ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

551話 四皇”白ひげ”    (マリンフォード-3)

2017年01月11日 | 頂上戦争編




”火拳のエース”が、”海賊王”ゴールド・ロジャーの息子であるというニュースは、巨大な衝撃として世界に広がっていった。



海軍本部は波を打ったように静まり返り、皆、ただ息を呑むだけだった。
この処刑、「白ひげ海賊団」との戦争という意味だけでなく、もっと巨大な歴史的な背景があったのだ。



一人ガープだけは”当時”を思い出していた。
突然自首してきたロジャーが、牢獄の中から声をかけてきたあの日。
「ガープ!!ガキが生まれるんだ、このおれに。残念ながらその時、おれはこの世にいねェが」



ガープは突然の告白を不思議に思った。ロジャーの親族やゆかりのある者は皆極刑に処される。女と子どもがいる事を海軍に言えば当然それらも極刑に違いないからだ。

だがロジャーは平然と「だからお前に言ってんだ。だが生まれて来る子に罪はない!!ガープ!!おれとお前は何十年と殺し合いをした仲だろう!!!おれはお前なら仲間程に信用できる!!!お前が守れ!!」と言って人懐こくニンッと笑った。

ガープは「勝手な事を言うな!!!」と当然否定したが、ロジャーは海賊王の顔で「いやァ・・やってくれるさ・・・!!おれの子を頼んだぜ!!」と言い残して処刑台へと消えていったのだった。



それからの10ヶ月は海軍による地獄のような、妊婦、赤ん坊狩りが始まった。
海賊王の血を根絶しにせねばばならないと躍起になる海軍は、疑わしき母子を片っ端から殺したのだ。

ルージュはそんな中、子どもを必死でその腹に留め続けた。
そして通常の倍の20ヶ月目に出産し、その手にエースを抱いた後、この世を去った。
「女の子ならアン、男の子ならエース・・・、彼がそう決めてた、この子の名は『ゴール・D・エース』彼と私の子・・・」



それからは、山賊ダダンにエースとルフィを無理矢理託して、山で育ててきた。

エースにとって、生まれる前の両親の思いなど知る由もない。ただ、エースにとって世界的悪党である父親の名は彼に不幸のみをもたらす血の足枷でしかなかった。
だからエースは、自分と同じように世界的大悪党の「ドラゴン」の血をひくルフィを、弟として可愛がった。
だからエースは、自分の名を大恩ある母親の名を継いで「ポートガス」を名乗っていたのだ。



センゴクの話は、エース本人の話へと移っていた。
「2年前、お前が母親の名を名乗り、「スペード海賊団」の船長として卓抜した力と速度でこの海を駆け上がっていった時、我々はようやく気付いたのだ。ロジャーの血は途絶えいなかった事に!!
我々と同じくしてその事に気付いた”白ひげ”は、お前を”海賊王”に育てあげるべく、かつてのライバルの息子を自分の船に乗せた!!」
その話にエースは反論した。
「違う!!!おれがオヤジを海賊王にする為にあの船に・・・・」
センゴクは冷静に話を続けた。
「そう思っているのはお前だけだ。現に我々がウカツに手を出せなくなった。お前は”白ひげ”に守られていたんだ!!」その言葉に、エースは愕然とした。



「お前を放置すれば、必ず海賊次世代の頂点に立つ資質を発揮し始める!!!だからそこ今日ここで、お前の首を取る事には大きな意味がある!!!たとえ”白ひげ”と全面戦争になろうともだ!!!!」その大いなる未来の為の戦いに、マリンフォードは震えんばかりの雄叫びに揺れた。



海軍の意志が、モチベーションが最高潮に高まった、まさにその時だった!!!!

あくはずのないマリンフォードの「正義の門」が開いていくではないか!!!
「動力室」はマリンフォード内にあるはず・・・!!一体誰がと考える余地を与えず、ぞくぞくと突如姿を現した”白ひげ海賊団”傘下の海賊総勢43隻の大艦隊がマリンフォードめがけて一直線に突き進んでくる。

1)遊騎士ドーマ
2)雷卿マクガイ
3)ディカルバン兄弟
4)大渦蜘蛛スクアード・・・・



いずれも「新世界」に名の轟く錚々たる船長ばかりだった。
その面々に処刑台のエースは絶句した。
「・・・・・・・・・・お前らまで・・・・!!」




だが海軍は”白ひげ海賊団傘下”に手を出すことはなかった。そんなものより、本陣の”白ひげ”の登場に最大の警戒を払い、
攻撃力をそこに集中させる必要があるからだ。

張り詰める緊張の中、海軍達でゴブッゴボコボという泡の音に気付いた時は、時すでに遅し!!
”白ひげ”の乗る「モビーディック号」を初めとする4隻の”白ひげ海賊団”本家の艦は、なんとコーティング船で海底を進み、海軍本部の湾にいきなり浮かび上がってきたのだ!!!




「モビーディック号」の先頭には、堂々たる”白ひげ”その人が立っていた。
「グララララ何十年ぶりだ?センゴク。おれの愛する息子は無事なんだろうな!!!!グララララ!!ちょっと待ってな、エース!!!」


エースは叫んだ。 「オヤジィ!!!!」


白ひげは、ぐぐっと拳に力を込めると”大気”を叩きつけ、”大気”にヒビを入れた。すると海が不自然に浮き上がり、マリンフォードの島を挟むように巨大津波が立ち上がった。
センゴクは「海震!!!」と身構えた。









その頃、タライ海流で「海軍本部」前まで来ていたルフィ達は、海軍の「正義の門」をどうすべきか困っていたところ、どういうわけか、「正義の門」が開いていくではないか。
理由はわからないが、チャンスと見て進んでいく。



息子を助ける為にドラゴンが来ているのではないか、と考えるイワンコフにルフィは秘密の話を教えた。 「おれとエースはとうちゃん違うぞ。エースの父ちゃんはゴールド・ロジャーだからな。
せっかくスゴイのに会ったことないんだと。これ言うとエース怒るんだ。」




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