ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

248話 元神様 VS 神官

2016年03月08日 | 空島編






その頃『空の騎士』は彼の住む空のとある地で、畑仕事に励みつつ、客人の様子を見ていた。

客人とは、青海人をかばって”神・エネル”にたてついたコニスと、その父パガヤの2人。
コニスは、持ってきたハープを奏でながら、不安でたまらない気持ちを紛らわそうとしていた。

空の騎士は、コニスに優しく話しかけた。
「娘よ、青海には"海賊"という者達がいる。青き海を行く"犯罪者"の事で、その者達は一様に黒いドクロの旗を船に掲げる。あの麦わらの者達も・・・おそらくそうだ。」



彼等が本物の犯罪者だったのかと驚くパガヤに、騎士は言う。
「今のお前達と何が違う?
極みを論ずれば、戦争時の"英雄"も、生きる時代を間違えれば"人殺し"でしかない。
・・・我輩にも海賊の友がいる。我輩がまだ"神"の座にあった20年ほど前にここに来たなんとも豪快で、気持ちのいい輩であった。別れを惜しんだものだ。」


騎士は話を現実に戻した。
「一見平和に見えるスカイピアも戦いの止まぬ国だ。
我々「空の者」とゲリラと呼ばれる「シャンディア」達との永い戦い、そしてシャンディアは、今もなお"エネル"に戦いを挑んでいる。」


パガヤはしみじみと言った。
「あなたが"神"であった時、シャンディアとの共存を計った事は、長き戦いに終止符をうつ平和への希望でしたが」


空の騎士は遠くを見つめながら答えた。
「今一歩の所で、エネルに神の座を奪われ、全ては水の泡となった・・・」

だが、元神様は希望を捨ててはいなかった。
「スカイピアの古い伝説では、聖地アッパーヤードが生まれたはるか昔、”島の歌声”が国を包んだ。
"シャンディア"と"空の者"との戦いが始まったのは、その時だ。だから、その"島の歌声"をもう一度我々が耳にするとき、この戦いは終わるのだと。」


それまで黙っていたコニスがつぶやいた。
「島の歌声・・・」
元神は、にっこりと優しい笑顔で応えた。「そうだ、島は再び歌うのだ」



その時、ピエールが笛の音を聴きつけて騒いだ。
生贄の祭殿で、メリー号を守るチョッパーが敵襲に気づいて『空の騎士』の笛を吹いたのだ。
元神様は、次の瞬間に『空の騎士』に変身して、ピエールと共に助けを求める者の元へと急降下して行った。

騎士が到着するまでの間、敵はゴーイング・メリー号を焼き払おうと、至るところに火をつけていた。
敵は突き刺さると燃える槍を持ち、口から火を吹く鳥を連れていた。

チョッパーは、一人きりで船を守ろうと必死だった。



その男は、腹立たしそうに言った。
「仲間は襲うな、船は傷つけるな、己は死にたくねェという。わがままな畜生だ、実に腹立たしい」


その男は神官の一人「スカイライダー・シュラ」という者だった。




シュラはこの地のルールを説明する。
生贄は、それを助ける「試練」の者達の助けを待つ。
試練の者が、神官のエリアに入っている時は、他の神官は手を出さない。
試練の者が死ねば、生贄は誰が手を出しても良いことになっている。
試練の者が無事に生贄を助ければ、一緒に逃げていい。

だが、今回は「例外」なのだという。
例外とは、生贄が勝手に脱走してしまった場合、試練を待たずに手を出していいのだという。

「誰かが逃げた罪は、誰かが死んで詫びろ、"犠牲"という名のこの世の真理だ」とその男は言いながら、
燃える槍を、チョッパーの肩に突き刺し、トドメを刺そうとした。
その時、背後から音速の速さで、「空の騎士」が現れた。



神官シュラは、空の騎士を「ガン・フォール」と呼び「神は二人と要らん!!!!」と真正面から勝負を挑んだ。
空の騎士は、老人であったが強いらしく、シュラの背後をとると、掌で突き飛ばしてしまった。



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