楽しく愉快な人生を

ー いつも模索しながら ー

最近「ペール・ギュント」に興味があります

2012年06月25日 | 日記

25日(月)は梅雨の中休みが続きました。まずまずの好天でした。今年の夏は暑いぞと、気象庁三か月予測が発表されたようです。今日の北大阪も蒸し暑かったです。

ペール・ギュントというタイトルを見て、分からない人には、インチキなサプリメントの名前か、すっぴん用の化粧品の名のように聞こえるでしょう。でもそうではなく、ノールウエーで1800年代前半に書かれた農夫を素材にした劇詩の主人公の名前です。イプセンという作家がイタリー旅行中に書いたというものです。このペール・ギュントは日和見的で夢想家です。私の評価ではマザコンでもあります。成長後、いろいろ女に手をだし、すぐに飽きてしまうという体たらくです。欧州内、アフリカなどいろいろ旅に出て、うまくことが運んだ時には、大金も手にするが、最後は一文なしでノールウエーの故郷に帰ってくるという一代記です。今のオスロ国立劇場で上演した時、グリーグの音楽と共に高く評価されたというものです。私はその中、若い時に同棲をした何人目かの女 ソルヴェイグ(きれいだが農家出身の素朴で貧しい)がペール・ギュントを一人永く待ち続けた話に興味を持ちました。最後はこの彼女に抱かれて死んでいく話になります。卵かチキンかの話ではないのですが、はじめこの劇用に作られたグリーグの曲の一部「ソルヴェイグの歌」(民謡とも言います)が好きになり、物語を読むようになったのかも知れません。最近は聖母マリアのように全てを許し、愛で包むようにした真心あるソルヴェイグ像に興味を抱いています。全てを許すという所あたりが、キリスト教でない日本人の我々には、もう一つ分かり難いノールウエー人の思想ですがーー。この戯曲に興味だけは持っています。