ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

204話 RED  (王家の墓-4)

2016年01月24日 | アラバスタ編






ポーネグリフの地下遺跡は、王の判断で崩壊を始めていた。たが、砂の力を持つクロコダイルが岩盤に押しつぶされて死ぬとは考えにくい。王は、プルトンの秘密を知る自分とこの場を消滅させることを、せめてもの未来への償いとし、古代兵器を守ろうとしたのかもしれない。


そこに飛び込んできたのが、ルフィだった。
最期の手段を講じて死を待つのみであった国王コブラも、クロコダイルの手で瀕死の重傷を追って意識をなくしかけていたニコ・ロビンもルフィの登場には驚いた。なぜ、あきらめない。

驚いたのはクロコダイルもだった。「・・・・なぜ生きてるんだ、殺しても殺しても、なぜてめぇはおれに立ち向かってくる?えエ!?何度殺されりャあ気が済むんだ!!!?」

ルフィは、何度も自分を殺しかけたクロコダイルに臆することもなく向き合うと、毅然と言い放った。
「まだ返してもらってねェからな・・・。お前が奪ったものを・・!!!」




クロコダイルが奪ったものはたくさんある。金、名声、信頼、命、雨・・・・だがルフィはそのどれでもなく「国!!!」と言った。



ルフィの知るビビはいつも苦しんでいた。特にこの島に上陸してからのビビの苦悩と悲しさと悔しさは果てしなく、涙を流すことも出来ないほどに苦しんでいた。「おれ達がこの島に来た時には、もうとっくになかったぞ。あいつの国なんて・・・!!ここがあいつの本当の国なら、もっと・・・!!!笑ってられるばずだ!!!!」
そのルフィの気迫は、ビリビリと空気を伝ってクロコダイルにも感じられたが、水も持たずに攻撃しても当たるわけがないと油断していた。





ルフィはビビの悔しさを、この国の人達の辛さを拳に込めて、クロコダイルの顔面をぶっ飛ばした。



その拳は、クロコダイルの予想を裏切ってまともにクロコダイルの顔面にヒットした。クロコダイルは驚いて聞く。
「てめぇ・・・まさか・・・血で!!?」
「血でも砂は固まんだろ」と答えたルフィの手は、自身の血とクロコダイルの血で真っ赤に染まっていた。






ここでクロコダイルは、ルフィを海賊として、"敵"と認め、本気モードとなるべく左手の鉤爪の一部を外すと、そこには猛毒を仕込んだ毒針が装着されてあった。「これが最後だ。決着をつけようじゃねェか!!」




崩壊する岩盤をかいくぐりつつ、両者一歩も引かない能力者同士の戦いは、一瞬の隙が命運を分ける緊迫感であった。
クロコダイルの右手に触れれば干からび、左手に触れれば毒針が襲いかかる。敵の手に絶対触れてはならない戦いであったが、とうとうクロコダイルの毒針がルフィの肩を斬り付けた。



クロコダイルは、勝利を確信して笑った。
「串刺し、生き埋め、干上がり、そのいずれからも立ち上がったお前だろうと、この毒には耐え切れん。勝負ありだ、直、毒が体をめぐる」

だが、ルフィは動じることはなかった。「お前は何もわかっちゃいねェ・・!!」



二人の戦いを見ていた国王コブラは(彼は一体何者なのだ・・・、王国の誇る戦士達すら虫ケラのように扱う、あのクロコダイルを・・!!)と目を見張った。




その頃、王宮周辺で”赤いのろし”が立ち上がった。
王宮前広場を狙う砲撃手の居場所がわかったとの合図である。





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