ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

563話 心臓一つ 人間一人 (マリンフォード-15)

2017年01月23日 | 頂上戦争編




白ひげが、部下の大渦蜘蛛のスクアードに刺された。
この衝撃は、白ひげ海賊団のみならず、海軍、そしてバギーの中継電電虫を通じて全世界に中継された。



スクアードを取り押さえたのは、マルコだった。 「・・・なぜお前がこんな事!!!」
だがスクアードは「こうさせたのはお前らじゃねェかァ!!」とマルコの手を払って叫んだ。
「こんな茶番劇辞めちまえよ!!!白ひげ!!!もう海軍と話はついてんだろ?お前ら白ひげ海賊団とエースの命は必ず助かると確約されてんだろ!?おれ達ァ罠にかけられたんだよォ!!!」

スクアードは、自分の仲間達をロジャーの手で全滅させられた生き残りの海賊だった。深くロジャーを恨んで孤独でいたところを、白ひげに拾われたのだ。
ロジャーはスクアードの知っていたにも関わらず、エースの素性を隠し、仇の子だとも知らずに仲よくしていたのだ。白ひげがロジャーの子を、次期海賊王にしたいと思っていることも知らなかった。

そして、白ひげにとって特別な存在のエースを開放させる為、白ひげ傘下の海賊団43人の船長の首を海軍に売り、その引き換えにエースを救出することを、センゴクとの間で話がついていると信じ込んでいた。

「現に海軍の標的になっているのはおれ達じゃねェか!!!」とスクアードが叫んだ時、海賊達は自分の置かれている状況に我に返り、動揺が広がった。


白ひげが口を開こうとした時、センゴクはバギーの持つ電電虫を青キジに破壊させた。
これで世界には「白ひげが海軍に仲間を売った」という情報を最後に、全ての情報が閉ざされた。
電電虫が封じられたと同時に、「作戦」が開始された。



シャボンディ諸島で未来の行く末を固唾をのんで見守っていた人々は、見えぬ未来に動揺した。
ただ待つだけでいるには、あまりにも恐ろしい事態・・・・。
キッド、アプー、ウルージ、ドレークらシャボンディ諸島にいた億越えルーキー達は、これは海軍が世間と世の海賊達に見せたくないものがあることを悟り、それぞれに動き出した。
トラファルガー・ローはマリンフォードに向けて船を出した。



白ひげよりも先に口を開いたのは、クロコダイルだった。
「みっともねェじゃねェか!!!白ひげェ!!!おれはそんな”弱ェ男”に敗けたつもりはねェぞ!!!」と。その姿は、強い親父を思う息子だった。




マルコは大きな不安に襲われていた。
(・・・いつもの親父なら、いくら心を許した仲間の攻撃だろうとも、いくら不意を突かれてもこんなものくらうアンタじゃなかった・・・・、体調は悪化するばかりだ・・!!)



白ひげは「スクアード・・・おめぇ仮にも親に刃物つき立てるとは、とんでもねェバカ息子だ!!
バカな息子を、それでも愛そう・・・」
と言ってスクアードを抱きしめた。



「忠義心の強いお前の真っすぐな心さえ、闇に引きずり落としたのは、一体誰だ?」との問いにスクアードは”赤犬”の名前をあげた。赤犬にそそのかされたのだ。

白ひげはスクアードに怒る事なく「そうか、お前がロジャーをどれ程恨んでいるか、それは痛い程知ってらァ、だがスクアード、親の罪を子に晴らすなんて滑稽だ。エースがおめェに何をした!?仲良くやんな・・、エースだけが特別じゃねェ・・・。みんなおれの家族だぜ・・・」親父のこの言葉に、スクアードは涙をこぼした。




白ひげは立ち上がった。
「まったく・・・衰えてねェなぁセンゴク!!見事にひっかき回してくれやがって。おれが息子の首を売っただと・・!?」怒りの白ひげは大気を叩きつけ、湾を囲む両側の氷の壁を砕いた。
センゴクは「海賊共に退路を与えたか・・・食えん男だ」とつぶやく。



白ひげは、自分をじっと見つめるクロコダイルを睨んだ。
(弱ェ男か・・・勝手な事言いやがって・・・、勘弁しろよワニ小僧!!おれだっておめェ・・・心臓一つの人間一人。悪魔だの怪物だの言われようとも・・・いつまでも”最強”じゃいられねェってんだよ・・!!若ェ命をたった一つ未来につなげりゃお役御免でいいだろう・・・!?)それがクロコダイルに伝わったのかはわからない。



白ひげは、元から死の覚悟なら出来ていた。病気で布団で死ぬことなんぞ望んでいない。
白ひげは、叫び、そして動いた。
「海賊なら!!!信じるものはてめェで決めろォ!!!!おれと共に来る者は命を捨ててついて来い!!!行くぞォーーーー!!!!」



センゴクが叫ぶ。 「構えろォ!!暴れ出すぞ!!世界最強の男がァ!!!!」
























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