
人魚の登場に、みんなのテンションは上がった。本当に『魚人島』が近いのだ。
特にサンジは、憧れの人魚に浮かれまくっていた。


ケイミーは表情豊かな明るい人魚で、みんなとすぐに打ち解けた。
そんなケイミーに嫉妬する者がいた。
ペットで師匠の、ヒトデの『パッパグ』だ。
デザイナー志望のケイミーに対し、ペットのパッパグはすでに魚人島で人気のデザイナーであるという。
彼がヒトデなのに喋れるのは、彼は幼い頃、自分は人だと思って生活していた為なのだそうだ。


自己紹介の最中、ケイミ―の元へ電電虫が入った。
声の主は、「マクロ一味のマクロ」で、「とびうおライダーズ」と組んで、ケイミーの友人の「はっちん」という男を捕まえたとのこと。

この『シャボンティ諸島』周辺では、人間を拉致して売買するのが盛んで、中でも希少種として高く売買されるのが”人魚”なのだ。
それで、「人さらい稼業」のマクロ一味は、しつこくケイミーを狙ってきて、その度にタコの「はっちん」が彼女を助けていたのだという。
ナミは、ケイミーにはっちん救出に協力するかわりに、魚人島への行き方を教えてほしいと申し出た。
ケイミーは快諾し、まずははっちん救出へと、魚達を呼んで道先案内をしてもらった。
人魚は、魚と会話が出来るらしい。

ただ、ひっかかるのは、”たこのはっちん”という名前と、語尾ににゅーのつくしゃべり方だ。
まさかとは思うが、”あいつ”であるなら、救出に協力はできない。

敵地へと向かいながら、パッパグは敵について説明した。
はっちんは普段は強くて、マクロ一味に掴まるような男ではないが、マクロ一味と手を組んだ”とびうおライダース”には手を焼いていた。
”とびうおライダース”のボスは謎の鉄仮面の男で、ある人物を探す為に、ここを通る船を全部チェックしているのだそうだ。
そんな話をしている最中だった、サニー号が”とびうおライダース”に狙われたのは。
”とびうおライダース”のメンバーは、”麦わらの一味”を見て「お頭、震えて喜ぶだろうな」とニヤリとした。

麦わらの一味の船を見つけたとの報告を聞いた、とびうおライダースのお頭、鉄仮面のデュバルは、怒りに震えた。彼にとって”麦わらの一味”は人生を狂わせた積年の恨みの相手だった。

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