
王女ビビを連れた”麦わらの一味”が最高速度で「アラバスタ王国」へ向けて航海している頃、バロック・ワークスもアラバスタでの活動を本格化させていた。
指令を失敗した「Mr.3」の抹消命令を受けた、オフィサーエージェンシト「Mr.2」こと「ボン・クレー」もまた、巨人島リトルガーデンからアラバスタへと向っていた。
アラバスタ王国のサンディ島にある、港町「ナノハナ」では、賞金首元8100万ベリーの元大物海賊で、現王下七武海の「サー・クロコダイル」がその圧倒的な強さで、町で暴れる海賊共を制し、民衆を海賊の脅威から救い、守っていた。
人々は、熱狂的に「砂漠の王」「アラバスタの守り神」と称してクロコダイルを支持した。国や王が機能していないこの国で、クロコダイルが民衆の心の拠り所となっていたのだ。
その日もアラバスタに海賊が侵入したと、Mr.0の秘書の女が報告すると、クロコダイルは海賊征伐に立ち上がって不敵に笑った。
「表の仕事もきっちりやらんとな。”王下七武海”は海賊を潰す海賊だ。民衆の英雄だぜ」

アラバスタ王国の「アルバーナ宮殿」では、国王の「ネフェルタリ・コブラ」が「クロコダイル」が海賊を征伐した報告を受けていた。
国王軍が到着した頃には、”また”クロコダイルが海賊を倒した後であったと。国王は、「どうであれ、国民が無事であればそれでよい」と胸をなでおろし、「彼には世話になる・・」とつぶやいた。


「王家七武海」とは、世界政府に雇われた大物海賊達のことで、”七武海”の海賊が財宝目当てに海賊を潰すのも、”海軍”が正義の為に海賊を潰すのも、民衆にとってのありがたさは変わらないのだ。
民衆達は気付かない。そのアラバスタの英雄が、アラバスタを乗っ取ろうとしていることを。
クロコダイルが結成した「犯罪集団バロックワークス」の仕組みはこうだ。
ボスであるクロコダイルをMr.0として、ボスの指令を直接受ける「エージェト」の呼ばれる上位層の男性には、「Mr+ナンバー」と、その力に見合った女性エージェントのペアがいる。
中でも、Mr.5以上は「オフィサーエージェント」と呼ばれる悪魔の実の能力者集団となる。

アラバスタ王国乗っ取りとなれば、オフィサーエージェントが集結するはずである。敵は、能力者集団!!!

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