嫌良くいろいろしゃべってくれました。
「お化け騒動」の顛末とか、薬局に買い物いったときの話とか。
会場の近くに「サッポロファクトリー」という、
サッポロビールの工場跡にできたショッピング施設があるんだけど、
そこに時節柄、子供たちの「夢のクリスマスツリー」の絵が展示してあって、
それを見てたら、中に1枚、オーナメントの代わりに「亀」が何匹かあしらってある絵があって、
不思議でしたね~(笑)っていう話もしてたし、
タクシーから外を見てたら、中年のサラリーマンが、上に顔を向けて舌を出して、
降ってくる雪を舌で受けていたのを目撃した!っていう話とか。
フランクでサービス精神旺盛、「まるい!!」と思いました。
さあ、今日からはまた少しちがうポツネンさんが全国を回るんですね。
楽しみです!
ペンライト!(笑)
ようやっとの最終回です。
今日、新作のツアー初日ですよね。
すみませんすみません。
新作の情報を拾うつもりで検索していてここへ来ちゃった方、すみません。
これはあなたの探していたそれではなくて、
去年12月に札幌で行われたライブのレポです。
ごめんなさいっ
そして、さすがに2ヶ月も空いちゃうと記憶がすっかすかでして、
最後のはもうちょっとちゃんとレポしたかったんだけどダメでした……
面目ねぇ。
それでは以下ネタバレスカスカレポでございます……
********************************************************************************
8.でーでん
舞台下手奧から、舞台上手手前に向かって斜めに、大股に歩いてくる。
一歩ごとに「でーでん」と重々しく歌いながら。(映画『ジョーズ』のBGM風に)
言葉でいってしまえば、もう、ただそれだけの演目です。
(右足踏み出して)「でーでん」
(左足踏み出して)「でーでん」
(また右足踏み出して)「で…」と言いかけ、急に足をそろえてキヲツケして正面向いて、
『ロッキー』のテーマ曲。「でーでででーでででーでででん で でーでででーでで…」
途中で急にまた斜めを向いて一歩踏み出し、「でーでん」。。。
こんなふうに、途中で急に「でーでん」からいろいろな歌になりつつ、
また急に「でーでん」に戻って舞台上を歩む。
つり上がってるけどうつろな目で一点を見つめ続けるその表情、
でーでんから歌に、そしてまたでーでんに戻るいきなりさ、
選曲の絶妙さ(ヤマトのテーマやら何やら、すべて「で」と「ん」で歌う)。
もうバカでバカで最高でした。
本公演『TOWER』でやった「ハイウェスト」が好きな人は、これも好きだと思う。
9.思う壺
手の平に載るくらいの小さな黒いゴム製の壺。
片方の手の平に載せて、もう片方の手は壺の後ろに添えて、微妙に動かしながら、
かわいらしい透き通るような声で。
(ああー、セリフはほとんど忘れてしまった)
「こんにちは。壺です。ボク、いろいろなことが気になるんです。
いろいろ思うことがあるんです。思う…ツボ。
今日はみなさんに、そんなボクの思いを聞いてほしいんです」
「ツボ…思うんですよね… 東急ハンズのロゴが、最近変わりましたよね。
両手だったのが、片手になりましたよね。
ツボ、思うんです…… だったら、ハン「ズ」じゃなくて、ハン「ド」だろ、って……」
ツボ…思うんですよね…の決まり文句からすべて始めて、
いろいろ世の中の「気になること」を指摘していく、というコント。
10.白い紙芝居~エンディング
ワゴンの上に、紙芝居。(『DROP』の「走れメロス」で使ったのと同じだと思う)
額に入っているフリップにはなんの絵も描かれていなくて、真っ白。
「あるところに、白い服を着た白髪で色白のおじいさんとおばあさんがいました」
2枚目。やっぱり真っ白。
「冬のある日、白い服を着た白髪で色白のおじいさんは雪山へ芝刈りにいきました」
こんな具合で、どんなにお話が進んでも画面はひたすら真っ白。
最後にようやく、白いフリップのまん中に黒い●が一つぽつんとある画面。
「これ、黒い●にも見えますけど、紙に穴が空いているようにも見えますよね」
額の中からフリップを引き出して、その●をポンポンと指で弾く。
「でも、空いてない」
また額の中に入れて
「でもこうするとやっぱり空いているように見える」
その上にまた真っ白いフリップを入れて、ゆっくり引き出して見せたり、
いろいろやっているうちに、いつのまにか。
「あ、ほら、やっぱり空いてました」
●が描かれていたはずのフリップのまん中は、見事に本当の穴が空いていました。
そこからそのまま、話は冒頭の「一坪の王国」の続きへ。
ワゴンの上に、さっきのホワイトボード。
大きい直角二等辺三角形と小さい直角二等辺三角形二つと小さい正方形のマグネットで
形作られた船。
憧れの国へ向かう航海中、王様は建国の夢を語る。
世界中の人に知ってもらうには、オリンピックで活躍すればいい(マグネットで表彰台)。
どうせならここ(表彰台の一番上)に乗りたい。
どんなスポーツがいいか。
……などなどいろいろ語るうち、ああほら、憧れの国に着いたようです。
見えてきたのは、彼の国のシンボルにもなっている、美しい山。(マグネットで山の形)。
そして山の上にぽっかりと……
ここで、縦長に立てておいてある2面のボードの、
裏を向いてる方をさっと上に上げてこちらに見せる。
そこにはさっきの●。
それはまるで、霊峰の上に浮かぶ美しい満月。
晴れ晴れと嬉しそうに、どこか懐かしそうに月を仰ぎ見るポツネンさん。
「ポツネンの音楽」が急に高まって―― 暗転。
カーテンコール
「気楽なガーデンパーティ」と言っていただけあって、
終演後の賢太郎さんはいつもの公演のときほど消耗度が激しくなく、
4回くらいあった(かな?)のカテコのたび、機嫌良くいろいろしゃべってくれました。
「お化け騒動」の顛末とか、薬局に買い物いったときの話とか。
会場の近くに「サッポロファクトリー」という、
サッポロビールの工場跡にできたショッピング施設があるんだけど、
そこに時節柄、子供たちの「夢のクリスマスツリー」の絵が展示してあって、
それを見てたら、中に1枚、オーナメントの代わりに「亀」が何匹かあしらってある絵があって、
不思議でしたね~(笑)っていう話もしてたし、
タクシーから外を見てたら、中年のサラリーマンが、上に顔を向けて舌を出して、
降ってくる雪を舌で受けていたのを目撃した!っていう話とか。
フランクでサービス精神旺盛、「まるい!!」と思いました。
さあ、今日からはまた少しちがうポツネンさんが全国を回るんですね。
楽しみです!
ペンライト!(笑)