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ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

500話 歴史の残り火

2016年11月20日 | 頂上戦争編




ルフィ、ハチ、パッバクの3人は手当たり次第にケイミーを探したが、簡単に見つかるはずもなく、パッバグは自分を責めて泣いた。
『魚人』や『人魚』が、人間の居住区であるシャボンディ諸島に上陸する事すら、本当は危険極まりない行為だった。
だけど、自分達を助けてくれた”麦わらの一味”の役に立ちたくて、無理を押して上陸し、さらに気が緩んでタブーであったはずの”遊園地”で危険を忘れて遊んでしまった自分を責めて泣いた。
奴らが”人魚”をどれだけ欲しがっているか、また奴隷となった後の過酷な運命はわかっていたはずなのに、と悔やんで泣いた。



ルフィには、そこまで警戒し、後悔する意味がわからなかったが、パッパグの涙の訴えでようやく理解してきた。

『魚人族』や『人魚族』は、ここでは”魚類”として分類され、人間からの差別、蔑みの迫害を受けていたのだ。
海賊や犯罪者同様に人権なき者として、人攫いや売買、殺戮に対して「世界政府」は関与しない。
「世界政府」や「海軍本部」は、「人間屋(ヒューマンショップ)」を、職業安定所として扱っていた。
魚人や人魚にとって人間とは、捕まったら最後、何をされるかわからないほどに危険な存在だったのだ。


ルフィ達と別れて街に買い物に出ていたナミとロビンも、この諸島の異様な空気感を感じていた。
こうした差別は、200年ほど前までは世界中にはびこっていた意識で、実際にあった”悪い歴史”であるとロビンはナミに説明した。それが過去の歴史となったのは、200年前に世界政府が魚人島への交友を発表する事で、一旦は打ち切られた。
だが、ここシャボン諸島では、『魚人族』『人魚族』差別と、『人買い』『奴隷』の二つの悪しき歴史が色濃く残っていたのだ。



ルフィは、パッパグとハチに約束した。
「お前ら3人共、もうおれ達の友達なんだ!!!たとえどんな事したってケイミーは必ず助け出すから!!!もう泣くな!!!」
ルフィの言う「どんな事をしたって」は、ロビンの時がそうであったように、世界政府を敵に回すことも厭わない、ということだった。



その後、島中に散らばった麦わらの一味とハチ、パッパグは、サンジが要請した「トビウオライダーズ」の協力を得て、空からケイミーを探しまわった。
トビウオライダーズは、人さらい稼業の情報網を駆使しながら、人魚の居所を探し続けた。




その頃、ケイミーは1番GRの「ヒューマンオークション会場」の倉庫に、他の出品者と一緒に繋がれていた。
ヒューマンオークションには、ぞくぞくと人が集まってきていた。
どの人も、今日はどんな奴隷を落札しようかとワクワクしながら、和やかに出品を楽しみにしている様子で、そこに罪悪感など一握りすらない様だった。
会場に『天竜人』が入ってくると、観客達は失礼のないように気をつけた。




その観客にまじって、キッド率いるユースタス海賊団と、トラファルガー・ロー率いる海賊団も紛れていた。








オークション司会の「ディスコ」が、倉庫で今日の目玉商品である人魚のケイミーの品定めをしていた際、ケイミーの態度が生意気だと乱暴を働こうとした、その時、ディスコは突然失神した。

それを見ていた商品である巨人族の男は「おい・・・じいさん。あんただろ、今の”覇気”。一体何者だ?」と同じく出品の為に鎖に繋がれていたじいさんに声をかけた。

そのじいさんは「わしは若い娘さんが大好きでねェ」と不敵に笑った。
その男こそ、元ロジャー海賊団副船長、”海賊王の右腕”または”冥王”と呼ばれたシルバーズ・レイリーであった。












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