
大監獄インペルダウン内では、不思議なことが起こっていた。どこをどう探しても、オカマの脱獄囚が見当たらないのだ。
そしてレベル4「焦熱フロア」では、本物のハンニャバル副署長がボン・クレーに出し抜かれて拉致されていることに気付く者はいなかった。
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どのくらいの時間が経ったのか、ボン・クレーが目を覚ますと、そこはきらびやかなバーに陽気な人達が集って楽しそうにしている場所だった。

ボンちゃんは戸惑った。 「ここはどこ?この人達は誰?あれからどのくらい経った?麦ちゃんはどこ?麦ちゃんの命は・・・?」バーの女達は「ここはインペルダウンの中よ」と笑って言うが、信じられるわけがなく、自分は死んでしまったのかと思った。
右半分が白、左半分が黄色の「イナズマ」と名乗る人物が、ワイン片手に「私が凍死寸前のあなた達2人を運んであげたのよ」と言うと、ボンちゃんにステージを見るよう促した。

すると突然照明が消え、ステージにスポットライトが当たった。
「よく眠れたかしらMr2、ボンボーイ。ん~~よく来たわね。ここはインペルダウンレベル5.5番地、囚人達の秘密の花園!!!『ニューカマーランド』!!!ヒィーハー!!!」

イワンコフは、突如乱入してきたイワンコフに怨みを持つ男の放った砲弾を【DEATH WINK(デスウィンク)】のウィンク一つで跳ね返したうえ、その屈強な男を『エンポリオ・女ホルモン】の一突きでかわいい女の子に変えてみせた。

ボンちゃんは、目の前にいるこの人こそ、自分が探し求めてやまなかった、あの、カマバッカ王国女王「エンポリオ・イワンコフ」だと確信して震えた。
ボンちゃんは、すぐさま「イワさん」に土下座して、麦ちゃんを助けて欲しいと頭を下げた。
するとイワさんは「ヴァターシはケガしている奴を誰でもせっせと介抱するほどお人好しじゃない。ヴァナタの体がなぜ治療してあるかわかる?"その"麦わらボーイが切に頼むからよ!!」とボンちゃんに教えた。
麦ちゃんは自分が激痛の瀕死であるにも関わらず、ボンちゃんの手当てを必死に訴えていたのだと。

イワさんは「監獄にも友情の花は咲くんだねぇ、それを聞いて何もしなきゃ、人の皮を被った鬼さね。麦わらボーイの治療はもう10時間前に始めてるわ!!!」と笑った。
だが、その治療は想像を絶する過酷なものであった。
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