

ドラム島を出て5日目、食糧は底を付き、空腹に耐えかねた”麦わらの一味”はカルーをエサとして、海王類の釣りを始めたが、釣れたのは”オカマ”だった。

とりあえずオカマを助けて船に乗せたのだが、そのオカマは悪魔の実の能力者だった。助けてもらったお礼の余興にと披露された【マネマネの実】の能力は、右手で顔に触れれば、その相手に顔も体も声も体までも真似ることが出来るというものだった。
早速、ルフィ、ナミ、ウソップ、ゾロ、チョッパーの顔を右手でなでて、変身してみせた。

さらに、過去に触れた顔を記録するメモリー機能もあるとして、過去のメモリーを呼び出して見せてくれたが、そのメモリーの中に、アラバスタの国王で、ビビの父の顔が入っていることを、ビビは見逃さなかったが、それが何を指すのかまでは気付かなかった。
そんな事を知らないルフィ達はやんやの大盛り上がりを見せ、特にルフィ、ウソップ、チョッパーの3バカトリオとはよく気が合うようで、旧知の仲のように仲良くなっていた。
別れのとき、オカマは言った。
「友情ってヤツァ・・・つきあった時間とは関係ナイッスィング!!!」

オカマが自分の船に乗りこんだ時、オカマの部下達に「Mr.2、ボン・クレー様」と呼ばれているのを聞いたルフィ達は飛び上がるほどに驚いた。
ビビは知らなかったのだ。噂で、「大柄のオカマでオカマ口調、白鳥のコートを愛用していて、背中には”オカマウェイ”と書かれてある」という事しか聞いていなかったから・・・。
王の姿を完璧に真似る事の出来るバロックワークスのメンバーがいるのであれば、相当よからぬことを計画している事は、容易に想像がついた。しかも、麦わらの一味の顔をメモリーされてしまっていては、自分達も騙されかねない。
困惑する一味に、離れた所でオカマの宴会を見ていたゾロは「今あいつに会えたことをラッキーと考えるべきだ、”対策”が打てるだろ」とニヤリとした。
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