
サンジの乗った海列車第3車両には、見慣れない男が乗り込んでいた。
その男は言う。
自分は狙撃の島の「そげキング」であると。

ウソップの親友である彼は、ウソップから話を聞いてルフィ達の手助けに来てくれたのだと言うではないか。
ヒーローの登場に、ルフィとチョッパーは感動の極みだった。
ナミとゾロは、ウソップが無事でよかった、合流できてよかったと心の底から安堵した。

一安心したところで、サンジからロビンについての話があった。
ロビンが背負わされている辛い過去と、それをダシに脅迫する世界政府とCP9の話。
そういう事情で、自分達がロビン救出の為に敵地に乗り込んでも、ロビンが自分達に身を委ねるかはわからない。
ルフィは「関係あるかー!!!ロビンめ絶対許さんぞー!!!」と怒りを顕にした。
ルフィは、仲間の助けをイヤがるロビンに怒っていたのだ。
「放っておいたらロビンは殺されるんだろうが!!!死にてぇわけがねェんだから、助けるんだ!!!」

ロビンがどう固辞しても、事情を知ってしまった今、やるべき事は一つだ。
敵地に乗り込む前に、知っておかねばならない事があった。
線路の整備で『エニエス・ロビー』に入ったことのあるパウリーが地図を描いてくれた。

パウリーが言うには、『エニエス・ロビー』は海に開いた巨大な滝の上にあり、「正門」から「正義の門」までの直線でロビンとフランキーを取り返さないと負けが決まる。
「司法の塔」を超えて背後にそびえ立つ「正義の門」を超えられたなら、もう手出しは出来ない。
ココロさんが補足する。
「正義の門」が全開になることはまずない。罪人が通過する時に、ほんの少し開くだけ。
そして扉の向こうにはまるで「カームベルト」のような大型海王類の巣があり、海軍にしか通過する事は不可能。
やはり答えは同じ、「正義の門」を通過するまでが、奪還のリミットだ。
突入作戦はこうだ。
①まずは、ガレーラとフランキー一家が先行して乗り込み、「正門」と、「本島前門」をこじあける。
②”麦わらの一味”は、「ロケットマン」で5分待機した後、ココロさんの操縦で「ロケットマン」ごと本島に突っ込む。
③60人弱の”麦わら同盟”に対して、海軍数千の戦力差である為、”麦わらの一味”は無駄な戦いを避け、「CP9」だけを追うこと。
④ガレーラとフランキー一家が何人倒れようとも、”麦わらの一味”は気にせず前に進む事。
ルフィは「ああ!!!わかった!!!」と力強く返事した。

「ロケットマン」はどんどんと『エニエス・ロビー』へと近づいていく。
間近から見上げる「正義の門」はあまりにも巨大であった。

・・・と次の瞬間、ルフィは突然【ゴムゴムのロケット】で『エニエス・ロビー』にバィーーーーンと飛び移っていった。大勢の海兵達にその姿を目撃され、隠れる気などさらさらない様子。

パウリーと、フランキー一家は「何やってんだ!!!!あいつは!!!さっきわかったと言ってたよな!?」と驚愕したが、残る麦わらの一味とそげキングは、ルフィに「5分待つ」とか「作戦」とか出来た試しはないので、今回の行動も仕方ないと思った。
そう、始まったものは仕方がない!!!
ルフィ突入後、当初の作戦通りに突撃することとする。
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